アラフィフで開業した呑兵衛診断士の日記

名古屋のお酒好きアラフィフ診断士が5年余りの企業内を経て開業!仕事したり呑んだりしながら書き連ねる日記です(*^^)v

「ならば法律で禁止しよう。」の悲しさ。

2011年05月06日 08時45分02秒 | Weblog

最近、世間を騒がせている「ユッケ食中毒」

被害者の方は本当に気の毒です。

ましてや、「生食用が流通してない」「非生食用を生で提供しても罰則がない」なんて事実をどれだけの消費者が理解していたのか・・・

ただ、日本全国で「ユッケ」を販売している焼き肉屋は何千・何万とある中で、この「焼肉酒家えびす」というチェーン店だけが死者を出してるってのは、焼肉・精肉業界の慣習だけの問題ではないと思います。

あの社長の逆ギレ。

「法律で禁止していただきたい!」

逆に言えば、法律で禁止していないことが事件の原因だと言ってるようなもんです。

勘違いも甚だしい。

あの社長の会見を見るにつけ、事件の大半は、店側の衛生管理に問題があったのではないか、とも考えてしまいます。





この事件で思い出したことがひとつ。


それは姉歯・ヒューザーの「構造計算書偽造問題」です。

あの事件も消費者を欺いたひどい事件でした。半田市で立て直しまでしたビジネスホテルもありました。

その後、建築法の基準が改正され、消費者にとってはより「安全」なマンションを購入することができるようになったことは、歓迎すべきことだと思います。

思いますが・・・


この規制が、工期の長期化や建築価格の上昇、不動産業界の停滞を招いたのも事実。

その影響を受けるのは売る側の企業だけでなく、消費者でもあるわけです。



今回の食中毒事件でも、食に関する様々な規制や罰則が制定・強化されると思います。

内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全行政刷新)の蓮舫氏あたりも、ここぞとばかりにしゃしゃり出てくるかもしれませんね。

もちろん消費者として、「安全」というものに関する規制に「過剰」「行き過ぎ」ということは無いと思いまし、歓迎すべきことだとは思います。



でも、なんでもかんでも「ならば法律で禁止」しなきゃ、消費者を守ることはできないんでしょうか。

自社のマンションを購入するお客様。

自店の焼き肉を食べに来るお客様。


お客様を守るのは「法律」ではなく、売る側の「良識」であるべきでは?


もちろん、「安全基準」としての法律は必要でしょう。

しかしこの2つの事件は、法律がどうこう言う前に、当事者である「姉歯・ヒューザー」「フーズ・フォーラス」の消費者軽視の姿勢が招いた事件であると思います。

自分のお客様に、大前提である「安全」を用意することを、法律に転嫁した悪質な事件。

一言で言えば、単なる「犯罪」。



売る側の最低限の良識を守るために、いちいち法律で禁止し、罰則を用意しなくてはいけない事実。

とても悲しいことだと思います



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