::::aiweb::::日本一周の旅

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ましたました。

ウミ  青森県

2005年06月13日 | 北ニホン / ~05.07.22
2005,06,13

もう少し進む予定が、偶然見つけた地図にも載っていない(古いのね)道の駅、ふかうらで眠ったのです。
朝起きると、夜なかったはずの荷物満載のチャリがある。
旅人か…?と思い、気配を伺う。まだ寝ているようだ。
日本海は風が強くとても寒い。
髪は切り立てのアンガールズからかなり伸び、湿気と強風に煽られ、京本政樹もびっくりな巻き髪風だ。
言い換えるなら、素敵な時代の松田聖子である。
そんな頭はそのままに、先に準備を済ませ、まだ寝ているところへ声をかけに行く。
ベンチで寝ていたのは、京都から来ている日本一周人、キヤくん24歳。
なんだか似たような時期に、似たような感じで出てきたようだ。
昨夜は雨が降ったり止んだりだったので、ここに着いたのは夜中3時過ぎだったそう。
今までどう来たのか、これからどう行くのか、旅人風の話をしていると、つい最近まで外国人のチャリダーと1週間一緒にいたらしい。
話を聞いていくうちにまさか…と思って聞くと、予想はぴったんこ、リンクしている目指せ80キロのモチヅキさんと出会っているマリオである!
なんて世の中狭いんだ!しかも、話を進めると、モチヅキさんと出会ったらしいおじさんにも会っているみたいで、リヤカー付きチャリを知っていた。
ちなみにマリオは、チャリでパセリを育てているらしい…。写真を見せてもらったが、ちょうど膝がくるあたり、ツタのように巻いているパセリが。京本政樹も敗北である。
話は戻るが、あとからわかったのだが、この間本州最東端で出会ったケイくんも、日本一周人集まれのBBSにカキコミをしていたり。
旅人の世界は狭いとKAZUさんもゆってたけど、ホントだなあ。
なんだかんだ3時間くらい話し込み、疲れ気味に見えた彼に、またパンやバナナなどを差し出し、代わりに魚肉ソーセージをもらったり、お互い連絡先を伝え合ってボクが先に出発した。
北海道では牧場で、住み込みのバイトをするらしいので、きっとまた会えるだろうと思う。
それにしても、今まで出会った旅人4人とも、一緒にいちごを食べている。
まさかいちごが縁をつくるラッキーアイテム?なんて思ったりする余裕ぶっこきな朝である。

さて、ガソリンももう底を尽きるし、オイルもエレメントも換えてあげないとね。
昨日からずっと大きめのスタンドを探しているが、大きめどころかスタンド自体少なく、あったとしても営業していないところが多い。
今日こそはオイル交換してあげないと、愛しの彼に拗ねられても困るので、少し大きめ(屋根があるだけマシ)のエネオスに入る。
最近降り続いていた雨、油膜で非常に見づらかったので、油膜取りをお願いするとサービスでやってもらえた。やった!ありがとう!
それにしても、ガソリン代と含めて¥9000は痛いのだ。
だから自炊を増やそうと心に決める。
決めたそばから、昨日安かったので買ってしまったチョコをもぐもぐしながら、竜飛へ向かう。天気はすぐれない。
途中、トイレあり、水道あり、屋根付きテーブルベンチありのこじんまりした絶好のパーキングを見つけたので、今日は昼からご飯を炊きますか、と意気込み準備にとりかかる。
しかし、水道は捻っても水が出ないことが判明。でもへこたれないぜ、トイレがあるじゃないか。
今度はそこそこうまく炊けたご飯の半分を梅干し入りのおにぎりに、また半分はマーボー丼で。
ご飯炊いちゃうと、夜が楽だね、やったね。
そしてファイブイレブンという名のコンビニを横目に竜飛へと向かう。
そんなに堂々としていていいのか、ファイブイレブン。
社長チャリダー田中さんがボクより先に竜飛に着いていたらしく、メールには「地獄みました」と書かれていた通り、今まで見た中でもぶっちぎり1位の峠である。
高低さが半端ない。フィールダーもぐおんぐおん唸る。そりゃチャリダーは死ぬだろう、と思いながら、今日出会ったキヤくんにお知らせメールを送ろうと思った。
彼もまた、竜飛を目指しているのだ。
しかし、それとは反対にものすごい絶景が広がる。晴れていればなおさらすごいのであろうが、残念ながらうえの方は視界3メートルの霧。
二度と通りたくはない道だが、絶景を見てみたいもんだ。

竜飛に着くと、すぐ
青函トンネル記念館が目に入った。
てくてく歩いて行くと、係のおねいさんが、「ケーブルカー乗りますか?もう出ますよ~」と急かす。
まだ値段も知らなかったのだが、勢いで乗ることに。平日のだというのにケーブルカーは満員で、ボクが補助席に座ると、待ってましたと言わんばかりに動きだした。
ん~、ひとがいすぎて落ちつかん。こんなことなら、次の便に乗った方がよかったんじゃ…。
そう思いながら隣にいたおねいさんに、「お一人ですか?」と声をかけてみる。これだけ人がいて一人なわけないよな~と思いつつ、やはり家族と一緒のようだ。
少し話をしていると、三重県鈴鹿市の方らしく、ケーブルカーに乗っているのは、みんな一緒の名古屋のツアー客とのこと。
アラ奇遇、近いとこから来てるんだー。
体験トンネルはすごく楽しかった!興味がなければつまんないかも知れないが、なんだか感動した。
またおねいさんと話す。日本一周をしている話をすると、「すごいね~!」と言われる。
今日彼女たちは飛行機で帰るそうなので、バスに乗る前に連絡先を書いた紙を渡した。
三重県に行った時にはまた会えるといいな。

青函トンネル記念館も見終わり、小雨の降る中灯台まで行ってみた。
天気悪いのに、ちゃんと北海道見えた!ぼやーっとだけど見えた!こーれは感動したー。
天気がよければもっときれいに見えるかも知れないけど、曇ってるのもキライじゃないぞ。
一生懸命呼び掛けをしている店に近付くと、焼きイカ1ぱい¥250。別にイカ好きじゃないけど、ここにくるまで散々「焼きイカ」の文字を見てきたもんだから、きっと洗脳効果の甲斐あってめでたく購入。

さて、暗くなってきたし帰るか。
どこへ帰るのかは定かではないが、岬から離れるのだ。
「義経も見ているあなたのマナー」
そんな看板をニヤニヤ見過ごしながら、お風呂を探す。
やっとこさナビ探索のさんない温泉に着くと、なんと改装中。
はて、どうしたものか、といろいろ調べるが、採用できそうな案はない。
ついに道の駅のおねえさん(声だけは)に電話で聞く始末。しかし、ご丁寧にも教えてくれた。ありがとう。
今日もお値打ちな温泉に浸かり、食べ過ぎなお腹をさすりながら、近くに見えていたマックスバリュへと半額商品目掛けて足が向かった。


昨日の走行キョリは239キロどすえ。
よろしゅう。
コメント (5)
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