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くまくまDays~アデレードな日常~

新しい環境の中で感じたことをつれづれに書きつづります。

ギラード首相訪日(その2)

2011-04-23 16:18:01 | オーストラリアについて
訪日中のギラード首相は、本日、オーストラリアの緊急支援部隊が活動した南三陸町を訪問したそうです。
コアラのぬいぐるみを子どもたちにプレゼントしたことがニュースになっておりました。やはりコアラは癒しですね。余談ですが。

やはり、こうやって外国首脳が日本を、そして被災地を訪問することは大きな意味があるものと考えております。海外メディアも多数が取材のため日本入りしていますが、言語の問題等から、政府が発表する細かい情報まではアクセスが難しく、そのことが余計に不安をあおっているとの指摘もあります。NHKの国際放送など(の映像やニュース)をそのまま流している放送局もありますが、限定的。首相が来るとなれば、地元メディアも多数同行します。そこで、「生」の姿を見てもらうことは、情報不足から生じる不要な勘違いを是正する意味で重要な意味を持つと思います。

また、昨夜開かれたチャリティーディナーにおいて、ギラード首相は、被災された方がオーストラリアに留学する際の費用をほぼすべてオーストラリア政府が負担するスキームを発表しました。詳細や規模などはこれから詰めるみたいですが、「オーストラリアが被災地の方に協力できるのは教育面だ。」という発言は、やはり元教育大臣としての血が騒いだのかもしれませんね。いずれにしてもありがたい申し出ですよね。こうやって言ってくれる国はなかなかないですよね。

調べてみたところ、文部科学省の2008年のデータによると、世界主要国の留学生受け入れランキングにおいて、1位アメリカ、2位イギリスについで、3位がオーストラリアで約35.5万人。

しかも特筆すべきは、高等教育在籍者数にしめる留学生の割合。アメリカ(6.1%)、イギリス(27.2%)、日本(3.8%)に対してオーストラリアは33.4%!裏を返せば、大学生の絶対数が少ないということ(約100万人)の表れなのかもしれませんが、教育界が財政面等で留学生に大きく依存しているという事実は紛れもないと思います。

また話がそれますが、留学生の授業料は、(どこの国でもそうかもしれませんが)、べらぼうに高いです。例えば、くまが在籍する大学院のコースもローカルオージーに比べると約4倍。それに追い打ちをかけるように歴史的な豪ドル高。涙涙です。一昔前は豪ドル安だったから、留学生も増えていたという事情もあったみたいです。

さて、話を本題に戻します。

昨日の日本記者クラブでのこと。捕鯨問題について聞かれたギラード首相は、

「オーストラリア政府は、いわゆる「科学的調査」とよばれている商業捕鯨には反対」

と明確に発言しました。いわゆる「科学的調査(so called scientific research)」という語彙には皮肉がたっぷり含まれていますよね。商業捕鯨と科学的調査は全く別のもので、日本をはじめ各国も商業捕鯨は行っておらず、国連海洋法条約で認められた範囲で科学調査を行っているにすぎません。とある方にお伺いしたことがあるのですが、捕鯨問題を日豪で話しあう際、日本では主に農林水産省が担当、オーストラリアでは主に環境省が担当だそうです。つまり、日本側が鯨類の持続可能な利用方法を模索するのに対して、豪州側は海洋環境、自然保護を訴えてくる。前提が違う以上、話がかっちりと噛み合うはずもないですよね・・。

日本とオーストラリアの関係は概して良好なだけに捕鯨問題だけがしっくりこないというのは非常に残念でなりません。ギラード首相は本日、次の訪問国である韓国へ向かうそうです。

ギラード首相訪日(その1)

2011-04-22 20:35:30 | オーストラリアについて
イースター関連のニュースに隠れてそれほど大きく報道されませんが、一昨日からジュリア・ギラード首相が日本を訪問しています。今回の訪問は、来週行われるイギリス皇太子結婚式に先だって、東アジア(日本・韓国・中国)を歴訪するものです。その中でも、最初の訪問国として、日本を選び、しかも4日間も滞在するというのは、「異例」といっていいでしょう。もちろん震災関連の日豪協力をしっかりと確認するという意味はあるでしょうが、それ以上に、これがきっかけで、オーストラリアにとって日本を東アジアの盟主(パートナー)として再認識してくれることを祈るばかりです。最近は言わずもがなですが、中国の影に隠れてしまうことが多いですからね・・。

