フクロウの生息する高原・清里より

八ヶ岳とその周辺の生き物を紹介。

巣穴調査: タヌキとハクビシンが来る巣穴

2021-10-30 16:59:49 | Animals
動物の巣穴を新たに見つけたので、6日間調査した。
2頭のタヌキと1頭のハクビシンが撮影された。
2頭のタヌキ
左の個体の頭の後ろに巣穴の出入口がある。
(上の写真から1分ほど前)
巣穴の前に1頭のタヌキ。左上からもう1頭のタヌキが獣道を下りてくる。
左上から右下へ向かう獣道と、右上から左下へ向かう獣道があり、獣道の交差点の山側に巣穴がある。
長い尻尾と顔の中央の白いラインはハクビシンの特徴。
巣穴に頭を突っ込むハクビシン。巣穴に入ることなく立ち去った。
巣穴の出入口は1ヵ所しか見当たらない。
これまでに調査したタヌキの巣穴と比べると、出入口は小さい。

タヌキもハクビシンも6日間で1回だけ撮影された。
巣穴への出入りは確認できなかったので、使用中の巣穴かどうか分からない。
繁殖期には誰かが子育てに利用するかもしれないので、いずれ再調査したい。
八ヶ岳山麓で調査した11ヵ所目の巣穴になる。
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紅葉の季節

2021-10-30 16:55:21 | Scenery
清里高原は、紅葉の見ごろを迎えている。



この秋、登山中にひどい怪我をしたので、その顛末を記録しておく(グロい内容が含まれるので注意)。

急勾配の登山道を下山中、足を滑らせ、思わず右手をつくと、「グサリ」というとんでもない感触とともに痛みが走った。
見ると、登山道に突き出した低木の1cmほどの太さの枝が手のひらに深々と突き刺さっていた。
体感的には手を貫通しそうな深さと思ったが、突き抜けてはいなかった。

力を込めて手を引き抜くと、枝は刃物で切断されていた。
歩きやすいように枝を切ったのだろうが、中途半端に人間が手を入れたことにより、逆に危険な状態になっていた。
転倒の仕方が悪ければ、命にかかわることだってあり得るだろう。

手のひらから大量に出血し、傷口から皮下組織(筋肉?)が飛び出していた。
最初は少しくらくらしたが、携帯が使えるルートだったので、気分が悪くなったら助けを呼ぶつもりで下山を続けた。
出血が続く傷口を押さえながら、3時間ほどかけて下山した。

119番に電話して状況を説明し、休日に診てもらえる市内の病院を紹介してもらった。
その病院に電話して状況を説明すると、市外の別の病院を紹介された。
市外の病院に電話して状況を説明し、ようやく診てもらえることになった。
私が「木の枝を引き抜いた」と説明すると、2人は「抜いたんですか?」と聞き返してきた・・・NGだったようだ。
動脈が傷ついていれば、ヤバかったのだろう。

1時間ほど車を走らせて病院に到着した。
待合室で少し待たされてから看護師に状況を説明し、体温、血圧、酸素飽和度を測定した。
その後診察室で医師に状況を説明した(結局5人を相手に状況を説明した)。
局所麻酔して、傷口の洗浄と応急処置をしてもらい、レントゲン撮影を行った。
幸いにも、神経や腱、骨に損傷はなかった。
怪我をした時には、何らかの修復・再建手術が必要になるか、手が不自由になることも覚悟したが、その心配はなさそうだった。
医師と看護師と病院の方々ありがとう。

2日間ほどは、手の甲・手のひらから手首の下までパンパンに腫れあがった。
3日後くらいから、腫れががひくのと同時に大量の膿が出てきた。
多いときは、1時間に4~5回ガーゼや絆創膏を貼り換えたほどだ。
10日間ほどで膿が出尽くし、傷口が塞がった。
2週間ほどで痛みもなくなり、指も普通に動かせるようになった。
しかし、傷が深かっただけに、周りの組織が固くこわばったままである。古傷として痛みがぶり返すことがあるかもしれない。

今後は、危険な山に登るときはもう少し安全対策をすることにしよう。

チャナメツムタケ

2021-10-24 16:33:15 | Mushrooms
週末は、清里高原の萌木の村で「カントリーフェスタin萌木の村2021」が開催された。
昨日の朝から駐車場は満車になり、臨時の駐車場が開設され、交通整理が行われていた。
今年いちばんの賑わいだったようだ。

観光客を避けて、静かな森の中を歩いてきた。
夜間に氷点下まで冷え込むようになったので、きのこの発生はとても少ない。
晩秋の森に群生するチャナメツムタケ。
ナメコに似てぬめりが強く、汁物にあう。
私が最もたくさん食べる天然のきのこである。
ヤマブシタケ
奥行きが15cm以上の特大のヤマブシタケ(やや老菌)。
7週連続してヤマブシタケを見つけることができた。
先週見つけたヤマブシタケの幼菌
少し針を伸ばしたところで成長が止まって乾燥し始めている。
キンチャワンタケ
カベンタケ

