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フクロウの生息する高原・清里より

はてなブログへ引っ越ししました。
https://kiyosatoowl.hatenablog.com/

アカガエルの仲間

2021-09-19 20:47:18 | Animals
きのこを撮影しようとカメラを設定していると、視界の外からカエルがジャンプして、カメラの前に着地した。
撮ってほしいの?
アカガエルの仲間だと思うが、よくみかけるヤマアカガエルとは少し違うように見える。
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八ヶ岳山麓10ヵ所の巣穴調査の結果まとめ(ニホンアナグマ/キツネ/タヌキ)

2021-08-08 16:56:58 | Animals
昨年以来、八ヶ岳山麓で10カ所の巣穴(ニホンアナグマ5、キツネ2、タヌキ2、放棄?1)を調査したので、結果をまとめておく。
(巣穴から顔を出した仔ギツネ)

(1)ニホンアナグマの巣穴: 3頭のニホンアナグマが冬眠に利用していたと思われる。7~8個ほどの出入口。
 キツネが巣穴の近くに出没。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/1aaf33be40ea26ccba56c6a4395ec435
 冬季(1月)の調査では、冬眠中のニホンアナグマは撮影されず、タヌキが巣穴の周りで撮影された。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/eb357ac09d26f5079c8aed521d142c1f
(2)キツネの巣穴: キツネが2頭の子育てに利用。数か所の出入口。
 ニホンアナグマが巣穴の前に出没。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/e03c65d76c3f22bfc568dd56fe2cdda7
(3)ニホンアナグマの巣穴: 数か所の出入口は作られたばかりのようだった。
 キツネの巣穴(2)から20メートルほどの距離。キツネが覗きに来ていた。ハクビシンが巣穴に侵入していた。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/3ec5ac21481479a344ec7570521de2ee
(4)放棄?:10ヵ所ほどの出入口。
 ニホンアナグマかキツネが作った巣穴の可能性があるが、これらの動物の出入りは確認できず、放棄された巣穴である可能性がある。
 ハクビシンが侵入するのが撮影されたが、継続的に利用しているかどうかは不明。
 調査したのは秋であり、春にはキツネか他の動物が子育てに利用した可能性がある。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/408db0a483dbaaf2da03d2ab1a922d24
(5)ニホンアナグマの巣穴: 1頭のニホンアナグマの出入りを確認。ニホンアナグマは、巣穴に戻る時に落ち葉を集めて巣穴を隠していた。
 出入口は1ヵ所しか見当たらなかったが、他の出入口が落ち葉で隠されている可能性がある。
 キツネとタヌキが巣穴の近くに出没し、野良猫が巣穴を覗き込んでいた。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/100b808a5c7ca9e37a4aa5cea2877d13
(6)タヌキの巣穴: タヌキが子育てに利用。出入口は1ヵ所。
 ニホンアナグマが巣穴を覗きに来ていた。ネズミが頻繁に巣穴に侵入していた。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/bfbb17606c281bc2d50d8ea357b881f4
(7)タヌキの巣穴: (6)の巣穴から200メートルほどの距離。2メートルほど離れた2ヵ所の出入口。
 少なくとも2頭のタヌキが出入りしていた。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/a54363fdaffc4105a192ebe6d0d3000c
(8)ニホンアナグマの巣穴: タヌキの巣穴(7)から20-30メートルほどの距離、3ヵ所の出入口。
 ニホンアナグマが新しい出入口を掘っている様子が撮影できた。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/a9fde9ae7b7d0f47aa9aea5ad31b24d4
(9)ニホンアナグマの巣穴: タヌキの巣穴(6)から500メートルほど、ニホンアナグマの巣穴(8)から700メートルほどの距離。
 明確な出入口は1ヵ所だが、掘りかけと思われる小さい穴がいくつかあった。
 1頭のニホンアナグマが出入りし、ニホンジカが巣穴の前の獣道を利用していた。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/92d7691c34114a15a57e659136a3598f
(10)キツネの巣穴: 出入口は5ヵ所。キツネが子育てに利用していた。
 上記の巣穴(1)~(9)は全て山の中にあるのに対し、この巣穴は市街地近くの土手に作られていた。
 https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/158c100dcc770aead5daed8fc98d9c1c
(巣穴の前のタヌキ:左下の草の陰に巣穴の出入口がある。)

ニホンアナグマ(体長40-60cm)は、自分で巣穴を掘り、巣穴には複数の出入口がある。
何世代にもわたって巣穴は拡張され、春になると出入口の穴が増える。

ホンドギツネ(頭胴長52-76cm)は、子育てのみに巣穴を利用し、一年中使うわけではない。
巣穴には複数の出入口があり、親子代々引き継がれ、年々拡張される。ニホンアナグマの古巣を利用することがある。
ヨーロッパでは、アカギツネ(日本のホンドギツネはアカギツネの亜種)とヨーロッパアナグマが同じ巣穴を利用することが知られている。

