2008年9月11日のブログ記事一覧-ギャラリー貴祥庵 ―《貴志 理の 日々の思いついたままのイメージ絵画、心に残る言葉、歳時の記録を綴る》―


無題3

 

 「絵が分からない。とりわけ抽象、現代美術が分からない。具象、写真のような絵だとなんとなく分かる気がするんだが。」との質問を時々受ける。 これに対して答えとして 「額に皺を寄せて難解なパズルを解くように無理に何を描いているか理解を求めなくてもいいのでは!」、「色、形だけを見て 恋人選びをするような感覚的な好き好きの気持ちで見ればいいのでは」と答えて来たが、もっと簡単な答えがないものか、自分はほんとうの意味での美術について会話をしているのだろうか。話せば話すほどに長く 理屈ぽっくなってしまう美術論を展開しなければならないのだろうかと。いつも自問していた。 9月10日付けの朝日新聞夕刊日本人.脈.記の絵本きらめく⑪で見かけたこんな一文より

《あるとき、店のテレビで、絵の解説番組が流れていた。となりにいた小学生がつぶやいた。「絵は心で読むんだよ」。》 

 「絵は心で読む」。うーんこれしかない言葉。心無い人には絵は見えないかと納得。

 

 

 

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