ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

バイクで駆け足、羽州街道の旅(その5、檜山より鹿渡に向かう)

2012年01月02日 17時29分09秒 | 羽州街道
檜山を出た羽州街道は次の宿、豊岡へと向かいます。
表記の画像は檜山宿と豊岡宿との中間に位置する志戸橋集落の入り口にある道標です。 
撮影者の背中側が豊岡の方向になります。

豊岡宿は現在の地名は山本郡三種町豊岡となっています。豊岡地区には旧街道の風情を残す場所がいくつかありました。
ひとつは、羽州街道から分かれて能代へと向かう街道の追分があります。その追分は豊岡地区の金岡小学校の近くにあります。

 

画像の右側方向は羽州街道となっていて、左方向の道は能代へと向かう街道となっています。
この左へ向かう道は「能代街道」とか「大間越街道」と呼ばれていたようです。
ちなみに、大間越(おおまごし)とは青森県西津軽郡深浦町大間越のことです。
ここの追分は能代を経た先は八森を通り青森県の日本海側へと通ずる主要街道の始まりでもあります。
松の木が植えられ、何かを奉っている「ほこら」がここにはありました。

さて、もうひとつの風情は、まさしく「旧街道」そのものと言える場所です。
金岡の追分より少し「羽州街道」を南下しますと、現在のバイパスの少し手前で「善知鳥坂(うとうさか)」と言うところに出ます。

    



2枚目の画像にある階段の奥に連なる細道が「旧羽州街道」そのものなのです。この旧道は約300メートル程しか残されていないようです。地形的にもこの旧道を拡幅するよりも新道を通したほうが良いとの判断で明治以降もかろうじて残った貴重な道と思われます。少しその道に踏み行って見ましたが、地形的にはほとんど利用価値の無い場所ですので「旧道」が残ったのでしょう。

余談ですが、「善知鳥坂」、または「善知鳥」の名の付く所は秋田県内には知る限りで複数箇所あります。
大仙市協和船岡善知鳥がその場所です。また、秋田市雄和平尾鳥字善知鳥(ゆうわひらおどりうとう)という地名もあります。
善知鳥(うとう)とは鳩ぐらいの大きさの海鳥でチドリ目ウミスズメ科に属する鳥らしいのですが、何で海から離れた所の地名になっているのかは不思議ですね。

話を羽州街道に戻しましょう。
次の写真は現在の「豊岡宿」の様子です。


ここは豊岡宿のメインストリートとも言うべき道で、松の並木の名残が見えます。
この画像の左側が公園風の広場になっていて、そこにはこの画像の松並木より一間ほどの間隔を隔てて平行に松の木が数本残っていました。
その一間ほどの隙間が実は羽州街道の名残なのではないかと感じました。

次の森岡宿は現在地名を山本郡三種町森岳(みたねまちもりたけ)と言います。温泉で知られたところです。
ここにも、何かしらの羽州街道の遺構など残っているかもしれませんが、調査不足のため森岡集落については通過したのみです。

森岳より次の「鹿渡宿」に向かいますがこのあたりは近年、高速道が通ったことにより道路が大幅に変わってしまい旧道がどこなのかは判別が困難でした。


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久々の「羽州街道」なので、記憶を辿りながらの記事でスムーズにいきません。これでは「バイクで駆け足」が泣きますね。
余りボケないうちに当ブログも進めていきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いします。









 
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