天皇陛下、皇后陛下との会見、管首相との会見、日本記者クラブでの講演、震災関連ディナーの開催など積極的に活動しているギラード首相ですが、管総理との会見では、震災後南三陸町で活動したオーストラリア救援隊の隊長のヘルメットをプレゼントしたり、パース在住の8歳の子どもの手紙(震災のニュースを見て、自分のおもちゃをあげたい旨が書かれている)を紹介したりと非常に心温まるものになったと思います。明日には、オーストラリアが活動した南三陸町を訪問(松本外務大臣同行)する予定のようです。

自衛隊がフル活動しているのはいうまでもありませんが、アメリカ軍に加えて、オーストラリアの軍用機が派遣され、活躍されていた事実はほとんど報道されていません。軍用機を受け入れるということは、自国の様々なオペレーション・軍用施設等を共有するということであり、なまじっかの覚悟ではできません。中国四川大震災当時防衛大臣だった石破氏によると、日本の輸送機を中国に派遣することが国内でも一時検討されたが、先方からの要請がなく結局断念したとのこと。

こんな非常時に体面や安保など言ってられるか!とのご指摘も、ごもっともですが、これらのオペレーションは一度相手に知られてしまえば、全面的に改定せざるを得ず(改定できない部分も当然あり)、慎重にならざるをえないのが実情です。

前置きが長くなりましたが、こういう状態の中で、オーストラリアの輸送機を受け入れたという事実は非常に重いものとして受け止める必要があります。2007年には「安全保障協力に関する日豪共同宣言」が発表されています。これは、日米安保条約に基づく、アメリカとの軍事同盟に引き続き、戦後初めて実質的な防衛面での両国の協力を盛り込んだ文章として、(少なくとも日本側では)画期的と解されており、今回の輸送機派遣がこれらの軍事協力の中で生まれたものと言っても過言ではありません。

だいぶ長くなりましたが、日豪関係も、一方では確実に進展している。ということです。まだまだ書き足りないこともあるので、この話題は明日に続きます。


歴史的な豪ドル高これからも!?

2011-04-20 23:05:48 | オーストラリアについて
円・米ドル相場が注目される昨今ですが、豪ドル・米ドル相場も歴史的な動きをしています。本日の為替市場(シドニー、東京等)においては、1米ドル=1.0659豪ドルまで上昇し、1983年の豪ドルの変動為替相場以降以来、最大の豪ドル高となっています。リーマンショック後には、1米ドル=0.7豪ドル程度まで下落したことを思えば、その動きは異常です。われらが通貨である円を考えてみると、対米ドルでは円高ですが、対豪ドルではむしろ円安水準なんですよね。円高だ!海外旅行だ!と思ってオーストラリアに来るのは実は間違っているわけです。

それはとりもなおさず、世界的に米ドルが売られているからということもあるのですが、それに加えてオーストラリア経済が好調であることが挙げられます。中国などの需要を背景にして、石炭、鉄鉱石などの鉱山資源はブームを超えていわばバブルのようになっています。失業率も5.0%と低い水準にとどまっており、インフレ懸念が産業の各セクターで顕著に表れています。

しかし、そのインフレ懸念を半ば相殺するような形で、豪ドル高があり、これが実質的な金融引き締め効果をもたらしているとされています。オーストラリアは輸出国であり、豪ドル高はそれだけに経済への影響大です。(ただ、豪ドル高の影響以上に鉱山資源需要が旺盛であることは指摘できますが。)

住宅価格、商品価格、賃金等じわじわと上がり続けています。くまは国内で働いているわけではないので、直接実感することは少ないですが、例えば単純労働(レストランのウェイターなど高校生レベルのバイト)でも、時給15~20ドルが支払われているというのですから、びっくりですよね(もちろん税金で結構もっていかれるみたいですが。)また、オーストラリア経済は好調で、先進国の中では非常に高い金利(現在:4.75%)です。