ホンドタヌキ(体長40-50cm)は、「自身で巣穴を掘るが、キツネやアナグマが掘った穴を利用することもある」とWikipediaには記載されている。
一方、「自ら巣穴を掘ることはないが、アナグマが掘った巣穴を利用することがある」と記載された学術文献もある。
ニホンアナグマの大きな巣穴の一部(ニホンアナグマが使用していない部分)を利用することがあり、これが「同じ穴の貉」の語源になったという。

ハクビシン(体長51-76cm)は、樹洞やタヌキなどの動物が使い古した巣穴などを棲みかにし、民家の床下・屋根裏などに棲み着くこともあるという。
(体長はWikipediaによる。図鑑によっては、かなり違う数値が示されている。地域差もあるらしい。)
(タヌキの巣穴の前に現れたニホンアナグマ)

私が観察した限り、ニホンアナグマの巣穴とキツネの巣穴は良く似ていて、外観(出入口の大きさや形、数、間隔)で両者を区別できない。
複数の出入口がある場合、それぞれの使用頻度はかなり違う(足跡の付き方がかなり違う)。使用頻度の高い出入口ほど穴が大きい傾向がある。

一方、タヌキの巣穴は、ニホンアナグマやキツネの巣穴に比べて出入口が大きい傾向がある。
2ヵ所のタヌキの巣穴は低木が多い藪の中にあったが、ニホンアナグマやキツネの巣穴はもう少し開けた場所にあった。
また、タヌキの巣穴の出入口の前に溜め糞がみられたことがある(数か月後には、溜め糞は消滅していた)。
2例だけの観察ではあるが、タヌキの巣穴は、ニホンアナグマやキツネの巣穴と外観で区別できるかもしれない。

ニホンアナグマの巣穴の周囲には、しばしばキツネ、タヌキ、ハクビシンが出没することが分かった。
キツネ(イヌ科)、タヌキ(イヌ科)およびハクビシン(ジャコウネコ科)は、アナグマ(イタチ科)と近縁種ではないが、サイズの似た中型哺乳類である。
キツネ、タヌキ、ハクビシンは、他者の作った巣穴を利用することが知られているので、穴掘りに長けたニホンアナグマの巣穴は常に狙われているのかもしれない。
小鳥たちがキツツキの古巣を好んで利用するのと似た状況かもしれない。

日本では古くからタヌキとアナグマが同じ巣穴を利用することが知られていて、ヨーロッパではキツネとアナグマが同じ巣穴を利用することが知られている。
キツネの巣穴(2)は、ニホンアナグマの巣穴(3)と20メートルほど離れて隣接しているので、トンネルで連結されている可能性がある。
タヌキの巣穴(7)は、ニホンアナグマの巣穴(8)と20-30メートルほど離れて隣接しているので、トンネルで連結されている可能性がある。
これらの巣穴は、もともとニホンアナグマの巣穴だった場所にキツネやタヌキが侵入したため、ニホンアナグマが巣穴を拡張した可能性がある。

八ヶ岳山麓には、これらの中型哺乳動物が比較的高密度で生息し、お互いに関わり合いながら共存しているようだ。
この地域における中型哺乳類の生態系において、ニホンアナグマは重要な役割を担っているように思われる。

毎年同じ野山を散策している私が観察する範囲では、動物の巣穴は増加傾向にある。
既存の巣穴でも新しい出入口が増えている。
今後も随時調査を継続する。
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巣穴調査: タヌキの巣穴に隣接するニホンアナグマの巣穴

2021-07-25 18:03:56 | Animals
5月に調査したタヌキの巣穴(少なくとも2頭のタヌキが出入りしていた)から20-30メートルほど離れた場所に4-5メートル間隔で2つの穴があった。
https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/a54363fdaffc4105a192ebe6d0d3000c
先週行ってみると、既存の2つの穴と三角形を作る場所に新しい出入口ができていた。

トレイルカメラを設置して5日間調査したところ、ニホンアナグマが巣穴を掘っているのが確認された。
巣穴に戻ってきたニホンアナグマ
巣穴から土をかき出している。
前足を使って、自分の体の下を通して土を飛ばしていた(動画からJPEGに変換)。
新しい土が大量にかき出されている。
夜間に撮影されたニホンアナグマ
ニホンアナグマは基本的に夜行性だが、昼も夜も巣穴を掘っていた。
今回の調査では、タヌキは撮影されなかった。

農林水産省の資料を見ると、アナグマの巣穴は「長さが15mにもなるものがある」と記載されている。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/manual_tyuugata_jyuurui/180330-6.pdf
一方、イギリスでは1kmにも及ぶ大規模なアナグマの巣が見つかったことがあるという。

今回調査した巣穴は、タヌキの巣穴から20-30mほど離れていて、ふたつの巣穴が地下で連結しているかは分からない。
地上では明確な獣道が巣穴間を結んでいるので、完全に独立した巣穴とは言い難い。

