2008年9月25日のブログ記事一覧-ギャラリー貴祥庵 ―《貴志 理の 日々の思いついたままのイメージ絵画、心に残る言葉、歳時の記録を綴る》―


Yhaaa!14

 

世界がめまぐるしく
雲の形のように変化しても、

すべて完成されたものは
太古へ還っていく。

世の移り変わりがさらに
大きく、奔放になっても、
あなたの原初の歌は生き続ける、
竪琴をもつ神よ。

苦悩の意味は知られておらず、
愛は会得されていない。
死においてわれわれを引き離すものも

まだその正体を見せていない。
国原にひろがる歌だけが
きよめ、たたえる。

     リルケ詩集:神品芳夫編・訳「オルフェイスによせるソネット」より

 

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