kkdaiyaの映画、ミリタリー・ハイテク小説

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映画 13時間

2017年09月15日 | 映画評価
映画 13時間 Amazon Prime 2017/9/10

amazon prime videoで見つけものです。
2012年9月11日にリビアのベンガジで発生した、イスラム系武装勢力による米領事館及びCIA秘密基地襲撃事件の一部始終を、基地と職員の護衛を担う民間特殊部隊の視点で描く戦争映画です。
日本では劇場公開がなかったようで、アマゾンで見ることができました。
あまり期待していなかったですが、始まるとなかなか面白く引き込まれました。
アメリカ大使館、CIAの確執がベースにあり、ベンガジ領事館が襲撃されてもCIAの護衛要員は助けに行けず、初動が遅れた、秘密作戦をするCIAの基地の存在を知られたくない、官僚機構隘路の結果、駐ヨーロッパ米軍からの軍事的な助けを受けられないなど、危機的な状況に対する準備が不足していたことがわかります。しかしCIA独自の無人偵察機ドローンが冷静に様子を見ているが助けにはなりません。
領事館は火をつけられリビア大使は行方不明、後に死亡が確認され、現役大使が殺される大事件となりました。
トリポリの大使館から救援に行くが600キロも離れており、当然遅れる。さらにベンガジでのCIA基地の場所が不明、空港の混乱で運転手が見つからず移動手段を準備できない、言葉ができず敵か味方か判然としないなど、混乱に拍車がかかります。
敵もさるもので数回の波状攻撃をかけます。そのたびに攻撃方法と戦闘機材が進歩して、最後には迫撃砲が使用され基地内に落下、大きな損害を受けてしまいます。
防御にあたっていたのはCIAの民間の戦闘員GRS達でした。GRSは6人しかおらず孤軍奮闘して夜の猛攻を防ぎました。夜明けになりトリポリのアメリカ大使館からの救援、現地協力組織の支援がようやく届き窮地を脱します。前日の夕方から13時間の戦闘でした。
この戦闘は当時ニュースなどでも話題になりましたが、今回の映画で初めてその詳細を知りました。最初の攻撃はアメリカ製のイスラム教への不遜映画に反発した30名程度のゲリラ組織でしたが、数波の攻撃で大規模になり、大きな損害を双方ともに受けたことになります。
アメリカは大使が亡くなるという外交上の大きな痛手を負いました。当時の国務長官はヒラリー・クリントンでした。彼女はは不手際の責任は認めているようです。2016年の大統領選での不利な材料(きちんとした対応ができなかったことへの批判)となったと思われます。






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