余談ですが、豪ドル高の影響は確実にオーストラリア国内経済に出始めています。例えば、オーストラリアへの海外旅行客の減少は大概予想できますが、身近なところでいえば、バロッサバレーのワイナリーの倒産件数が増えているようです。豪州産ワインはそのほとんどが輸出されるため、豪ドル高でパンチを受けたことに加えて、昨年の干ばつ、今年の多雨によりブドウの品質が一気に悪化したことが影響しているようです。リーマンショック後はブドウの価格が25%ほど下がったこともあったようですが、今回はそれに次ぐ危機のようです。何でも中国系ファンドからのワイナリー買収の問い合わせが増えているとか・・。

中東情勢など不透明な情勢が続いており、当面の間、オーストラリア経済が依存している鉱物資源の価格は高止まりするものと予想されます。その限りにおいて、豪ドル・米ドル市場がさらに記録を更新することも十分ありうるストーリーだと思います。ただ、これらは「脆さ」を内在しているのは言うまでもありません。

海外に暮らす身としては、生活面で円高になってくれた方が嬉しいのですが・・、いずれにしても相場を見守ることにしましょう。

クリケット:キャプテン突然の辞任表明

2011-03-29 23:33:02 | オーストラリアについて
オーストラリアクリケットナショナルチームのキャプテンである、リッキー・ポンティング(Ricky Ponting)氏(36)が突如、キャプテン辞意を表明しました。この会見はテレビで生中継され、また、夕方のニュースでもトップ項目で取り上げられるなど大きな騒ぎとなっています。

オーストラリア在住の方にはおなじみだと思いますが、クリケットはオーストラリア(英国圏全体)では国技であり、そのナショナルチームは絶大な人気があります。そのキャプテンが人気があるのはもちろんのことです。各種会見を主に一人でこなし、まさに、「オーストラリアクリケットの顔」として活躍してきた人です。人気のある競技の人気あるキャプテンの辞任いうことは、日本でいえば、相撲の貴乃花が引退表明したくらいのインパクトはあると思います(言い過ぎかも?)

リッキー・ポンティング氏は、2004年からキャプテンをつとめており、チームの精神的支柱であったと言えます。私もたまに彼の会見などをみますが、非常にハキハキしていて、英国紳士のような対応で、非常に好感が持てる選手でした。

今日の会見内容をまとめると、

○(現在開催されている)クリケットワールドカップの敗退や、(イギリスとの)アッシュ杯の敗退によりキャプテン辞任の決断した。
○キャプテンは辞任するが、選手としては現役続行。これからもチームに貢献したい。
○次期キャプテンは、マイケル・クラーク(Michael Clarke)氏となるだろう。
○今回のキャプテン辞任表明のタイミングは、時機を得ている。

とのことでした。

詳細は → こちら(英語)

7年もキャプテンをやっているのですから、確かにどこかで後進に道を譲るということも必要でしょうし、W杯敗退の責任を取るという意味もあるのでしょうが、一部報道では、チーム員との確執も伝えられています。紳士のスポーツであるクリケットチームにも一部「あらくれもの」もいて、キャプテンとして、手を焼いていたようですし。

いずれにしても、あまり日本では報道されないことだと思うので、少々詳しめに解説しました。
(個人的に、何度見ても、クリケットのおもしろさ(オージーがなぜあんなにも興奮するのか)が未だに理解できないのは、ここだけの秘密です。)




F1オーストラリアグランプリ

2011-03-27 19:54:12 | オーストラリアについて
F1オーストラリアグランプリが、メルボルンで開催されました。アデレード在住の方にはおなじみですが、実は1995年まではアデレードでF1が行われていたというのですから、ちょっと残念。

メルボルンのコースは市内からすぐ近くのアルバート公園。テレビを見ていただければわかるかと思いますが、後ろに街並みが見えてきれいですよね。

結果はご存知のとおり、ベッテルの優勝となったわけですが、日本にいるときとまた違った気分でF1を見ることができました。

もちろんテレビの実況中継は英語なので、早口で話していると何を言っているのか100%は理解できないのですが、日本よりも情熱的に、でも、落ち着くところは落ち着いていてなんだか安心して見ることができました。日本だとたまに叫ぶような実況中継・・ありますよね・・。

