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ピッコロビーネk&kのぶどう栽培日記

ピッコロビーネとはイタリア語で“小さなブドウ畑”
新しい栽培方法を探求し、おいしいぶどうつくりにチャレンジしてます。

10月25日 根切りに土壌改良しました。

2022-10-26 | 日記

急に寒くなり、ブドウ園も秋色になりつつあります。

今年も精いっぱい頑張ってくれました。幹もまた一段と大きくなって・・・というところで

根っこも好き放題伸び切っているところでしょう。枝は剪定するけど根は伸び放題では、地上部と地下部のバランスが崩れ、木が元気になりすぎて着色不良や糖度上昇を妨げる原因と考えています。

ぶどうさんには申し訳ないけど、根っこもこんもり持った部分に納まってくれるよう、周囲をスコップでガシガシほって根切りを行いました。

根はほっておくと土の中をどんどん伸びていきます。太い根ばかりで、栄養や水分を吸収する細根は先の方に行ってしまいます。

根切りを行って、こんもり畝の中で細根を作ることで、肥料も効果的に効いてくれると思っています。(自論ですよ)

昨年切った根からこんなに細根がびっしり生えています。

 

良い根を発生させるため、幹から2mくらいのところに溝を掘って、

バーク堆肥を入れました。

合わせて、カキガラ石灰とBMヨウリンを施用し、埋め戻して完成です。

結構な労働ですが、8本全部を半日で仕上げました。(次の日体が大変・・・・)


今年のぶどう終わりました。その2

2022-09-27 | 日記

【シャインマスカット】

 今年は果粒の太り、房の大きさもよく、糖度も良好で皆さんの評価も好評でした。

 1回目GA処理後は、房の先端の実どまりが悪く、仕上がりを心配しましたが、最終的には問題ありませんでした。

やはり、シャインは人気者です。来年はより果粒も大きく形の良い房を作りたいです。

【昭平紅】

 昨年多かった裂果は何とか防ぐことができ、果粒も大きくなり見ごたえのある房もできましたが、どうも糖度が上がりません。

 9月に入ってもなかなか上がらず、収穫に苦戦しました。

 あっさりとした甘さなので、一番の特徴である果肉のパリパリ感が重要ですが、去年ほど感じられず、残念な結果となりました。

 この調子では、皆さんにお勧めもできず来年は、隣のシャインの枝を伸ばしつつ、別の品種に変えようかと考えています。

【クイーンニーナ】

 自宅の庭と第2農園2か所で作っており、まだ木が小さいので量はあまり多くありませんでした。

 第2農園では果粒が異常に大きくなり、大きいもので1房700g以上になったものもありました。

 本来ピンク色になる品種ですが、薄紅色~青色となり着色には不満があります。

 高い糖度、蜜のような香り、果肉のプリプリ感はとてもよく、シャイン、ナガノ、BKに次いで好評の品種です。

 来年から第2農園のみとしますが、枝も広がり、着果も増えることでしょう。

【涼香】

福岡県試験場によれば、成熟は8月中旬で巨峰より1週間早いとありますが、ピッコロビーネでは、9月9日が初収穫でかなり遅くなりました。

品種の特徴として糖度はやや低めで、皮ごと食べられパリッとした食感なので、涼香には間違いないと思います。

植えて3年目なのでまだまだ本来の特性が出ないため、収穫が遅れたのかもしれません。

写真はアップなので大きく見えますが、果粒が小さいのが自分としては少々不満です。

<今年新たに植えたい品種>

 1 紅環(べにたまき) :シャインマスカットの叔父にあたる品種。9月上旬に成熟し、皮ごと食べられ赤と黄緑のグラデーションが特徴とのことです。まだらになって見た目ちょっとどうかなと思いますが、とにかくおいしいということなので、マニキュアフィンガーの隣で作ってみようと思います。

 2 黄玉(おうぎょく):ジャスミンという赤系品種はジャスミンの香りが特徴です。その品種から作られた黄緑色品種で香りの特徴は引き継いでいます。8月中旬ごろから成熟し、皮ごと食べられませんが、糖度が20度以上になりかなり甘くなります。

3 ハニービーナス:紅瑞宝とオリンピアを掛け合わせて作られた、黄緑色品種です。8月中旬~下旬に成熟し、しっかり成熟すると独特の香りがします。皮ごと食べれれませんが糖度は20度以上になります。

4 ヌーベルローズ:シャインが母親の赤系品種で、果粒は涼香並みにやや小さいですが、皮ごと食べられてシャイン血筋の赤系では一番おいしいといわれる。裂果も少ないということなので、クイーンニーナの隣に植えて様子を見ようと思います。

5 雄宝(ゆうほう):シャインマスカットから作られた黄緑色品種で、とにかく果粒が大きい超巨大粒になります。収穫は9月上~中旬とやや遅く、甘ささっぱりとして皮ごと食べられます。昭平紅の交代品種として作ってみます。

6 グロースクローネ:藤稔と安芸クイーンから作られた黒系品種で、皮がと食べられませんが、着色が良く果粒は20gくらいの大粒になる。成熟は8月下旬以降でピオーネと同じくらいです。ピオーネの交代品種としてピオーネの隣に作ってみます。


