教科書には、ピーマンもセロリもはいっている。

義務教育における好き嫌いは、贅沢の成れの果てである。

教科書は、多様な至宝の海だ。国語で一例を挙げれば、万葉集・奥の細道・論語・項羽と劉邦・高瀬舟などである。

いったい、膨大な出版の中から、名作を抽出し一冊の本とし、好き嫌いに関わらず、一通り子供に鑑賞させうるのは、学校の教科書以外に存在しうるだろうか。また、そのような選択をしうる親が何パーセントいようか?!

言うまでもなく、学習科目は，算・国・理・社・音・技・美・体・英と沢山有り八宝菜ならぬ九宝菜、バランスよく子供を育てていこうという趣旨が鮮明に見える。
小中学生に落ちこぼれや好き嫌いがあってはいけないのである。基礎基本の不徹底は、その後の独立した個人としての生活を保障することが出来ないのだから。

義務教育における好き嫌いは、贅沢の成れの果てである。



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