メルボルンにいる方に話を聞くと、やはりF1というのは大人気で、その前後ではホテルも全て満室。ホテルの値段もかなり上げられるようです。
経済効果ももちろん大きいのですが、騒音、コストなども非常に大きいらしく、開催に反対している人も多いようです。それならアデレードに戻してやってくれればいいのに・・と思ってしまいますが。

ちょっと嬉しかったのは、選手たちがレース前に記念撮影をしたのですが、その看板に「がんばれ、日本」と書いてあったこと。地道に少しずつでも支援の輪がこれからも広がっていったらいいな~と思いました。

ただ、テレビを見ながら思ったのですが、F1は直接見るよりもテレビで見る方がいいのでは。
もちろん現場の臨場感は伝わらないですが、時速200キロ近くで目の前を通り過ぎていく車は、下手をすれば誰の車であるかさえ、区別できないこともあるでしょうし、細かい状況(給油時間、チームラジオ)などわからないことが多いですよね。

小林の8位入賞はもちろんアッパレです!!
→と思ったら、車両規定の違反で失格って!!残念!!

エフトポス手数料値上げ?

2011-03-09 19:07:38 | オーストラリアについて
エフトポス(Eftpos)といえば、オーストラリア在住の方にはおなじみだと思いますが、日本でいうデビットカードのように、スーパー、デパート、レストランなど各種支払を自分の銀行口座から直接引き落としができる仕組みです。

自分の口座にたまっているお金の範囲でしか使えないので、クレジットカードのように買いすぎるということもないし、ほぼ全てのお店で使えるので、非常に便利なシステムです。日本でももっと普及しないかな~と思っているところです。

さて、ここから本題。

エフトポス(Eftpos)を運営している会社が、昨日、エフトポス(Eftpos)に関する新料金システムを発表し、それが物議を醸しています。

エフトポス(Eftpos)は、読み取り機などを小売店に貸し出したり、システム自体を運営するためにお金がかかりますよね。

今回の改正は、ざっくりいうと、これまで、エフトポスカードを発行していた銀行が負担していた、エフトポス使用料を、小売店の取引銀行(≒小売店)が負担するようになるというもの

今でも、クレジットカードでの支払いに、1%程度の手数料を取ることは一般的に行われています。その流れをくんで、今回の改正によると、15ドル以上の支払には、5セントの手数料(15ドル以下の支払は無料)が課されることになります。

ただ、この手数料を支払うのは小売店(≠消費者)なので、エフトポス運営会社も、今回の改正によって消費者に影響を与えることはない!と断言していますが、はたしてどうでしょうか?

改正は、今年の10月1日からなので、小売店がどのような反応をするか現時点ではわかりませんが、くまの予想では、小売店は、この5セントの手数料を消費者に転嫁してくるものと思われます。

だって、ここは、オーストラリアです。企業努力・・よりも、システムが変わったから仕方ないね~といつものノリで言うにきまってます(笑)

1回、5セント。決して大きな額ではないですが、チリも積もれば山となる。
仮にコールズ、ウールワースなどのスーパーで導入された場合、影響大ですよね。5セントも20回で1ドルですからね。

さて、小売店はどう反応するのか?10月が少し楽しみですね。

詳細記事(英語です。) → こちら

オーストラリアの消費者法

2011-03-06 23:22:51 | オーストラリアについて
電気の使用明細にふと入っていて気がついたのですが、2011年1月より、新しい消費者法が施行されました。

日豪プレスでの解説は → こちら

リコールに関すること、製品の安全性に関することなど、消費者保護の方向で多数の項目が列挙されていますが、おもしろいなと思ったのは、夜間の訪問販売の禁止。

月~金は夕方6時以降、土曜日は夕方5時以降、事前に同意のない訪問販売は禁止され、仮に訪問してきたとしても、法律の条文を盾に追い返すことができるようです。(また、明日来ます~的なノリで訪問するのもアウト。)
平日でも夕方6時といえば、オージーたちはお酒を飲み始める頃。もちろん家路へ急ぐ人も多いです。そんな時に訪問販売なんて来るだけで鬱陶しいということでしょうか。

仮に来たとしても、嫌ならおいかえせばいいし、玄関で対応する必要もないだけでは・・とも思うのですが、やはり消費者保護の流れはどこの国でも変わらないってことですかね。

実は、くまの家には、インターフォンがついていない(&共用の入口はオートロック)ので、訪問販売の心配はありませんが(笑)

