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扉の向こうにあるものは・・・

水仙

2013年12月09日 18時59分55秒 | 花の神話と伝説
別 名 「雪中花(せっちゅうか)」



花言葉 「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」
   (日本水仙)「自己愛」
   (白)「神秘」「尊重」
   (黄)「私のもとへ帰って」「愛に応えて」
   (ラッパズイセン)「尊敬」「心づかい」
  (房咲水仙)「思い出、記念」
    (ラッパ水仙)「持って生まれた素質」
    (口紅水仙) 「詩人の心」
    (糸水仙)  「思い出」 
    (笛吹水仙) 「優しい追憶 」
    (八重咲水仙)「田園の幸福 」


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・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名
  Narcissus tazetta
    var. chinensis(日本水仙)
   Narcissus : スイセン属
   tazetta :小さいコーヒー茶碗(イタリア語)
   chinensis : 中国の
 
・開花時期は、12/15 ~ 翌 4/20頃。
 早咲きものは正月前にはすでに咲き出します。
 (「日本水仙」「房咲き水仙」などの早咲き系は12月から2月頃に開花)。
 3月中旬頃から咲き出すものは花がひとまわり大きいものが多い。
 (「ラッパ水仙」や「口紅水仙」などの遅咲き系は、3月から4月頃に開花)。
・地中海沿岸原産。
・日本へは平安末期に中国から渡来。

名前の由来
・漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」になりました。
 漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」
 という中国の古典から。
 きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」のようなところから命名されました。
・学名でもある英名「ナルシサス」はギリシャ神話の美少年の名前で、
 泉に映った自分の姿に恋をして毎日見つめ続けたらいつのまにか
 1本の花になってしまった。”ナルシスト”の名はここからきております。
  ※下記「文化」の欄で・・・・
・イギリスの国花の一つ。
・いろいろな種類があります。
 「日本水仙(にほんずいせん)」が 最もポピュラー。
・福井県の県花(水仙)

《この花の基本情報》
ヒガンバナ科 球根植物
原産地 南ヨーロッパ、地中海沿岸
草丈 20~50センチ
花期 (日本水仙)12~4月
    (西洋水仙)3~4月
花色 白、黄色、クリーム色

形態・生態
多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多い。
草丈は、品種・環境によるが、15 - 50cm程度。

茎は、黒い外皮に包まれた鱗茎の内部にある。そのため切断しない限り人の目に触れることはありません。葉身は、若干厚みがあり扁平で細長く、つや消しのような表面をしております。

葉の間からつぼみをつけた花茎が伸び、伸びきるとつぼみが横向きになり、成熟するとつぼみを覆っていた包を破って花が開く。典型的なスイセンの花の場合、雌蕊(しずい)は1本、雄蕊(ゆうずい)は6本。6枚に分かれた花びらと、中心に筒状の花びらを持つが、6枚に分かれている花びらのうち、外側3枚は萼(がく)であり、内側3枚のみが花弁である。二つをあわせて花被片(かひへん)と呼ぶ。一方、中心にある筒状の部分は副花冠(ふくかかん)という。花被片・副花冠の形状と花の着き方により、品種を区分します。
分布
原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸地域、アフリカ北部まで広がり、原種は30種類ほど知られている。また、園芸用に品種改良されたものが広く栽培されております。

日本においては、ニホンズイセンが古くに中国を経由して渡来したといわれております。分布は、本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化し、群生が見られます。越前海岸の群落が有名であり、福井県の県花ともなっております。
群生地
をくづれ水仙郷・江月水仙ロード(千葉県安房郡鋸南町) - 12月下旬から2月初旬
越前海岸(福井県) - 1月下旬から2月下旬
爪木崎(静岡県下田市須崎) - 12月下旬から1月下旬
灘黒岩水仙郷(兵庫県南あわじ市) - 1月中旬から2月中旬
立川水仙郷(兵庫県洲本市) - 1月中旬から2月中旬

人間との関わり
毒性有毒植物で毒成分はリコリン (lycorine) とシュウ酸カルシウム (calcium oxalate) など。全草が有毒だが、鱗茎に特に毒成分が多い。スイセンの致死量は10gである。食中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こす。中毒は初期に強い嘔吐があり摂取物の大半が吐き出されるため症状が重篤に到ることは稀であるが、鱗茎を浅葱(あさつき)と間違えて食べ死亡した例がある。
葉がニラととてもよく似ており、ニラと間違えて食べ中毒症状を起こすという事件がときどき報告・報道される。ニラとの大きな違いは次の通りです。
葉からの臭いがない(ニラは葉からニラ独特の強い臭いを放つ)。
鱗茎がある(ニラは髭(ひげ)根で鱗茎はない)。
品種改良
原種は花弁が細くねじれており、それを平たい花弁にするのに50年ほどかかりました。その後、八重咲きなどの花容の品種改良、および、白と黄色以外の色を出すための品種改良がなされ、副花冠が赤、ピンクのものが加わった。品種改良の中心地は栽培に気候が適しているイギリスが草分けである。現在ではオランダ、日本がそれに続いております。
増え方と育て方
チューリップやヒヤシンスなどと同様に典型的な球根植物。市販の球根を買って花壇や鉢に植えて育てる。一定の寒さに当たらないと開花しない性質を有する。晩秋に球根が市場に出回るのでそれを植えて育てる。ニホンズイセンだと初春には開花するが、西洋スイセンは4月ごろに開花する。春先には開花株が出回り、それを観賞することもできる。

