ピッコロビーネk&kのぶどう栽培日記

ピッコロビーネとはイタリア語で“小さなブドウ畑”
新しい栽培方法を探求し、おいしいぶどうつくりにチャレンジしてます。

いろいろな障害が起こってます。

2021-07-20 | 日記

摘粒の見直しをしながら、それぞれの品種の袋を外してみると、病気ではない障害(対策のむつかしい生理的なもの)が見つかりました。

まず、我が家の庭で作っている紫玉です。

この紫玉は我が家で一番最初に作り始めた木で、およそ20年は立っていると思います。

以前から、幹にこぶができてぼこぼこになっていると思ってましたが、これは癌腫病という病気にかかっているようです。

昨年から一気に弱って、主枝の半分が枯れてしましました。

ことし残りの枝に何とか成らすことができたのですが、やはりここにきて力がなくなり、いくつかの房が房枯れになってしまい、

粒がボロボロ落ち始めました。もう今年が最後かもしれません。

昨年、この木の横に新しく紫玉の苗を植え、更新の準備をしています。

 

次はナガノパープル

この品種は、皮ごと食べられますが、皮が割れ「裂果」しやすくもあります。

そのため、根が雨水を吸わないよう、根の周りを掘ってビニールシートで囲い、水は灌水装置で自動的に行えるようにしていますが、

水やりの間隔がいけないのか、一部の房に裂果が起こりました。

これまで、1日1回15分の灌水でしたが、回数と量を減らし、2日1回10分にかえてみました。裂果が進むのか止まるのか見ながら、また間隔を変えていこうと思います。

 

次にマニキュアフィンガー

この品種はヨーロッパ系の品種で、ネットでもあまり栽培方法が書かれてません。GA処理して種無しにするとすごく長細くなるようです。

そのほか、ヨーロッパ系でよく発生する障害として「縮果症」(実の一部が枯れたように褐色にへこんでいく。病気ではない)がありますが、

この品種は特にひどく発生しました。

これは、根からの吸水と葉の蒸散のバランスが崩れ、果実から水分が失われることで起こる障害です。

果実が柔らかくなると発生しなくなります。

ただ、ここまで激しいと縮果症の粒が多くて、残った粒では房の形になりません。

これも来年の課題です。


摘粒の見直しです。

2021-07-20 | 日記

昭平紅、ピオーネ、BKシードレスは少し多めに粒を残したことで、粒と粒がぎゅ~と押し合って、つぶれてしまいそうな房があります。

本来、袋掛けのまえにしっかり摘粒を済ませ、粒が大きくなってもいいように、粒と粒の間隔をあけておかなければいけないのですが、

どのくらい大きくなるか予想できなかったことがパンパンになった原因です。

面倒ですが、1つ1つ袋を外し、つぶれそうな粒を間引いていきました。

来年はこうならないよう、早いうちにしっかり間引いておきたいと思います。

 

昭平紅 間引き摘粒前と間引き後

ピオーネ 間引き後(色も結構ついてきました)

BKシードレス 写真では見にくいですが粒の大きさにばらつきがあります。

シャインマスカット 今年は開花の時が天気悪く、実の付きがばらついてます。

 


つぎつぎと軟化、着色が始まってきました。

2021-07-09 | 日記

7月に入ってから軟化が進み、着色が始まってきました。

青系品種では、マスカサティーンが早く6月28日、シャインマスカットは7月3日に早い房で軟化の始まり。

着色品種では、ピオーネが7月1日に、ナガノパープルが7月3日に着色を始めました。

青系の軟化開始、着色系では着色初めからおよそ40~50日で収穫できると思います。

昨年の収穫初めは紫玉で8月9日でした。今年の状況では昨年より1週間は早くなりそうです。

ピオーネの着色始まり。

ナガノパープルの着色始まり。