サイクロン・ヤシ続報

2011-02-03 22:24:55 | オーストラリアについて
サイクロン・ヤシは本日未明に、イニスフェル南にカテゴリー5の強さを保ったまま上陸し、その後、時速約40キロの早さで進みました。
一夜明けた今日は、カテゴリー1と規模は小さくなったものの、依然として、強風と雷雨を保ったまま、内陸部に進んでおり、今夜未明には、炭鉱で有名なマウントアイザに直撃するもようです。

幸い、観光地ケアンズ本体への直撃は避けられたようですが、その南の地域(くまもラフティングをしに行ったタリー周辺やミッションビーチなど)では家、車、ボートへの被害が甚大です。今日現在、被害額はまだまとまっていないようです。

前にも書きましたが、イニスフェイル周辺はオーストラリア産バナナの95%を産出するなど、重要な農作物地域なんですよね。多くのバナナやサトウキビ畑に影響が出ているみたいなので、今後の価格高騰が心配です。

今のところ、被害者は報告されていないとのことですが、イニスフェイル地域で連絡がとれない人も出ているという一部報道もあります。

サイクロン・ヤシは勢力を弱めながらも、内陸部へ進み、アリススプリング方面に行くもようです。
その影響を受けて、南オーストラリア州のアデレードでも、今日は一日曇天となり、明日、明後日は雨の予報が出ています。

それにしても、自然災害は恐いですね。鹿児島の新燃岳の様子も連日ニュースになっていますし。
人間は、本当に自然の前には無力なんですね・・。

サイクロン・ヤシ速報

2011-02-02 20:34:20 | オーストラリアについて
オーストラリア気象庁の発表によれば、サイクロン・ヤシは非常に強い勢力を保ったまま(カテゴリー5(最高値))、
ケアンズ南のイニスフェイスに上陸すると予想している。19時現在、既に風速70キロを超えている地域もあり、今夜半から
明朝にかけて上陸する模様(クイーンズランド時間で夜中12時頃上陸する予報)

カテゴリー5というのは、多くの死者を出したカトリーナと同じであり、今回のサイクロンはそれよりも大型であるようです。
ニュースもサイクロンの話で持ち切りです。

ケアンズ、クックタウン、イニスフェイスなど先々月の旅行で行ったところがことごとく危険にさらされているかと思うと、心が痛みます。
ケアンズショッピングセンター(通称:ケアセン)にも通路に入りきらないくらいの人が避難していました。
サイクロンは、上陸するとカテゴリー3に下がる予報ですが、それでもまだまだ危険は続くみたいです。
農作物への被害はもちろんですが、人的被害がないことを祈るばかりです・・。

アナ・ブライ州知事は、これから24時間が「terrifying」になると述べていました・・。

住みやすさランキング:アデレードが一位!?

2011-01-31 23:57:21 | オーストラリアについて
日豪プレスから抜粋

NSW州の政治家や観光業界は、しばしば、シドニーはオーストラリア最高の都市と称しているが、不動産業者ロビー団体Property Council of Australia(全豪不動産協会)の世論調査結果によれば、シドニー住民はシドニーを「オーストラリアで最低な都市」と考えているという。

シドニーには、オペラハウス、ハーバーなどの観光名所があり、近間にいくつもビーチも控えているが、市民は、「最低な土地」と考えている。また、自然環境、学校、住宅、清潔さ、文化的統合、道路網などすべてにわたって、国内8首都圏中最下位にランクした。

同協会が依頼し、Auspollが実施したこの世論調査によれば、国内最高の都市に挙げられたのはSA州アデレード、次いでキャンベラ、メルボルン、パース、ホバート、ブリスベン、ダーウィンの順になっている。調査では、4072人に住んでいる都市について尋ねている。

この調査結果に対して、クリスティナ・ケネリーNSW州首相は、「私もちょっと調べてみたが、アデレードの人口は120万人、シドニーの人口は450万人ちょっと。この数字がはっきり示しているんじゃないかしら。アデレードは素晴らしい町だけれど、そんなに素晴らしいのならなぜもっと人が増えないのかしら」と反論している。