開花後は葉と茎が枯れるまで切らずに置いておくと、球根が太る。チューリップと異なり、子株が育っても親株も残る(チューリップは子株が育つと、親株が衰える)。被子植物である以上、結果し、種でも増えるが、開花までには数年かかるため、育種(品種改良)を目的とする場合を除けば一般には行われません。球根を分球させて増やします。

スイセンは日本の気候と相性が良いので、植え放しでも勝手に増えます。球根が細分化するばかりで、開花しない場合は、土壌の窒素過多か、植え付けが浅すぎることが原因です。夏場は地表面を別の植物で覆うと、温度が上がり過ぎず、地中の球根に適した環境を維持できます。

文化
・Narcissus という学名は、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来します。
神話によると、ナルキッソスは、その美しさにさまざまな相手から言い寄られたものの、高慢にはねつけ恨みを買いました。ついには、そんな彼への呪いを聞き入れた復讐の女神ネメシスにより、水鏡に映った自分自身に恋してしまった。水面の中の像は、ナルキッソスの想いに決して応えることはなく、彼はそのまま憔悴して死んでしまいます。そして、その体は水辺でうつむきがちに咲くスイセンに変わった、というものです。だからこそスイセンは水辺であたかも自分の姿を覗き込むかのように咲ていいるのです。
・「スイセン」という名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。
「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来します
・水辺で咲く姿を仙人にたとえたのでしょう。

別名に雪中花、雅客。方言ではチチロ、キンデバナ、キンデ、シイセン、ハルダマなどの呼び名があります。
また、ラッパスイセン (Daffodil) はウェールズの国章であり、ウェールズでは3月1日の聖ダビデの日 (Saint David's Day) に、ラッパスイセンかリーキを身につける習慣があります。

ウイリアム・ワーズワースは "I Wandered Lonely as a Cloud" という著名な詩を、またE・E・カミングスは "in a time of daffodils" という詩をそれぞれ遺しております。

海外では水仙は「希望」の象徴であり、ガン患者をサポートする団体の多くで、春の訪れと共に咲くこの水仙が「希望」のシンボルとして募金活動のキャンペーンに用いられております。
別名「雪中花(せっちゅうか)」の由来  
雪の中でも春の訪れを告げるところからつけられました。

・1月2日の誕生花(房咲水仙)
 2月9日の誕生花(ラッパ水仙)
 3月4日の誕生花(口紅水仙)
 3月16日の誕生花(糸水仙)
 4月3日の誕生花(笛吹水仙)
 4月16日の誕生花(八重咲水仙)

・「其(そ)のにほひ 桃より白し 水仙花」  松尾芭蕉
 「初雪や 水仙の葉の たはむまで」   松尾芭蕉
 「水仙や 白き障子の とも映り」 松尾芭蕉
 「水仙や 寒き都の ここかしこ」 与謝蕪村(よさぶそん)
 「水仙の 花の高さの 日影かな」 河合智月(かわいちげつ)
 「水仙の 香やこぼれても 雪の上」 加賀千代女(かがのちよじょ)

1月3日(瞳の日・駆け落ちの日・戊辰戦争開戦の日)の誕生花
(黄)1月2日(初夢・初荷・初売り,初商・仕事始め・書き初め・皇室一般参賀・月ロケットの日・箱根駅伝往路)の誕生花
(ラッパズイセン)1月13日(たばこの日,ピース記念日)の誕生花

(日本水仙)12月30日(地下鉄記念日・ルーマニア建国記念日・証券取引所 取引所大納会)の誕生花
花言葉の由来水面に映った自分の姿に恋をした、ギリシャ神話の美少年「ナルキッソス」の伝説にちなんでおります。
花の中心部分「副冠」の長さが、周囲を取り巻く花びらと同じ長さ・もしくはより長い種類が
「ラッパズイセン」と定義されている。
「日本水仙」は、地中海沿岸原産のものが中国に渡り、その後渡来したとされております。
栽培されていたものが各地で野生化したとされるが、清楚な佇まいと香りが、華道・茶道といった日本の美意識とマッチし、重用されております。

アルカロイドを含む球根は薬用、花は香料として利用されております。
50種ほどの原種が確認されている。

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