切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 「日本維新の会」の国会や地方議員というのはヤクザなのか? 》   2024.8.5

2024-08-05 23:28:34 | 社会


 先日、ネットニュースを読んでいたら大阪府四條畷市の市議会議員のうち、維新の会の2人が市職員に対するパワハラで議会が懲罰委員会を開く旨の内容を報道していた。また維新の会か、というのが正直なところだ。なんでこうも維新の会の議員というのは、国会議員であれ地方議員であれトラブルや不祥事が多いのか。

 ネットで調べてみるとなんと中には「維新の会不祥事一覧」などというサイトもあって、思わず笑ってしまいそうになった。もともとは地域政党として出発したが、前回の総選挙において特に大都市部を中心に大いに躍進し、野党第2党にまでのし上がった。ところが新しい議員が当然のことながらほとんどであり、地方議員も数年前から大阪府を中心に首長も含めかなり多くの当選者を出している。こちらの方も大半がいきなり政治家になったような素人集団のような感じだ。

 総選挙時にはもともと維新の会の創設に関わった中止に人物である橋下徹氏が大変な人 気になり、大阪でこれまた大いなる人気を博している「吉本芸人」たちの全面的な応援演説を得て、まるで人気投票的な形で大阪市長や大阪府知事などにも当選していくような状態となった。このことは逆に言えば、それまでの自民党を中心とした、古色蒼然たる今までと何ら変わらない古い政治に飽き飽きしている人たちの心に火をつけたとも言える。特に当時維新の会が前面に出していた「無駄をなくし身を切る改革」と言ったスローガンだ。こういったことを正面から主張する党派はほとんどなく、そこに期待が集まったんだろう。

 このようにして地方を中心に関西から各地に広がり、最終的には国政選挙において多数の 当選者を出すに至った。ここには心当たりのいい文言によって、人々にあまりよくは分からないが、良さそうだなという感覚を刺激し既製政党への反発も含めて、当選者を多く出したわけだ。



 維新の会の綱領を読んでみると、現状分析からそれに基づいた方針をテーマごとに分けて示している。内容については一般の人々が読んでみても特に悪くはないな、という印象を持つだろう。最低限の分析もなされていて、ただそれが国や地方の現状にそのまま当てはまるものかどうかは、様々な意見が分かれるかもしれないが、とにかく少なくとも綱領の形式を取っていたことは確かだ。

 地方政党の時代のことはここでは置いておいて、最近の国会及び地方議会における維新の会の大きな進出について見ていくことにすると、これがどうにもこうにも党の綱領と乖離しているのではないかと思えるほど実態があまりにも無様なことになっているのではないかと思わざるを得ない。

  すでに2~3年前から、維新の会の議員による不祥事は多発していたようだ。その内容はパワハラ、特に地方議会における地方自治体への職員に対する上から目線のパワハラだ。さらにセクハラ、具体的な事例も多々出てくる。政治活動費の問題。ごまかして報告書に不記載で平気で提出している。裏金問題、公選法違反問題、選挙妨害などなど。それらが単発で終わっている問題ではなく、似たようなことがあちこちで繰り返し起こされている。

  今大注目になっているのは、兵庫県知事の問題だ。知事選に推薦者として自民党や維新の会が名前を連ねている。単なるパワハラだけではなく、政治活動費の書き換えや様々な問題を通して知事部局の部下が2人も自殺している。なのに本人は知事室と議会の正常化のために辞職はしないと突っぱねている。本来ならば 2人も自殺者を出しているような案件であれば、そのことをどれだけ真剣に受け止めるべきなのか。つまり部下たちを人間扱いしていないと言ってもいいような人物なのだ。この問題に関わりたくない 知事の側近の4人のうち、1人はさっさと辞職して責任逃れをしようとしている。

 各地で起こっているこのような問題に対して、地方議会では維新の会の市会議員が複数、 維新の会を離脱し議員を辞職するというケースも複数生まれている。要するに嫌気がさしてしまったんだろうと思う。全体的に政治に無関係だった議員たちが多く、真面目な人はこのように離れていくんだろう。それとは全く逆に議員に当選して「私は偉いんだ」というとんでもない勘違いを周りに示して、平然とパワハラを働き「俺の言うことを聞かないと今の職場を追い出してやる」なんて発言も聞こえてくる。



 維新の会全体から見れば、人数的には少数かもしれないが、傍から見ているとある意味自民党以上にヤクザっぽい組織に見えて仕方がない。していること自体が維新の会という組織に守られたヤクザであり、盾つくとただではおかん、と言った調子なんではないかと思う。身を切る改革などと口当たりのいいことを言ってる割には、実際にしていること言えば政治家という立場を利用して、自分たちは世間の一般人よりも上の立場にいる偉いさんなのだという特別感を平然と周囲に示しているのだろう。

 あまりにも不祥事やトラブルが多い維新の会自身が自浄作用を持てない限り、市議会などが懲罰動議を出して追い詰めていく必要があると思う。あまりにもひどい ケースでは維新の会は即除名という形で、尻尾切りをしている。こんなのでまともな政党と言えるのかどうか。こういう政党に支持が集まること自体に、日本という国の危機感を感じざるを得ない。

 果たして創設者の一人である橋下徹氏は維新の会の現状をどう思っているんだろうか。


   (画像はTVニュースより)


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