「悼む人」

私もわりと本を読む方ですが、私の旧友は軽く私の二倍は本を読んでいます．しかも自営業でなく大企業に勤めながら、というのがすごい．

小学生時代からの付き合いですが、私が本を読むのも彼の影響が少なくありません．
また勧めてもらえる本にはずれというものがありません．

１月下旬に同期で再開したとき勧めてもらった「悼む人」も例外ではありませんでした．


「あなたは誰を愛し、誰に愛され、感謝されたでしょうか」

エゴではなく、人間にしかないソウルから存在意義を問う質問がでてきます．筆者はこれを心理学的知識からでなく、芸術家的センスで見つけたのだと思います．

私たちの存在が相互のつながりによって（交換ではなく、愛という名前をつけた贈与、純粋贈与によるつながりです）つくられた、大きな一つのワンネスであることに気付かされます．またつながりに気付くこと、つながりを永続させること＝悼み
なのかもしれません．

今の時代に、本の貸し借りを仲良くできる友に感謝をこめて．