タヌキとアナグマは、巣穴を共有することが古くから知られている。
巣穴を燻すとタヌキとアナグマが同じ穴から飛び出してくることがあり、これが「同じ穴の貉(むじな)」の語源になったという。
(「貉」は主にアナグマを指すが、タヌキやハクビシンを含めた総称として用いられることもある。)

昨年の調査では、全く別の場所で、キツネの巣穴とアナグマの巣穴が20メートルほど離れて隣接していた。
https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/3ec5ac21481479a344ec7570521de2ee
キツネも同じ穴の貉なのだろうか?
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夏毛のニホンリス&ニホンジカ

2021-06-27 20:01:32 | Animals
ニホンリスが食事をしていた。
夏毛のニホンリスは、足にオレンジ色が混ざる。
硬い木の実?を削り取るように食べていた。
私が近くで撮影しているのに気付いているが、夢中で食べていた。
夏毛のニホンジカには、白い斑点がある(鹿の子模様)。オスであり、袋角が伸び始めている。
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巣穴調査: キツネが子育てする巣穴

2021-06-26 15:21:26 | Animals
北杜市内某所の土手。人間の往来がある場所だが、大胆にも穴を開けて住み着いた動物がいる。
出入口は5ヵ所確認できた。
4日間の調査の結果、キツネが子育てしていることが分かった。
(調査中に土手の草刈り作業があり、景色が変わってしまった。)
草刈りが行われた夜。巣穴の周りをキツネがうろうろしていた。
(雨でレンズが曇ってしまった。)
草刈り前。巣穴の前で2頭の仔ギツネがじゃれあっていた。尻尾の先が白いのが仔ギツネの特徴。
巣穴の様子(草刈り前)。
土手に沿って4つの出入口が水平に並び(写真には2つの出入口が写っている)、土手の裏側にも出入口がひとつある。
巣穴が拡張されれば、土手が崩れやすくなるかもしれない。

北杜市の市街地では、キツネが増えているかもしれない。
最近、私の友人宅でも、キツネと野良猫が出没して花壇を荒らすようになったという。
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巣穴調査: またもやタヌキの巣穴

2021-05-29 15:54:15 | Animals
前回調査したタヌキの巣穴から200メートルほど離れた場所で別の巣穴を見つけた。
2メートルほどの間隔で2つの穴があり、さらに20-30メートルほど離れた場所に4-5メートル間隔で2つの穴があった。
最大の穴の前にトレイルカメラを設置して4日間撮影した(1週間の撮影予定が電池切れ)。
少なくとも2頭のタヌキが出入りしているのが確認された。
巣穴に戻ってきたタヌキ
タヌキの巣穴は、ニホンアナグマの巣穴に比べて開口部が大きいようだ。
2頭のタヌキ(左に尻尾だけ見える個体と、巣穴から顔を出した個体)
右の個体のほうが小さい。
小さいほうの個体。
今年生まれた子にしては大きい気がする。
右上にニホンリス
ヤマガラが巣穴を覗きに来た。
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巣穴調査: 子育て中のタヌキの巣穴、ニホンアナグマ、ネズミ

2021-05-23 15:56:47 | Animals
急斜面の藪の中の獣道をトレースして、動物の巣穴を見つけた。
巣穴の前には土をかき出した痕跡があった。
巣穴は単独であり、たくさんの出入口をトンネルで連結するニホンアナグマの巣穴群とは異なる。
トレイルカメラを設置して1週間調査したところ、子育て中のタヌキの巣穴であることが判明した。
タヌキの成獣が頻繁に出入りしていた。
タヌキは夜行性だが、子育て中は昼間でも活発に活動する。
夜間にタヌキが巣穴から出てきた。
続けてタヌキの子が顔を出した。これ以上外へは出てこなかった。
1週間の撮影中、親ダヌキは何度も撮影されたが、子ダヌキが撮影されたのは1回だけだった。
ニホンアナグマが夜間に2回覗きに来ていた。
ネズミは夜間に20回ほど撮影された。
巣穴に何回も侵入していた。
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動物調査:ノウサギ、ニホンアナグマ、ネズミ

2021-05-16 13:36:15 | Animals
急斜面にぽっかり穴が開いていて、穴の下方には獣道らしい踏み跡があった。
トレイルカメラを設置して5日間の調査を行った。
穴に出入りする動物は確認できなかったが、ノウサギ、ニホンアナグマ、ネズミが撮影された。
ノウサギは夜間に2回撮影された。
右上に穴があり、獣道をノウサギが通過していった。
ノウサギは夜行性で巣を作らない。穴を利用しているのではないと思われる。
ニホンアナグマは夜間に1回撮影された。
ウサギと同じルートで獣道を通過していった。
穴に出入りするのは確認できなかった。
ネズミは夜間に4回撮影された。
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