これに対して、協会のピーター・バーワーCEOは、「この調査結果は、居住者の自分の町に対する判決であると同時に政治家に対する判決と解釈できる。シドニー市民が自分の町に対して特別厳しいとは思わない。シドニーは2000年オリンピック以来その立場がじり貧になっている。インフラストラクチャや交通に関して、シドニー市民は、政治家が約束を破ることにうんざりしているのだと思う」と語っている。

シドニーは娯楽に関しては割合高い評価を受けており、メルボルンに次いで第2位に挙げられているし、気候は第3位につけている。バーワー氏は、「これで政府がショックを受けて行動を起こすよう希望する」と述べている。(AAP)

(転送終了)

アデレードが一位?ちょっと耳を疑いました。
シドニーの物価や家賃上昇、交通混雑などを見てしまうと、のんびりとしたアデレードは、適度に都会、適度に田舎ということで、「住みやすさ」から言うと、調査のとおりなのかもしれません。

ただ、ケネリー首相が言っているとおり、だからといってアデレードに積極的に住もうかという人が多いかと言えば、
そんなことはなく、観光資源もそれほどない、SA州はやはり他都市に後れを取っていると言っても過言ではないでしょうね。

百歩譲って、アデレードが一位だということを受け入れるオージーがいたとしても、キャンベラが2位というのは、
どうしても理解できないんじゃないでしょうか?くまも先週まで行っていましたが、アデレードに勝るとも劣らない田舎っぷりでしたよ(笑)


まあ、不動産協会が調査をしたものなので、不動産価格の比較的安い、アデレードにフィーチャーしようという意図があるのかもしれませんが、シドニーはやはりオーストラリアで一番の都市であることは疑いないと思います。






TAS、バートレット州首相辞職 「子供達に父親としての務めを果たしたい」

2011-01-24 22:37:30 | オーストラリアについて
日豪プレスより抜粋 

1月23日、TAS州のデビッド・バートレット州首相は、「過去2年間の自分の実績を誇りに思うが、2人の子供のことがあり、州首相職を退く」と発表した。

ただし、議員職は任期いっぱい務め、次期選挙には出馬しないとしている。また、「2人の子供に対する父親という立場と、州首相という激務が両立しないと判断した。今年になって、息子のハドソンが宿題を持って帰ってきた。1週間ごとに日記が課題だったが、『今週末はお父さんは仕事に行きました』という書き出しがあまりにも多かった。ハドソンは身近に父親を必要としている時期に入ったと気づいた。息子は私と人前に出ることを嫌っている。私が息子とよりも他の人とばかり話をするからだ」と語っている。

後任者を、ララ・ギディングズ議員と紹介し、「ギディングズ議員は、2014年選挙に労働党を率いてゆける人物だ。彼女はいつか州首相になると誰もが認めていた。私も州首相の責任を全うしたいが、子供を犠牲にすることはできない。難しい決断だったが、子供達が父親との関係を見失うことには耐えられない」と語っている。

バートレット氏の辞職発表を受けて、ジュリア・ギラード連邦首相は、「バートレットは、首相としても教育相としてもTAS州民に多大な貢献をしてきた。議員任期が終わるまでのデビッドの活躍を祈る。また、ギディングズ議員は、2004年以来、州政府閣僚として活動的で重要なメンバーだった。州首相職を担う器だ」と述べている。(AAP)

(抜粋終了)

当初、TAS州知事の引退だけが発表され、その理由は明らかにされていませんでした。
それが子どものためと分かった時、国内世論は賛否両論でした。
政治家というのは、もちろん、ひとりの人間である以上に、国や州を背負うという大きな責任を任されていて、
そのためには、個人的な事項(この場合、家族のこと、ですが)を多少犠牲にしてでも、その任を負うべきだというものでした。

もちろん、政治家というのは大変な職業で、忙しさや重責は尋常ではないと思います。
ただ、個人的には、自分の子どもを幸せにできない親は、国や国民を幸せにすることはできないと思います。
その意味で、デビッド・バートレット氏の決断を私は応援しています。

オーストラリアらしいといえば、その通りかもしれませんが、なんだかほっこりとするニュースだと思いませんか?


