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観察日記キセキレイの雛5/17【最終回】

2024-05-17 20:35:23 | 日記

キセキレイさん達、ひとときの楽しみありがとう…。

今の現場でクレーンのお腹の部分にキセキレイが巣を作っており、卵六個を発見したのはGW前のこと。そんなことは初めての経験で毎日が楽しかったです。

GWの連休が明けると、卵は無事に孵化しており、現場のメンバーも担当の監督さんも共に驚き喜んで成長を見守ってきました。

私にとっては、直ぐ真下にいたので、一日中親鳥が頻繁に餌を持ってきては、雛たちが一斉に囀ずっているのを聞いていたので、なんとも微笑ましく、仕事をしながらも毎日が楽しかったです。

しかし、今朝もいつも通り、作業前に雛が無事かを確認すると、五匹はいなくなっており、残る一匹は死んでおりました…。

おそらく、昨日は現場の諸事情で午後の作業がストップになってしまったので、その時に何かがあったのではないかと思います。

振って湧いたような楽しみでしたが、無事に巣立って欲しいと願っていましたので、とても残念でした。

確認後、誰にも伝えることも出来ないまま作業が始まったので、午前中はひとり仕事にも力が入りませんでした。そんなことではいけないですね…。

お昼休みになると、すぐ近くにあった廃材で簡素な作りでごめんねだけれど、お墓を作ってあげました。

今回思ったのは、弱肉強食、自然界の厳しさでした。そして周りで羽ばたいている鳥さんたちは、その中を生き抜いて生きているんだ、という当たり前の事だけれど、その現実をあらためて教えられました。

今回の出来事に遭遇する少し前には、職人のOさんが、朝の作業前に立ち止まって「なんかこの現場は命を感じないなあ」と。

確かに冬が終わってから、今回の出来事が起こるまでは全く生き物の気配を感じることはありませんでした。

ところが、このキセキレイの卵が孵化をした頃から、親鳥は餌を見つけては持ってきたり、昆虫や鳥も見かけるようになりました。

卵が孵化したタイミングといい、親鳥が餌を交互に運んできたり、雛たちが一生懸命に餌を求める様子にも、大自然や命の営みの素晴らしさに感動を覚えておりました。

喜びが大きかった分、また落胆も大きくなるものなんですね。

夕方に担当の監督のUさんが来られ、雛の事を聞いてこられました。その監督さんも、「たぶん昨日仕事が中止になってしまったので、それがかえって外敵に襲われやすくなっててしまったんでしょうね」と言われました。

その監督さんは、私の長男と顔も背格好もどこか似ており、年齢もたぶん少しだけ上、時々息子と働いているような不思議な感じになります。

帰りがけにはメンバーと雛の話をするとき涙が出そうになりました。

共に働くメンバーだけではなく、監督のUさんも共に残念がってくれたのには、悲しみの中にも慰めが与えられて感謝でした。

キセキレイさん、ひとときの楽しみをありがとう。

また来週からは新たな気持ちで現場の皆さんと共に働きます。

「喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい。」ローマ人への手紙 12章 15節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


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