訪日中のギラード首相は、本日、オーストラリアの緊急支援部隊が活動した南三陸町を訪問したそうです。
コアラのぬいぐるみを子どもたちにプレゼントしたことがニュースになっておりました。やはりコアラは癒しですね。余談ですが。
やはり、こうやって外国首脳が日本を、そして被災地を訪問することは大きな意味があるものと考えております。海外メディアも多数が取材のため日本入りしていますが、言語の問題等から、政府が発表する細かい情報まではアクセスが難しく、そのことが余計に不安をあおっているとの指摘もあります。NHKの国際放送など(の映像やニュース)をそのまま流している放送局もありますが、限定的。首相が来るとなれば、地元メディアも多数同行します。そこで、「生」の姿を見てもらうことは、情報不足から生じる不要な勘違いを是正する意味で重要な意味を持つと思います。
また、昨夜開かれたチャリティーディナーにおいて、ギラード首相は、被災された方がオーストラリアに留学する際の費用をほぼすべてオーストラリア政府が負担するスキームを発表しました。詳細や規模などはこれから詰めるみたいですが、「オーストラリアが被災地の方に協力できるのは教育面だ。」という発言は、やはり元教育大臣としての血が騒いだのかもしれませんね。いずれにしてもありがたい申し出ですよね。こうやって言ってくれる国はなかなかないですよね。
調べてみたところ、文部科学省の2008年のデータによると、世界主要国の留学生受け入れランキングにおいて、1位アメリカ、2位イギリスについで、3位がオーストラリアで約35.5万人。
しかも特筆すべきは、高等教育在籍者数にしめる留学生の割合。アメリカ(6.1%)、イギリス(27.2%)、日本(3.8%)に対してオーストラリアは33.4%!裏を返せば、大学生の絶対数が少ないということ(約100万人)の表れなのかもしれませんが、教育界が財政面等で留学生に大きく依存しているという事実は紛れもないと思います。
また話がそれますが、留学生の授業料は、(どこの国でもそうかもしれませんが)、べらぼうに高いです。例えば、くまが在籍する大学院のコースもローカルオージーに比べると約4倍。それに追い打ちをかけるように歴史的な豪ドル高。涙涙です。一昔前は豪ドル安だったから、留学生も増えていたという事情もあったみたいです。
さて、話を本題に戻します。
昨日の日本記者クラブでのこと。捕鯨問題について聞かれたギラード首相は、
「オーストラリア政府は、いわゆる「科学的調査」とよばれている商業捕鯨には反対」
と明確に発言しました。いわゆる「科学的調査(so called scientific research)」という語彙には皮肉がたっぷり含まれていますよね。商業捕鯨と科学的調査は全く別のもので、日本をはじめ各国も商業捕鯨は行っておらず、国連海洋法条約で認められた範囲で科学調査を行っているにすぎません。とある方にお伺いしたことがあるのですが、捕鯨問題を日豪で話しあう際、日本では主に農林水産省が担当、オーストラリアでは主に環境省が担当だそうです。つまり、日本側が鯨類の持続可能な利用方法を模索するのに対して、豪州側は海洋環境、自然保護を訴えてくる。前提が違う以上、話がかっちりと噛み合うはずもないですよね・・。
日本とオーストラリアの関係は概して良好なだけに捕鯨問題だけがしっくりこないというのは非常に残念でなりません。ギラード首相は本日、次の訪問国である韓国へ向かうそうです。
コアラのぬいぐるみを子どもたちにプレゼントしたことがニュースになっておりました。やはりコアラは癒しですね。余談ですが。
やはり、こうやって外国首脳が日本を、そして被災地を訪問することは大きな意味があるものと考えております。海外メディアも多数が取材のため日本入りしていますが、言語の問題等から、政府が発表する細かい情報まではアクセスが難しく、そのことが余計に不安をあおっているとの指摘もあります。NHKの国際放送など(の映像やニュース)をそのまま流している放送局もありますが、限定的。首相が来るとなれば、地元メディアも多数同行します。そこで、「生」の姿を見てもらうことは、情報不足から生じる不要な勘違いを是正する意味で重要な意味を持つと思います。
また、昨夜開かれたチャリティーディナーにおいて、ギラード首相は、被災された方がオーストラリアに留学する際の費用をほぼすべてオーストラリア政府が負担するスキームを発表しました。詳細や規模などはこれから詰めるみたいですが、「オーストラリアが被災地の方に協力できるのは教育面だ。」という発言は、やはり元教育大臣としての血が騒いだのかもしれませんね。いずれにしてもありがたい申し出ですよね。こうやって言ってくれる国はなかなかないですよね。
調べてみたところ、文部科学省の2008年のデータによると、世界主要国の留学生受け入れランキングにおいて、1位アメリカ、2位イギリスについで、3位がオーストラリアで約35.5万人。
しかも特筆すべきは、高等教育在籍者数にしめる留学生の割合。アメリカ(6.1%)、イギリス(27.2%)、日本(3.8%)に対してオーストラリアは33.4%!裏を返せば、大学生の絶対数が少ないということ(約100万人)の表れなのかもしれませんが、教育界が財政面等で留学生に大きく依存しているという事実は紛れもないと思います。
また話がそれますが、留学生の授業料は、(どこの国でもそうかもしれませんが)、べらぼうに高いです。例えば、くまが在籍する大学院のコースもローカルオージーに比べると約4倍。それに追い打ちをかけるように歴史的な豪ドル高。涙涙です。一昔前は豪ドル安だったから、留学生も増えていたという事情もあったみたいです。
さて、話を本題に戻します。
昨日の日本記者クラブでのこと。捕鯨問題について聞かれたギラード首相は、
「オーストラリア政府は、いわゆる「科学的調査」とよばれている商業捕鯨には反対」
と明確に発言しました。いわゆる「科学的調査(so called scientific research)」という語彙には皮肉がたっぷり含まれていますよね。商業捕鯨と科学的調査は全く別のもので、日本をはじめ各国も商業捕鯨は行っておらず、国連海洋法条約で認められた範囲で科学調査を行っているにすぎません。とある方にお伺いしたことがあるのですが、捕鯨問題を日豪で話しあう際、日本では主に農林水産省が担当、オーストラリアでは主に環境省が担当だそうです。つまり、日本側が鯨類の持続可能な利用方法を模索するのに対して、豪州側は海洋環境、自然保護を訴えてくる。前提が違う以上、話がかっちりと噛み合うはずもないですよね・・。
日本とオーストラリアの関係は概して良好なだけに捕鯨問題だけがしっくりこないというのは非常に残念でなりません。ギラード首相は本日、次の訪問国である韓国へ向かうそうです。