ビクトリア州でも洪水

2011-01-18 23:39:34 | オーストラリアについて
日本ではあまり報道されていませんが、クイーンズランド州に続き、ビクトリア州でも洪水被害が広がっています。

日豪プレスから抜粋

VIC、洪水の被害46町に広がることも
救援通報だけでも5,000件

1月17日、VIC州では、エチュカの町はすでに浸水が伝えられており、今後新たに浸水する町は20に及ぶことも予想されている。また、何万人かの世帯が停電すると予想されている。

これまでにVIC州で水害の被害を受けた人は3,500人にのぼり、46町で1,600戸の家屋が水に浸かった。州緊急救援局(SES)ではこれまでに5,000件以上の救援要請の電話を受けた。また、同日には、州北部シェパートン付近でわずかに増水していたゴルバーン川沿いのビラボンで泳いでいた7歳の少年が行方不明になっている。

また、夜にはホーシャムの町が「200年に1度の洪水」に襲われ、テッド・ベイリュー州首相は、「危機はまだ去っていない」と警告した。NSW州との州境に近いケラングなど州北部北西部では今後2週間にわたって水害が予想されている。

マレー・ダーリング水系に流れ込んでいない水路や小川が異常に水量が増えており、SESのティム・ウィーブッシュ統制官は、「アボカ、ロッドン、ウィメラ集水域の住民は不時の洪水に警戒するよう」呼びかけている。

現在、危険視されている地区はケラングの南東ディングウォル、テリック・テリック、ロウランズとロッドン川のブリッジウォーターより北の町、アボカ川のチャールトンより北などだが、今後もっと多くの町が水害の危機にさらされるとしている。

また、18日にはホーシャムの町が、「湖のよう」になったと報道されている。(AAP)

(抜粋終了)

アデレードとメルボルンを結ぶグレートオーシャンロードの一部もがけ崩れなどで通行止めの個所も出ているようです。
クイーンズランド州の洪水は、依然として行方不明者の捜索は続いているものの、
全体としては再建に向けて本腰を入れ始めたようです。ボランティア、義援金も多数集まっているようです。
クイーンズランドが落ち着いたかと思ったら、今後はビクトリアで・・。

ビクトリア州の洪水は、「200年に1度」の洪水だとか・・。
アデレードは平和なのですが、自分が留学に来ているときにこんなにも自然災害が続くと少しめいってしまいます・・。
被災者の方々が早く普段の生活に戻れるように祈念しております。

お米を洗う??

2011-01-16 22:43:37 | オーストラリアについて
あるオージーと話しているとき、衝撃的なことが判明しました。

オーストラリアの主食は、パンやパスタなどで米(ご飯)はそれほど頻繁には食べないようですが、
それでも各家庭に炊飯器は設置されているようです。

しかし、そのご飯の食べ方が、衝撃的なのです。

ご飯の炊き方からまず違う。
日本人は、お米を3回くらいすすいでから炊きますが、オージーはそのまま水につけて、しかも炊く前に水を吸わせることなく、直後に炊きます。

しかし、驚くべきは、そのあと。

なんと炊きあがったご飯を、パスタのようにボールに入れて流水で洗うらしいのです。

え??
ご飯を洗ったら、うまみ成分が抜けてしまうし、そもそもご飯じゃなくて、おかゆ以下になってしまいますよね・・。
ご飯の甘み、というのはオージーには理解されないようです。

なぜ、そんなことをするのか?と聞いてみましたが、帰ってきた答えは、

「いや、昔からそうしていたから。」

という、あっけないものでした。。

確かに米に対してこだわりのない人にとっては、何でもいいんでしょうね。
それにリゾットとか作るときには、水分が多い方がいいでしょうし・・。

かなり、カルチャーショックを受けた瞬間でした。

余談ですが、オージーには、「菓子パン」がパン屋で売られているのは理解できないようです。
パン屋といえば、フランスパンなどの固いパンなどが主流で、チョコロール、クリームパンなどは、彼らの目から見れば、「パン」ではなく、「デザート」のようです。
これは、ちょっと納得。でも、菓子パン、美味しいですよね。






ラッド外相、傷口感染で治療

2011-01-15 22:35:51 | オーストラリアについて
日豪プレスより抜粋

1月14日、地元ブリスベンで水害清掃作業を行っていたケビン・ラッド外相が、足に細菌感染を負ったため、病院で手当を受けた。州保健当局は、洪水の水が微生物や化学物質で汚染されているとして注意を呼びかけており、注意を怠るとどうなるかを元首相自らが身をもって知らせることになった。

