「なぜ小鳥は歌うのかね?」と<師>は言いました。 小鳥は述べたいことがあるから歌うのではありません。歌があるから歌うのです。 <学者>の言葉なら理解できます。<師>の言葉は、理解するものではありません。それらは、木立を吹く風、せせらぎの音、小鳥の歌に耳を傾ける人のように聴くものです。<師>の言葉は、すべての知識を越えた、心の内側にある何かを目覚めさせるものなのです。
― アントニー・デ・メロ神父の「小鳥の歌」 ―