日本赤十字社のホームページに、東日本大震災関連の海外からの義援金受付状況がまとめられていた。
http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/110831_kaigaikyuenkin_uchiwake.pdf
報告によれば、8月末現在で、各国の赤十字を通じて、日本赤十字社に寄せられた義援金の合計は約400億円。また、今後受け取ることとされている分を含めると、約500億円になるそうだ。
さらに、これらとは別に、各国の政府等から、日本政府(外務省)宛てに寄せられた義援金・支援物資もあり、実額ではこれらよりもはるかに多くなることであろう。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/pdfs/bussisien.pdf
義援金の多いところを見ると、
○ アメリカ赤十字社 約197億円
○ 台湾赤十字組織 約62億円(*今後受け取る分も含む。)
○ 韓国赤十字社 約28億円
○ カナダ赤十字社 約24億円
○ 中国紅十字会香港支部 約23億円(*今後受け取る分も含む。)
○ ドイツ赤十字社 約22億円
○ オーストラリア赤十字社 約18.7億円
などとなっている。
もちろん額だけがすべてではない。人口3億人のアメリカと、人口2,300万人の台湾を同列に考えることはできないし、人口比で単純に金額を比べることもナンセンスである(台湾の熱意については、3月・4月にも日本でも大きく報道されたから記憶に残っている方も多いだろうが)。しかし、一般論としてみれば、アメリカを除けば、比較的近隣諸国からの支援が多いように感じる。やはり、地理的なつながりは重要である。われらがオーストラリアの募金額というのは、決して過小評価されるべきものではないだろう。オーストラリアでは複雑な対日感情があるとはいえ、ビジネス・観光などの面で、いかに日本とのつながりが強いかということの表れではないだろうか。改めて多くの方が募金してくれたことに感謝である。
もっといえば、それぞれの国の貨幣価値というものもある。日本円にすればわずかな額かもしれないが、アフリカの貧しい国からも、少額ながら、日本宛てに義援金が届いていることを忘れてはいけない。彼らにとってみれば、大枚をはたいて募金してくれているのだろうから。
これらの義援金は、国内の義援金とは別勘定となり、仮設住宅の家電(冷蔵庫・電子レンジ等)の購入に充てられているそうだ。被災者の方が生活を再スタートさせる上でこれらの家電は非常に役に立つことであろう。
繰り返しになるが、単純に、金額の問題ではない。日本という国に対して、世界中のさまざまな政府・国際機関・団体・企業・個人までもが温かい手を差し伸べてくれたことを忘れてはならない。逆にいえば、我々日本人は、これまで海外のさまざまな悲惨な災害などにどれだけ関心をもって、かつ、具体的な行動を起こしただろうか?
多くの方がNOであろう。大変だ・・と思いつつも、どこか自分とは関係のない世界の出来事と思ってしまっているのではないだろうか?
自戒の念も込めていえば、それでは、日本に寄せられた好意に応えることはできない。広い意味でいえば、「自分さえよければいい」といった内向きな態度ではダメなのである。
震災を機に「絆」を感じた方も多いと思う。地域の絆、家族の絆など身近な「絆」はもちろん大切である。ただ、「絆」のボールは海外からも多く寄せられている。世界各地に起こる問題のすべてを我々が、まして、一個人が解決することはできないが、少なくとも、海外で何が起きているのか、くらいは教養のひとつとして知ってほしいと思うのが切なる願いである。「対岸の火事」や「高みの見物」では、世界から総スカンをくらってしまう。日本(人)に対して、そんな危機感を、昨今抱かざるを得ない。
だいぶ話が飛んでしまったが、いずれにしても、海外の皆様、日本への支援ありがとうございました。
http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/110831_kaigaikyuenkin_uchiwake.pdf
報告によれば、8月末現在で、各国の赤十字を通じて、日本赤十字社に寄せられた義援金の合計は約400億円。また、今後受け取ることとされている分を含めると、約500億円になるそうだ。
さらに、これらとは別に、各国の政府等から、日本政府(外務省)宛てに寄せられた義援金・支援物資もあり、実額ではこれらよりもはるかに多くなることであろう。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/pdfs/bussisien.pdf
義援金の多いところを見ると、
○ アメリカ赤十字社 約197億円
○ 台湾赤十字組織 約62億円(*今後受け取る分も含む。)
○ 韓国赤十字社 約28億円
○ カナダ赤十字社 約24億円
○ 中国紅十字会香港支部 約23億円(*今後受け取る分も含む。)
○ ドイツ赤十字社 約22億円
○ オーストラリア赤十字社 約18.7億円
などとなっている。
もちろん額だけがすべてではない。人口3億人のアメリカと、人口2,300万人の台湾を同列に考えることはできないし、人口比で単純に金額を比べることもナンセンスである(台湾の熱意については、3月・4月にも日本でも大きく報道されたから記憶に残っている方も多いだろうが)。しかし、一般論としてみれば、アメリカを除けば、比較的近隣諸国からの支援が多いように感じる。やはり、地理的なつながりは重要である。われらがオーストラリアの募金額というのは、決して過小評価されるべきものではないだろう。オーストラリアでは複雑な対日感情があるとはいえ、ビジネス・観光などの面で、いかに日本とのつながりが強いかということの表れではないだろうか。改めて多くの方が募金してくれたことに感謝である。
もっといえば、それぞれの国の貨幣価値というものもある。日本円にすればわずかな額かもしれないが、アフリカの貧しい国からも、少額ながら、日本宛てに義援金が届いていることを忘れてはいけない。彼らにとってみれば、大枚をはたいて募金してくれているのだろうから。
これらの義援金は、国内の義援金とは別勘定となり、仮設住宅の家電(冷蔵庫・電子レンジ等)の購入に充てられているそうだ。被災者の方が生活を再スタートさせる上でこれらの家電は非常に役に立つことであろう。
繰り返しになるが、単純に、金額の問題ではない。日本という国に対して、世界中のさまざまな政府・国際機関・団体・企業・個人までもが温かい手を差し伸べてくれたことを忘れてはならない。逆にいえば、我々日本人は、これまで海外のさまざまな悲惨な災害などにどれだけ関心をもって、かつ、具体的な行動を起こしただろうか?
多くの方がNOであろう。大変だ・・と思いつつも、どこか自分とは関係のない世界の出来事と思ってしまっているのではないだろうか?
自戒の念も込めていえば、それでは、日本に寄せられた好意に応えることはできない。広い意味でいえば、「自分さえよければいい」といった内向きな態度ではダメなのである。
震災を機に「絆」を感じた方も多いと思う。地域の絆、家族の絆など身近な「絆」はもちろん大切である。ただ、「絆」のボールは海外からも多く寄せられている。世界各地に起こる問題のすべてを我々が、まして、一個人が解決することはできないが、少なくとも、海外で何が起きているのか、くらいは教養のひとつとして知ってほしいと思うのが切なる願いである。「対岸の火事」や「高みの見物」では、世界から総スカンをくらってしまう。日本(人)に対して、そんな危機感を、昨今抱かざるを得ない。
だいぶ話が飛んでしまったが、いずれにしても、海外の皆様、日本への支援ありがとうございました。