切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 切れ爺さんの闘病記・・・前立腺MRI撮影 》 No.41   2023.8.16

2023-08-18 22:50:18 | 闘病記


 泌尿器科に行ってから1週間。前立腺の MRI 検査を行うことになった。朝一で出て病院に到着。すぐ受付を済ませて MRI 室へ行く。前の人が検査中だったのでしばらく待つ。検査 そのものは約20分弱と言ったところか。指示があり着替えて部屋へ入る。もうすでに今まで何回か受けているので、おなじみの機械だ。よくまあこういったものを思いつき開発したものだと思う。


 
 今回は全身ではなく前立腺部分なので、全身をバンドで拘束されるということはなかった。かつて全身拘束を受けた時には我慢できずに、思わず中断という経験がある。あれはなかなか精神的に厳しいものだ。今回は腰の部分にやや重めのマットを載せて撮影に挑む。音はかなり大きくやかましいので耳栓をし、また環境音楽が流れるイヤホンをする。15分くらいで撮影は終わった。

 泌尿器科の前へ移動。診察予定時間よりかなり早かったがこの日は泌尿器科を受ける人がなぜか少なかったので、時間前に呼ばれた。結果はセーフといったところ。がん専門医にも写真を見てもらったようだが、今のところ前立腺がんの兆候はないとのことだった。 PSA の数値が上がっているのはおそらく、前立腺がさらに大きくなっているということが原因だろうと考えられるとのことだった。



 しかし決して安心はできない。これからは半年に1回検査をするという。 PSA の値は前立腺がんの確率が約20%のところにある。1/5の確率だ。これがこのまま上がっていくとただ単に前立腺の巨大化、あるいは炎症だけでは済まないことになる。そういった意味では十分注意する必要があるので、とりあえず半年に1回の検査を行うとのことだ。従って次回は11月となる。

 前立腺がんはあらゆる癌の中でも、いわゆる5年後生存率は非常に高い方で、ある意味安心できるがんという。言い方はおかしいがそちらの部類に入ると思う。私の元々の癌は食道がんであったので、手術終わって5年後生存率は45%だった。なんとかそれを乗り越えてそちらの方は寛解ということになっている。残念ながら食道がんとは別に胃の中に大きな潰瘍ができて、それを治めるための薬はしばらく続けなければならない。そして前立腺がんで亡くなる人というのは事の他多いように思う。新聞の記事やネットの記事などで著名人が亡くなるとその原因が記載されている場合が多い。そこには前立腺がんといったケースが思った以上に多いのだ。もちろんほとんどの場合は高齢者ということになる。50代60代で前立腺がんで亡くなったケースというのは見た記憶がない。

 私の場合は年齢的にも、また基礎疾患を抱えているという意味でも、そしてさらにいくら寛解したとはいえども、がん細胞が24時間ノンストップで体中を巡っているというれっきとした事実があるだけに、いつ転移が起こっても不思議ではないことと、場合によっては 半年ごとの検査では間に合わなかった、なんていうことがあるかもしれない。

 現職時代、同じ職場の同僚の先生が肝硬変で毎年1回精密検査を受けていた。当時40歳くらいの男性で、ある年、極めて多忙で私と一緒に修学旅行にも引率したのだが、その先生はその年、精密検査を飛ばしてしまったのだ。そして次の年2年ぶりに検査を受けた時、もうすでに手遅れの状態となっていた。肝硬変から肝臓がんになって、さらにそこからあちこちに転移していて、もう手術が無理な状態になっていたというのだ。そしてその先生はそれから数ヶ月後に亡くなくなられた。わずか1回だけ毎年の定期検査を飛ばしたがために発見が遅れ、取り返しのつかないことになって結局命を落としてしまったのだ。

 ごく身近にそのようなケースを見ているので、私自身としてもこのまま死ぬまで病院に通い続けて前立腺だけではなく、胃がんのケースも含めて、あるいは肺がんのケースも含めていろんなことに注意しながら生活しなければならない。やはり1回 少し大きめの癌を経験するとそこからの転移というのは現実味を帯びてくるだけに、本当に人事ではない。もっともそれ以外の理由である日突然、逝ってしまうかもしれないが。

 ともかくまだまだもう少し生きてしたいことも色々とあるので、今癌で入院したり死んだりするわけには行かない。それにしても病院代と薬代はなかなか高くつくものだとつくづく思う。いくら保険制度があるとはいえども、薬に保険はかけられない。次回は循環器の診察が9月早々に待っていると同時に、 9月初めに眼科に行かなければならない。白内障が進み始めており、いつかは手術する必要がある。今のところは十分に見えているのでまだ先になるとは思うが。

   (画像は宇治武田病院、東京都立病院機構より)

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