数年前の秋、森の中できのこびくを腰につけた初老の夫婦に会った。
きのこ狩りのベテランかな?と思いきや、私のほうにきのこびくを差し出し、食べられるきのこを選り分けてくれという。
どんなきのこがあるか興味があったので拝見すると、全くの初心者らしく、毒きのこを含めて目に付くきのこを片っ端から採っていたようだ。
あまり目ぼしいきのこはなかったが、確実に食べられるものだけ選んであげた。
私が選んだものは大丈夫だけど、赤の他人に選んでもらったきのこを食べていたら、いつか痛い目にあうよ。

キンチャワンタケ

2021-10-16 15:08:19 | Mushrooms
きのこシーズン最終盤。
来週は氷点下まで冷え込む予想。タイヤ交換したり、冬支度をしなきゃ。
キンチャワンタケ
毎年歩いている森でキンチャワンタケを確認できたのは、2012年、2016年、2017年と2021年。
3年ほどお休みすることがあるみたい。
オリンピックイヤーを好む傾向?名前に金が付くだけに(金茶碗茸)?
キンチャワンタケ
ベニチャワンタケモドキ
倒木に大量のウスヒラタケが発生してた。
ウスヒラタケは、梅雨の頃から秋にかけて発生し、晩秋には少なくなる。
暑い時期には、すぐに虫食いだらけになってしまうが、寒くなってから発生したものは虫が少なくてよい。
香りが良く風味にくせがなく、味噌汁や鍋物、炒め物、天ぷらなど、用途の広い食材になる。
チャナメツムタケ
晩秋にたくさん発生するおいしいきのこ。味噌汁に合う。
シロナメツムタケ
モエギタケ
アイシメジ
シモフリシメジ
霜が降りる時期に発生する。
(茄子ときのこの生姜マリネ)
茄子は輪切りにして、軽く塩を振り、しばらく置く。水分が出てきたら、ペーパータオルでふき取る。
天然のきのこ(シモフリシメジ等)は洗って水気をきっておく。
オリーブオイルで炒める。茄子は焦げ目がつくまで。きのこはしんなりするまで。
あらかじめ混ぜておいた調味料(オリーブオイル4:醤油2:酢1,塩少々、おろし生姜適量)と混ぜて、しばらく置いて味をなじませる。
キヌメリガサ 
ムキタケ
タマノウタケ?
ヤマブシタケ幼菌
不明
来週には紅葉が一気に進むだろう。

ヤマブシタケ

2021-10-09 17:19:14 | Mushrooms
行楽客が急増したのと同時に、森の中にマスクの落し物が目立つようになった。
自然の中に捨てられたマスクは、野鳥の足に絡みついたり、ペンギンの胃の中から見つかったり、世界中で野生動物の脅威になっている。
https://www.afpbb.com/articles/-/3325893
マスクを森の中に放置せずに持ち帰ってほしい。
巨木の腐食部にヤマブシタケの房が3つか4つ連なっていた。 
ここでは、昨年もヤマブシタケが発生していた。
ヤマブシタケは、同じ場所で何年にもわたり発生することがあるので、私は数十か所の発生場所をシーズンになると見て回る。
ヤマブシタケ 
5週連続してヤマブシタケを収穫できた。
ヤマブシタケ 
腐食が進んで何の木か分からない枯木の15cmほどの高さに発生。
チャナメツムタケ
クリタケ
カラカサタケ
クサイロハツ?
ヒトヨタケの仲間
不明
森の中では紅葉が始まっていた。

ベニテングタケ&テングタケの仲間

2021-10-03 16:11:15 | Mushrooms
きれいなベニテングタケ
同じきのこ 別角度から
オレンジ色が強い傘が開いたベニテングタケ
大型のベニテングタケ
イボコガネテングタケ
始めて見るきのこ。毎年歩いている山だが、年によって発生するきのこが違う。
図鑑に載っていないが、イボコガネテングタケらしい。
ヒメベニテングタケ
落ち葉にほぼ埋もれていた。
ドクツルタケ

ザラエノヒトヨタケ

2021-10-03 15:54:58 | Mushrooms
ザラエノヒトヨタケ幼菌
ザラエノヒトヨタケ
オニナラタケ
クリタケとオニナラタケ 
左の枯木の根元にはクリタケの幼菌、右の枯木の根元にはオニナラタケの幼菌が発生していた。
ナラタケ
ヤマブシタケ 針が伸びた成菌
ヤマブシタケ 針があまり伸びていない幼菌
ヤマイグチ ミズナラの樹下に発生
ハナイグチ
スギタケモドキ 広葉樹の枯幹・切株に発生するとされるが、生きたウラジロモミの根元に発生していたので、別種かも。
スギタケ 生きたミズナラの根元に発生
ヌメリスギタケモドキ ヤナギの倒木に発生

オオキノボリイグチ

2021-10-02 21:49:46 | Mushrooms
緊急事態宣言の解除と台風一過の好天。
八ヶ岳山麓には行楽客が押し寄せ、普段は静かな道路が渋滞していた。
オオキノボリイグチ
チャナメツムタケ
シロナメツムタケ
モエギタケ
クリフウセンタケ
オオシワカラカサタケ?
アイシメジ
オシロイシメジ
ネズミシメジ
マスタケ
アカモミタケ
カヤタケ