酔いどれは散歩する町内で飼われている犬どもにあだ名をつけている。まずはチビタンキ(チビで短気そうなので)。こいつは前の太郎となかなかなじめず、いや太郎が我がままだったのか逢うたびに犬猿の仲。太郎が居なくなり酔いどれが一人で歩いていた時は太郎を捜し居ないとなにか元気がなさそうにみえたが、新太郎を連れて歩いているとビックリしたような顔をして「太郎か、太郎なんだろう?でも違う」というような顔をしていた。それでも「まっ、いっか吠えてやれ」と前の元気な姿で吠えていた。動物でもなにか感じるもがあるんだろうな~。「な、たっち」「とうやん、あいつ生意気!」と吠えまわっていた。「お前がじゃないのか新太郎よ、お前もか」