アルキメデスの大戦 東宝 2019 2024/1視聴アマゾンプライム
1933年。欧米列強との対立を深め、軍拡路線を歩み始めた日本。海軍は、世界最大の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていたが、省内にはこの計画に反対する者も。そのうちの一人である海軍少将・山本五十六は、巨大戦艦の建造がいかに国家予算の無駄遣いか、独自に見積もりを算出しようと考えていた。必要なのは、軍部の息がかかっていない協力者…。山本が目を付けたのは、元帝国大学の天才数学者・櫂直。ところがこの櫂という男は、数学を偏愛し、大の軍隊嫌いという変わり者だった。初めは頑なに協力を拒んでいた櫂だったが、山本の「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」という言葉に意を決し、帝国海軍という巨大な権力の中枢に、たったひとりで飛び込んでいく。同調圧力と妨害工作のなか、巨大戦艦の秘密に迫る櫂。その艦の名は、「大和」…。(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 (C)三田紀房/講談社
2,770IMDb 6.62時間9分2019G
2,770IMDb 6.62時間9分2019G
なかなか面白い映画でした。設定が1933年(昭和8年)からということで改装前の長門や3段飛行甲板の赤城が出てきます。大和も含めてCG考証はしっかりしているように見えます。冒頭の大和の天一号作戦時のCGは米海軍機を含めてよくできています。ヘルダイバーの急降下爆撃、アベンジャーによる魚雷投下の様子など初めて見るものがありました。話の内容は戦艦の見積もりの検証を何もないところから行い、嶋田海軍大臣の押す巨大戦艦の計画を潰すことにあります。無理のある話かもしれませんがストリートしてはよくできています。平賀譲がモデルの海軍造船将官が出てくるなど面白い面があります。主人公の活躍で山本五十六や永野修身が推した大型空母に利があったわけですが、最後のシーンで五十六が竣工した大和に乗艦することで話の筋は折れたことになりました。
主人公の演技も嫌みがなく、佳作として評価できる内容でした。
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