ケバル川のほとり日本でも

在日4Kの気ままなブログ。

とんだ大山登山だっけれど…😥

2024-07-15 20:48:53 | 日記

上の写真は、いつも仕事帰り立ち寄る米子自動車道下り大山パーキングから撮った大山です。

 

今年の3月から大山の麓で、毎日この山を眺めながら作業してきて、いつかは中国地方最高峰の大山に登ってみたい、と思っていました。

 

そして先週末の金曜日、梅雨の最中でも翌日の土曜日は一日天気が良い予報なので早起きして登る事にしました。

一般的な登山道という、夏山登山道から登りました。

 

実は、先に申し上げますが登山のブログとして投稿するのには、あまりにも恥ずかしい限りの内容です。

 

しかし、それでも私にとっては大きな一つの想い出、記念になったので綴らせて頂きます。

山頂までほとんど階段のように整備されておりましたが、普段仕事では一日座りっぱなし、終業後に多少のランニングをしていても、己の体力の無さを痛感しました。

それでも山頂までは無地にたどり着きました。やはり日常とかけ離れた景色や風景に出会えるのは素晴らしいですね☺

 

しかし、この前回の秋山登山で使用した杖(山を登りながら見つけた杖です。全体重をかけてもしっかりしている)が無かったら自力で無事に下山出来なかったと思います(私のなかでは「神の杖」ならぬ「民の杖」と思い愛着を持っています)。

 

登山するパーティーの皆さんが立派なストックを手にしている横をすれ違う時は、はじめは少々気恥ずかしい思いもあったけれど、すれ違う女性の方から「いいもん持ってますね」とか男性の方から「杖、格好いいですね」とか言われると、なんだかいい気になってしまいます。

 

異変を感じたのは、山頂で10時頃に早い昼食をとって後、下山し始めた直後です。

 

少しでも段差や勾配のある所に足を下ろして体重をかける時、両膝に痛みを感じました。

 

歩き始めると直ぐに痛みが酷くなっていくので、「これはまずい事になったな」と思いました。

 

どんどん痛みが増していくので、両方の杖を下の段につき、そしてその両杖に全体重を預けるようにして杖をついた段まで上手に両足をそっと下ろす。そのように膝に体重が極力かからないようにしながら下りて行きました。

 

日が暮れるまでになんとか下山出来れば、と思いながら下りて行きました。

 

しかし、それでもどんどん膝が痛くなり、5分下りてはお尻をついて5分は足を伸ばす。こんなペースで日暮れまでに下りられるのか、水も足りるのか心配になりました。

 

四時間くらいかけ四合目まで過ぎたあたりまで来た時でした。前から登ってきた三名の人達が、私の様子を見るなり「大丈夫ですか?」と。

 

鳥取県警山岳救助隊パトロールの方達でした。

 

「一緒に下山しましょうか?」と言われましたが、私は「この杖でこんな感じで下りて来ましたので大丈夫です」と。

 

私は正直世話にはなりたくないし(面倒な事にもなるかなと思った)、また、このままなんとか行ける、と思いましたが、押し問答を繰り返すうち、「もしも、更に転んで怪我をされては」と言われ、「ここは素直に助けて頂いたほうが無難だな」と思い、助けてもらう事にました。

 

三人の内、二名はそのまま登って行き、一人の方、Iさんが私に付き添って下山してくださいました。

 

その救助隊の Iさんは大きなザックを背負っておられましたが(応急手当一式やドリンク類などか)、更に私のザックまで背負ってくれました。

 

これだけでも相当楽になりました…。

 

そして、最初の休憩時に、名前、住所、登山歴等々を聞いてこられてはメモして、そして誕生日を言った時、「私と1日違いですね!」と。

 

私より二周りも若い方ですが、それからずっと話しながら下山しました。 

 

会話しながらだと会話に集中するからなのか痛みも半減した気分で歩けました。

 

道中、それでも私のペースで休憩する度、無線では「琴浦大山〇〇番、負傷者と何号目まで来ました」と、随時やり取りしていました。

 

職務上、私の状態を観察する為や元気を維持するためにも会話が必要だったのかもしれませんが、興味のある話はやはり楽しかったです。

 

あまり余計なことは話せないですが、鳥取県警に入ってから直ぐにこの部署に就く事になってからの十年や、いろんな事を話してくださいました。

 

鳥取県? 鳥取県警への就職なので、県外への移動は無いこと、富士山やその他のアルプスに登るには連休をとっていかなければ、職務では行けないこと。

 

また、「私のような者がいるために大変なお仕事ですね…」と話したら、「身体を鍛えられてお給料を頂いているんですから、有り難いです!」と。

 

