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巣穴調査:ニホンアナグマの巣穴に来るキツネとハクビシン

2020-04-25 17:15:37 | Animals
先週、キツネの巣穴から20メートルほど離れた場所に新しい巣穴が出現していた。
キツネが引っ越し用の巣穴を作ったのだろうかと思い、巣穴の正面にトレイルカメラを設置して調査した。

5泊6日の調査で、ニホンアナグマが8回、キツネが5回、ハクビシン(?)が2回撮影された。
サプライズのある調査になった。
ニホンアナグマは普通に巣穴を出入りしているので、この巣穴の主であることは間違いない。
4月上旬に調査したニホンアナグマの巣穴からは3km以上離れているので、別家族の巣穴だろう。
https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/1aaf33be40ea26ccba56c6a4395ec435
巣穴を覗くキツネ
巣穴に入ることはなかったが、5回も覗きに来ていた。そのうち3回は、ニホンアナグマが巣穴を出てから1時間以内に来ていた。
明らかにニホンアナグマでもキツネでもない。顔の正面が撮影された映像はなかったが、たぶんハクビシンだろう。
同じ夜に2回やってきて、1回はするすると巣穴に入っていった。

キツネとハクビシンは何をしに来たのだろう?
子育てシーズンは大量の餌が必要なので、ニホンアナグマの子供を狙っているのだろうか?
あるいは巣穴を横取りしようとしているのだろうか?

周囲の30メートルほどを調べると、巣穴が8個ほど確認できた。
典型的なニホンアナグマの巣穴(地下で連結した巣穴)と思われる。
その一部で、キツネが子育てをしている。

1月に調査したニホンアナグマの巣穴は、タヌキが覗きに来ていた。
ニホンアナグマの巣穴の周りはプチ動物園みたいだ。
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