kkdaiyaの映画、ミリタリー・ハイテク小説

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航空戦史 イカロス出版

2021年05月29日 | 書評
イカロス出版 古峰文三 航空戦史2021/3/5 読了
第2次大戦時の航空戦を分析・解説したものです。
新しい視点で記載されており戦記物とは違います。
分析解析を兵站、用兵、指揮、戦略・戦術的効果など総合的に行なっています。
当然ですが今までの戦史とは違った見方が書かれています。
特に興味深いものは日本陸軍航空隊に関するものです。
ノモノハン、初期の東南アジア、ビルマ・インパール、フィリピン、本土防空などあまり知られていない戦史がまとめてあります。
陸軍航空隊は海軍に比べると地味に見えて活躍しなかったと思いがちですが、どうもそうではなかったようです。飛行機の防漏タンクなど防御面でも充実していたようです。機体数が少なく、人的な養成が進まないなど総合力が劣ったようです。
これまでの見方くつがえすような記録となっているところが貴重です。

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