とても立派な模範解答だな、と思いました。

 

私が少年の頃の思いは、バイクで検問を突破しようとして失敗して転倒した時、そのまま後ろの友達とも警察バスに引きずり込まれ、必要以上に○棒で袋〇〇きに合い、助けを求めて叫んだこともあったり等々、確かにそんな敵味方の一面もあったかもしれないが(それは昔の私達だったからこそ…)、今は素直にこのような方々がいて、私達の安全と日常も守られているんだ、と素直に実感出来た。

 

歩きながらも一部分だけでしたが、一つの御言葉を思い出しました。

 

"人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです。
したがって、権威に反抗する者は、神の定めに逆らうのです。逆らう者は自分の身にさばきを招きます。
支配者を恐ろしいと思うのは、良い行いをするときではなく、悪を行うときです。権威を恐ろしいと思いたくなければ、善を行いなさい。そうすれば、権威から称賛されます。
彼はあなたに益を与えるための、神のしもべなのです。しかし、もしあなたが悪を行うなら、恐れなければなりません。彼は無意味に剣を帯びてはいないからです。彼は神のしもべであって、悪を行う人には怒りをもって報います。
ですから、怒りが恐ろしいからだけでなく、良心のためにも従うべきです。
同じ理由で、あなたがたは税金も納めるのです。彼らは神の公僕であり、その務めに専念しているのです。
すべての人に対して義務を果たしなさい。税金を納めるべき人には税金を納め、関税を納めるべき人には関税を納め、恐れるべき人を恐れ、敬うべき人を敬いなさい。
だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことは別です。他の人を愛する者は、律法の要求を満たしているのです。
「姦淫してはならない。殺してはならない。盗んではならない。隣人のものを欲してはならない」という戒め、またほかのどんな戒めであっても、それらは、「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」ということばに要約されるからです。
愛は隣人に対して悪を行いません。それゆえ、愛は律法の要求を満たすものです。"
ローマ人への手紙 13章 1〜10節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

 

少年の頃は、神が立てた権威など分からななかったばかりか、信仰をもってからも、さらに神の律法にはほど遠く、全く適わない罪人の自分の卑しい姿を教えられています。

 

自分ではどうすることも出来ない神の律法に適わない罪。ただイエス・キリストの十字架による贖(あがな)いのゆえに感謝します。

 

私は、その謙遜に立派な返答をされた方に「おまわりさんのような方々がおられるから、私達の生活が守られているんですね」、と心から思う事を言えました。

 

(おまわりさん、という言い方は、もしかして失礼な言い方だったのかな?)

 

かつての私が、こんな事を言える日が来るとは思いもしませんでした。

 

そのまま会話を続けると二合目まで来たあたりで、先にそのまま登って行かれた二名の方からか無線が入り、「九合目で負傷者②男性70代の方が足を痛めて歩けないでいます」との無線が入りました。

 

私達は、無事に駐車場の車の所までたどり着き、そのまま自分の車に乗って帰れるのを察してくださると、その方は直ぐに負傷者②の方の所に登って行かれました。

 

どんな体力仕事なんだろう! と感服いたしました。

 

また山岳救助隊の Iさんとの下山途中、半ばボランティアだそうですが、医師会のような方も大きなザックを背負っては登って来られ、救助隊の Iさんと挨拶を交わすと、そのまま登って行かれました。

 

こんな連休に、私のような者がいるために、見回ってくださっておられんだ。

 

その後、土曜日の夜と日曜日にかけて熱が出て体調を崩したので、もしかすると、そんな事も元々弱い膝に敏感に現れてしまったのかもしれなです。

 

Iさんも体調を崩しておられなければよいのに…。

 

大変世話をかけてしまいましたが、有り難う御座いました。

 

私にとって大山は、もう仕事中に遠くから眺めているのが、私にとっての一番の距離感だと思うことにします。今日のお昼休みの写真です。

眺めているだけの大山でも、なにか満ち足りるものを感じました。

 

念願になっていた大山登山は、とんだ大失態でしたが、それでも私にとっては生涯忘れられない経験と想い出の一つになりそうです。

 

最後に、この事を妻に報告したら、「いつも周りの人達に迷惑ばかりかけて!」と、言いつつ呆れつつも、優しく叱ってくれました。

 

これからも家族や周りの人たちを悲しませることはないように、体調に異変を感じた時は無理をせず、慎み深い行動をとるように気をつけます。

 

それでも思わず生涯忘れられない想い出を作ることが出来て感謝でした。

写真は翌々日ご褒美に(なんの!)食べたハンバーグ大山丼です😊

 

 

 

 


最新の画像もっと見る