今年のぶどう終わりました。その1

2022-09-18 | 日記

台風14号が近づいています。

今回は直撃しそうなので、あらかた収穫して今年のぶどうを終わりにしました。

ピッコロビーネK&Kをご愛顧いただいた皆さんには、たくさん食べていただき。本当にありがとうございました。感謝です。

自分が作ってみたいだけで選んだ品種なので、お気に召すもの、召さないもの、いろいろあったと思います。

自分なりに栽培5年目の反省をしたいと思い2回に分けて投稿します。

そして、来年にむけては、一層おいしいぶどうを探求していきたいと思います。

食べていただいた皆さん、どの品種が良かったか教えていただけるとありがたいです。

【BKシードレス】

 もう少し果粒が小さい想定で、房の長さ、着粒数を決めましたが、房重は平均550gとなりました。

 糖度、食味はよかったですが、房も大きく房数も多かったため、着色があまりよくありませんでした。

 来年はもう少し小さくしたいと考えています。

【マスカサーティーン】

 収穫直前まで果粒が肥大せず、ずいぶんやきもきしましたが、最終的にはまあまあの果粒の大きさになりました。

 この品種は生育後半にグッと肥大する性質かもしれません。

 シャインに比べるとマスカット香が弱いですが、皮はやや薄めで上品な食味で、おすすめの品種と思っていますが、ただ、これといった特徴が弱いので、シャインと一緒に食べるとやはり負けるのでしょうか?皆さんはどうですか。

 来年はもう少し果粒が大きくなるのでは。と思っています。

【マニキュアフィンガー】

 今年は種無しにしませんでした。果粒は親指のような太いものもあり、房も大きめに作ったので、房重は平均600gぐらいになりました。

 この品種は、皮ごと食べられるのですが渋みがあり、好き嫌いがはっきり分かれるようです。

 来年はもう少し房を小さくし、面積を減らし、別の品種を植えようと考えています。

【ナガノパープル】

 種無し処理をした直後は、粒がそろわず歯抜けのような状態で、房にならないのではと心配しましたが

 結果的に、1粒〃が大きくなり粒同士が密着してちょうどよい感じに仕上がりました。

 着色もしっかり黒紫色になり、糖度、食味とも良好で、食べた方からも「とてもおいしい」とう評価をいただきました。

 一番の問題である裂果も少なく、今年は大変良かったかなと思っています。

【ピオーネ】

 おなじみのピオーネですが、ピッコロビーネでは「赤いピオーネ」になってしまってます。

 赤くても糖度は18度以上になるのですが、これはピオーネには見えません。せめてもう少し黒みがかってほしいところです。

 房は小さめにして、房数は標準的にしてこの状態なので、どうもこの園はピオーネには向かないようです。

 今年、黒系で果粒が大きく着色が良いといわれる「グロースクローネ」という新しい品種を注文しており、これをピオーネに変えようと考えています。

次につづく・・・

 


台風11号が来そうなので台風対策しました。

2022-09-04 | 日記

大型で非常に強い台風11号は、沖縄方面から北上中です。

山口県には6日に最接近しますが、山口県には最も悪いコースになりそうです。

なので、3日土曜日は収穫できそうなものをできるだけ採りました。

収穫後、ブドウ園の台風対策をしました。

まず、トンネルのポリフィルム被覆をとります。

できるだけ雨に当たらないようにして葉が病気にならないよう、トンネル被覆を残してきましたが、今回は取らないといけません。

次に着色をよくするため、下から光を反射させるよう反射マルチを敷いていましたが、これも飛ばされないよう取りました。

最後に、昭平紅とマニキュアフィンガーの袋掛けをしました。

昭平紅とマニキュアフィンガーは直接房に光が当たることで、赤色の着色が進むので、今年は袋掛けをしませんでした。

強風で果粒がちぎれないよう、袋をかけることにしました。

 

周辺に飛ばないものがないか確認して終了。

事前にできる対策はしました。

台風によって海からの潮風を浴びると思うので、通過後に葉をなめてみて塩を感じれば、葉に水をかけます。

ぶどうの葉は潮風に弱く、しおれてしまうからです。

無事通過することを祈るだけです。

 

 


マスカサーティーン収穫終わりました

2022-08-26 | 日記

マスカサーティン収穫が終わりました。

6月中旬の袋掛けのころまで粒の肥大が悪く、今年は小さいままかなと思っていましたが、収穫時にはまあまあの太りでほっとしました。

肥大の後半にグッと太るタイプなのでしょうか。結果的に小粒果(青みが強く小さな粒)もあまり混ざることなく糖度も上がっていい房に仕上がりました。

シャインマスカットもどんどん収穫できているので、26~7日には終了するのではないかと思います。

 

〈これからの収穫〉

BKシードレスが最盛期に入ります。色付きがやや薄いですが、糖度は18度以上あるので比較的色付きの良いものからとっていきます。

クイーンニーナも色付きが悪くうっすら紅色が付く程度ですが、糖度は十分あるので収穫していきます。

昭平紅は今年裂果もなく、肥大も順調です。ほかの品種に比べやや糖度が低め(16度~17度)ですが、酸が少なく食味は十分なので、少しづつ収穫を始めたいと思います。

マニキュアフィンガーも数は少ないですが、房は大きくボリューム感がありびっくりする房になりました。

糖度も高いもので18度になり、酸味も少なくなってきましたので来週初めあたりから収穫が出来そうです。

今年は種無しにしていないので、食べるときに種があるので注意してください。

種の位置は下の写真の四角に囲んだあたりにあるので、その手前でナイフで切るか、口でかみ切ると種が見えて取りやすいです。

昭平紅もマニキュアフィンガーも皮ごと食べられるので、凍らせてシャーベットのするのもおすすめです。