ラッド外相のスポークスマンは、「ラッド氏は洪水の中を歩き回っている際に擦り傷を負い、その傷口から感染した」と発表しており、外相は14日夜にメイター私立病院に入ったが、治療を受けただけで約2時間半後に病院を後にした。

14日、州保健当局と食品雑貨業者団体が、「自宅に戻った住民は、洪水に浸かったり汚れたりした食品を捨てる」よう注意を促している。また、洪水の後、汚泥が床下や建物の建材の隙間に残り、「すさまじい悪臭」を発するので覚悟するよう警告している。

また、自宅に戻り、復旧作業をする際には、洪水の水があちこちに溜まっているが、ほぼ100%と言っていいほど微生物や化学物質で汚染されており、裸足や軽装で水の中を歩き回らないよう警告している。また、洪水の水底に何が転がっているか分からず、鋭い金属やガラスの破片で足を傷つければ、そこから汚染微生物が体内に入り込む可能性が高いと注意している。

ABCテレビに出演したQLD保健省のジャネット・ヤング保健局長は、「もう一つ重要なことは、洪水の水に触れた食物はすべて廃棄すること。また、停電中に冷蔵庫の中に24時間以上保存されていた食品も決して口にしないこと。これだけの災害を体験した後でさらに食中毒にかかることなど考えたくもない」と述べている。全豪食品雑貨協会のケート・カーネルCEOも同様の忠告を行っている。

また、市当局が大型スキップを各所に配備するので、怪しい食品はすべてそこに投げ込んでもらいたい」と発表している。今後、溜まり水でボウフラが大量発生し、ロス・リバー・フィーバーなど蚊が媒介する伝染病の危険も高まってくる。住まいの周辺からできるだけ洪水の水をなくすよう呼びかけている。(AAP)


(抜粋終了)

クイーンズランド州の洪水は、いまのところ小康状態となっており、生活再建に向けた「掃除」作業が続けられています。
ラッド氏が掃除を手伝う様子もテレビで流れていましたが、なんということでしょう・・。
一部地域では、下水道処理施設が破壊されたため、汚物や菌が洪水に含まれている地域もあるとか・・。

しばらくは、この洪水、後を引きそうです・・。



クイーンランド州の洪水~Nightmare~

2011-01-12 23:53:09 | オーストラリアについて
日本のニュースでも大きく取り上げられていますが、クイーンズランド州の洪水被害は日を増すごとにひどくなっています。

オーストラリア第3の都市である、ブリスベンを流れる川の水位も上昇し、上流では街がいくつか水につかり、下流のブリスベンも大変危険な状態のようです。
いろいろ調べてみると、鉄砲水が発生した地域では、感電の危険があるということで、電気がストップしてしまうみたいで、
聞くところによると、ブリスベン市内の様々なレストラン、ショップ、職場等は閉鎖されているようです。

ただ、空港は少し丘のようなところにあるので、まだ正常に稼働しているみたいですが、これが閉鎖されれば大混乱必至です。
つい先日、ロックハンプトンという街の空港が水没し、閉鎖されたときは、救援物資などが届かず、復旧に大きな混乱が生じたようです。
まさか、空港が水没するなんて、まさに「想定外」ですよね・・。

それにしても、ブリスベン心配ですね。
報道によれば、ブリスベン地域だけで、約2万戸が水につかり、ブリスベン市内だけでも、二千以上の道路が寸断されるとか・・。

ABCニュースでは、これらの水害を「1974年に起きた水害を上回る被害をもたらす、過去最大の水害」と呼んでいました。

「Nightmare」
あまり、嬉しい言葉ではありませんが、状況を的確に表していると思います。いつの間にか水が近付いて、一気に水位が上がるのは、nighthmare以外の何物でもありません。

かと思えば、パースではブッシュファイヤーが問題になり・・。

かと思えば、アデレードは平和な気候で。。

明日は我が身ですが、同じ国とは全く信じられません。自然は恐いです・・。
お亡くなりになられた方へ心からの冥福をお祈り申し上げるとともに、被害者・被災者の皆様の復旧を祈念しております。