ピッコロビーネk&kのぶどう栽培日記

ピッコロビーネとはイタリア語で“小さなブドウ畑”
新しい栽培方法を探求し、おいしいぶどうつくりにチャレンジしてます。

1回目のジベレリン処理がほぼ終了しました。

2021-05-24 | 日記

5月24日 小雨の中、ジベレリン処理を行いました。

第2農園は、BKシードレスとシャインマスカットの全部の房が21日に終了。そして本日ピオーネ、マスカサーティーン、ナガノパープル、昭平紅の全部の房が終了。

あとマニュキュアフィンガーですが、これは満開3~6日後に1回だけにしてみるつもりなので、26日ごろが予定日です。

自宅園は、本日、紫玉とクイーンニーナが終了。シャインマスカットは今日から開始。そして昨年植えた涼香(すずか)がようやく咲き始めたので、これは1週間後ぐらいが予定です。

ジベレリン処理(ジベ処理)のおさらいです。

BKシードレスは3倍体※(染色体の数でしたね。)でもともと種がないので、ジベレリンで実を大きくするため、通常満開3日ごろに100ppm液を使い、2回目の処理は行いません。

ナガノパープルも3倍体品種ですが、ピオーネ、紫玉、クイーンの4倍体品種と同様に1回目は満開~満開3日後に25ppm、2回目は1回目処理10~15日後に25ppmで処理します。

シャインマスカット、マスカサーティーン、昭平紅は2倍体ですが、4倍体と同じやり方をします。

下の写真はブドウの満開時の花の様子です。

ブドウは花弁がなく、おしべとめしべが花蕾(からい)の中から出てきます。細い花糸(かし)の先に小さな葯がみえますね。おしべに囲まれた真ん中にめしべの柱頭があります。

下の写真はピオーネの21日に処理した房(左側)と、本日処理した房(右側)です。(3日で大きさの違いが分かると思います)

下の写真はナガノパープルと紫玉の21日に処理した房です。もう1日もすればマッチ棒の先ぐらいに大きくなるでしょう。

(葉が茶色くなっているのは日焼けです)

毎日見ていて、大きくなるのが楽しみです。


1回目のジベレリン処理です。

2021-05-20 | 日記

満開の房が2日でずいぶんと増えてきたので、種無しにするためのジベレリン処理を始めました。

まず、開花の早いBKシードレスから。

これはもともと、染色体数が3倍なので「3倍体品種」です。

普通私たちも含め、動植物の染色体は2倍です。BKシードレスは九州大学で、最初から種ができない3倍体品種として育成されました。

種無しのほうが、消費者の皆さんに好まれるからです。しかし、種がなくなると果粒は大きくなりにくいため、ジベレリン(植物ホルモン)を与えることで果粒が大きくなります

このジベレリンとかした水溶液を房につけることにより、果粒を大きくすることができます。その適期が品種によって異なりますが、BKシードレスでは満開から満開3日後が適するとされています。

こうして、容器にジベレリンの水溶液を入れ、一房一房つけていきます。

満開の見極めをしなければいけません。早すぎると房が曲がってしまいます。

これはピオーネですが、まだ蕾で咲いていないものがあり、これでは早すぎます。

このように全部の蕾が開花したものから処理をしていきます。


花穂の切込みから~開花しました。第2農園・・・!!

2021-05-17 | 日記

5月11日に開花前の花穂の切込みを行いました。

ブドウの花を花穂といい、結実すると果房という言い方をします。

花穂はそのままでは巨大な房になり、着色も悪く糖度も上がりません。

そろった房の形、重さ、甘さの第一歩が花穂の切込みです。

花が咲く直前に行うのがよい時期です。

これはBKシードレスです。開花が始まりました。

BKシードレスはぶどうラボで作っているほかの品種に比べ、やや小粒なので、中間よりやや下部分を使います。

こんな感じです。

これはナガノパープルです。大粒品種なので、一番下3~4cm残すだけです。

 

そして今日5月17日、BKシードレスが一番早く満開(1花穂の全部の蕾が開くと満開)になり、全体の7割近くが咲いています。

次にピオーネ、ナガノパープル、マスカサーティーン、シャインマスカット、昭平紅、マニキュアフィンガーの順に満開がきそうです。

満開になれば、種無しにするため、1回目のジベレリン処理を行います。(つづく)

 


枝もさらに伸び、およそ開花20日前ごろ

2021-05-01 | 日記

枝がずいぶんと伸びてきました。

全体的に開いた葉が6~7枚になりました。これはおよそ開花20日前ごろになります。

ブドウの蕾をはじめてみるひとは、「もうぶどうの粒ができている!!」とびっくりされます。

これは、まだつぼみの状態で、このまま大きくなるのではありません。

このひとつひとつにおしべ、めしべがかくれています。

今日は伸びた枝を棚線に誘引(ゆういん)。テープナーで一本一本重ならないよう、平行に止めていきます。

その時、巻きづるはほかの枝や棚線にからんでしまうので、手でつまんでピンチします。

マスカサーティーンとシャインマスカットです。

シャインはほかの品種に比べ葉と葉の間(節間)が長いので葉の枚数は同じでも枝が長くなってます。