摘粒の見直しをしながら、それぞれの品種の袋を外してみると、病気ではない障害(対策のむつかしい生理的なもの)が見つかりました。
まず、我が家の庭で作っている紫玉です。
この紫玉は我が家で一番最初に作り始めた木で、およそ20年は立っていると思います。
以前から、幹にこぶができてぼこぼこになっていると思ってましたが、これは癌腫病という病気にかかっているようです。
昨年から一気に弱って、主枝の半分が枯れてしましました。
ことし残りの枝に何とか成らすことができたのですが、やはりここにきて力がなくなり、いくつかの房が房枯れになってしまい、
粒がボロボロ落ち始めました。もう今年が最後かもしれません。
昨年、この木の横に新しく紫玉の苗を植え、更新の準備をしています。
次はナガノパープル
この品種は、皮ごと食べられますが、皮が割れ「裂果」しやすくもあります。
そのため、根が雨水を吸わないよう、根の周りを掘ってビニールシートで囲い、水は灌水装置で自動的に行えるようにしていますが、
水やりの間隔がいけないのか、一部の房に裂果が起こりました。
これまで、1日1回15分の灌水でしたが、回数と量を減らし、2日1回10分にかえてみました。裂果が進むのか止まるのか見ながら、また間隔を変えていこうと思います。
次にマニキュアフィンガー
この品種はヨーロッパ系の品種で、ネットでもあまり栽培方法が書かれてません。GA処理して種無しにするとすごく長細くなるようです。
そのほか、ヨーロッパ系でよく発生する障害として「縮果症」(実の一部が枯れたように褐色にへこんでいく。病気ではない)がありますが、
この品種は特にひどく発生しました。
これは、根からの吸水と葉の蒸散のバランスが崩れ、果実から水分が失われることで起こる障害です。
果実が柔らかくなると発生しなくなります。
ただ、ここまで激しいと縮果症の粒が多くて、残った粒では房の形になりません。
これも来年の課題です。