kkdaiyaの映画、ミリタリー・ハイテク小説

このブログは、映画、ミリタリー・ハイテク小説の私的な感想を記したものです。

プロメテウス2012/12/1

2012年12月02日 | 映画評価



 今年の夏公開されていた映画プロメテウスの劇場公開はほとんど終了していると思っていましたが、三軒茶屋シネマでスパイダーマンと2本立で見ることができました。エイリアンの前章とも言うべき作品で、テレビCMで半リング状の宇宙船が出てきた時からそれは想像できました。
 内容はエイリアンの生みの親あるいは人類の創造者まで話が発展しますがいささか腑に落ちない点も多くあります。それは『壮大な伝説やスペースオペラ的な展開を期待していた『エイリアン』ファンにとって、非常にスケールダウン的なものとなっている。』という批評(ロケットニュースhttp://rocketnews24.com/2012/06/29/225778/)があたっているかと思います。一緒に後半のみ見たスパイダーマンはハリウッド的な冒険映画でしたが、それと通じるような雰囲気が裏で流れていて、もう少し奥の深い展開でも良かったのではないかと考えてしまいます。
 主演のノオミ・ラパスという女優はどうしてもエイリアンのシガーニー・ウイーバーと比べてしまいますが、シガーニーが航海士という知的センスを光らせるのに対して、ラパスは学者としての知的なものが希薄で大騒ぎが得意なハリウッド女優的な演技になってしまい、結果的にはミスキャストかと思います。自分をロボットに手術させる場面では延々と裸に近い姿で演技しますが、シガーニーの33年前の姿の方が魅力的でした。
 リドリー・スコット監督の続編に期待でしょうか。