杉原 桂@多摩ガーデンクリニック小児科ブログ

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子育ての冒険12 パワーの原則その1

2007-03-19 | クリニック通信
多摩ニュータウンタイムズ4/1号より
子育ての冒険12
パワーの原則その1

「いいかげんにしなさい!」バチン!!
私たちは子どもを宝物である、と思いながらも時として自分が嫌になるくらい叱りすぎてしまったり、手をあげてしまうということを繰り返す部分がどうしてもあるのではないか、と思います.

何か、良い方法はないのでしょうか.
まわりに上手な子育てをしている人は見当たりませんか?どうすれば上手な人の真似ができるでしょう.上手な人とあなたでは何がいったい違うのでしょう.

子育てのパワーというものがあるとすれば、それは子どもへの影響力、ではないでしょうか.
ちょっとまわりを見渡して下さい.子どもへの影響力、という枠からはずれてもけっこうです.人への影響力、という部分でパワフルな人とそうでない人がいますよね.
これは会社の中で、とか親戚の中で、とか見渡してもらうと分かると思います.面白いことに、この影響力のパワー、身長や体重とちがって測る事ができないにも関わらず、ほとんどの人で意見が一致するのです.

そんな、影響力にあふれたパワフルな人だけに目をむけるのではなく、今度は自分自身にカメラを向けてみましょう.
これまでの長い人生を振り返ってみて下さい.(ここではいったん子育てということは忘れましょう)これまでの人生で一番、人への影響力を及ぼすことができた、あの素晴らしい経験を思い出してみてください.どんな光景でしたでしょうか.どんな言葉がかわされ、どんな感覚をあのとき感じていたでしょう.
そう、あなた自身もパワフルになれないわけではないのです.

ではいったい、どうすればあのパワフルだったころの自分を自由にとりもどすことができるのでしょうか.

そうです.
違いを知る事が大切なのです.どんな状態がパワフルで、どんな状態がパワフルではないのか.そこがはっきりすれば今、自分の状態がはっきりしてくると思います.

今回はそんな新しい地図を、ひきだしを皆さんに提供していきたいと思います.

私の経験でいうと、
小児科医ということで皆さんは「子育ての専門家」と私のことをお考えかもしれませんが、とんでもありません.落第すれすれの親であることを白状してしまいましょう.

朝の忙しい時間に、2人の子どもがドタバタと走り回り、弟が兄を引っ張る、お兄ちゃんが弟を突き返す、倒れる、泣き出す弟、どこにでもある風景かもしれませんが、ここで仏のようにニコニコしていられるほど、人間がまだできておりません.
「こらあーッ!!」
と怒鳴りつけてしまう事がしばしばあります.

さっきまで泣いていた弟がどこからかスキーの手袋を見つけて両手にはめ、右手には虫取り網、左手には床掃除モップを握り、「スキーだよ~」
と、ガリガリ壁に傷をつけていくと、もう耐えられません.
「いいかげんにしなさーいッ!」

ときどき、自己嫌悪にもなってしまいます.

それでも、私には希望があります.どこに北極星
があるのかを知っているからです.

あなたも自分自身のパワフルな状態を思い出したら、そんな自分を自由に活用できるようになったらどんなに時間とエネルギーが節約できるだろうか、と思いませんでしたか?

どうすれば、子どもたちへ深い影響力をもつことができるのか、私といっしょに恐ろしいまでに違いをもたらしてくれる答えを探しにいってみましょう.


その2へつづく.


参考図書:パワーの原則、7つの習慣

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