切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 切れ爺さんの闘病記・・・前立腺癌へまっしぐら? 》 No.43   2024.1.25

2024-01-26 22:21:10 | 闘病記


 先日 いつもの病院へ行って診察を受けた。泌尿器科。前回このブログで泌尿器の件を取り上げたのは昨年8月だ。そんな時すでに尿検査の結果ははかばかしくなく、このまま前立腺癌の指標が上がっていけば、考えなければならないという話があった。その時にMRI検査で写真を撮ったが、癌らしきものは見られなかった。しかし今回尿検査の結果PSA(前立腺 特異抗原)の値はついに7を突破した。もはや完全にグレーゾーンとなる。つまりいつ前立腺癌になってもおかしくない数値ということのようだ。

 主治医の話によれば「 かなり悩ましい」という。本来この数値であれば生検が必要となる。それを実施するかどうか、これが10を超えると間違いなく生検をして、癌細胞の有無を調べる。そして初期の癌が発生しているかどうかを診るということになる。これまでの経過を見ていると、初めて泌尿器科を訪れて検査をした時の結果は PSH は0.9 くらいだった。 ギリギリセーフといったところだ。しかしその半年後には、1を超えその後、年を経るごとに3~4~5とまさしくグラフで言うと、正比例直線となってまっすぐ上がり続けている。今回の7という数字は今年中に8 、来年頃にはおそらく 10 を超えてくるのではないかと思う。



 であれば癌発症の前に前立腺を取り除く手術をしても良さそうなものだが、基本的にはそれはしないという。その詳しいことはわからないが、手術をする際の基準というものが何かあるようだ。おそらく前立腺の場合には具体的に、あれこれの症状が出て生活上、何らかの支障が出ている場合に実施されるらしい。そういった意味では今現在の支障はまだ軽い方で、頻尿及び夜中の排尿がしづらいといった程度のことだ。それでも自分自身にとってみればかなり支障があると思えるのだが。

  従って仮に癌は発生していなくても、前立腺の巨大化により排尿そのものがかなり困難であるということになれば、前立腺を取り除いて尿道への圧迫を解放するということになる。しかしそれほどまでに前立腺が巨大化するということは、すでに癌の方が先に現れているということになるようだ。つまり前立腺癌が明確になれば初めて手術ということになる。

  去年の5月に食道が癌の寛解が告げられてほっとしたのも束の間、 1年も経たないうちに再び別の癌の可能性が出てきたということになる。正直ショックとしか言いようがない。ただ前立腺癌の場合には術後の生存率がかなり高く、 5年後生存率も80%以上は期待できるということがまだましなのか。でもその頃には 80代近くになり、さらに数年すれば男性の平均寿命の年齢に達してしまう。あればその段階で仮にあの世へ行ったとしても、まあまあ 標準的に生きたなということになってしまうのだろう。



  一応前立腺肥大症に関する服薬は続けており、尿が出やすくなるはずなのだが、この辺りは一進一退と言った感じだ。いわゆる頻尿については相変わらず続いており、特に寒い時期は外出する際、トイレがあると早めに利用しておかないと思わぬところで尿漏れの危険性が常にある状態。この前立腺肥大症については、加齢とともにほとんど誰でもが経験することになるような症状だ。実際友人たちに聞いてみると、ほとんどの人が睡眠中に2回3回とトイレで起きると言っている。このこと自体が頻尿であり、その原因がおそらくは、前立腺肥大症ということになっているのではないかと思う。

  もちろん PSA の値が高くなっても、癌を発症しないというケースもあるし、逆に値が安全地域にあっても癌を発症する場合もある。しかし一般的には数値の上昇とともに正比例して前立腺癌の発症割合が増加していくというのは、各地様々な医療機関などですでに証明されている事実なのだ。数値が40~50 などになっていくと、ただ単なる前立腺癌だけで済まず、骨への転移なども含めて手術自体が困難な状況になっていく。



 新聞には全国紙であれ地方紙であれ、紙面の片隅に様々な分野の著名人が亡くなった場合の記事に、死亡原因が書かれている場合が多い。確かに前立腺癌で亡くなったという記事はほとんど見ないが、やはりあることはあるのだ。比較的最近の有名人では、歌手で俳優の西郷輝彦氏が前立腺癌で亡くなっている。ただし前立腺癌そのものというよりは、それが骨に転移してそれが直接の死因となったようだ。このケースのように大半は前立腺癌そのもので亡くなるよりも、それが骨や他の臓器に転移してそれが死を早める結果につながっているものとされている。

 私の PSA 値は 7台だ。これは前立腺癌にかかる平均的な割合が約40%ということを意味している。つまり 2/5の確率。どう考えても高い。これがさらに悪化して骨に転移すると、相当厄介なことになる。骨だけには限らない。リンパ節や肺、あるいは他の内臓器などにも転移していく。その場所によって死亡割合が変わる。いずれにしろ転移があった場合には 10年単位の癌との戦いが待っているということになる。

 できればさっさと初期癌が発見されて、すぐ手術して前立腺を除去してもらえればすっきりするのだが、案外それは間近なのかもしれない。今回は採血をし、血液検査で前立腺に関わる数値を見てみるということだ。次回の通院時にその結果を教えてもらう。食道癌の方は再発や転移は今のところないと考えられるが、新たな危機に自分自身としてはやきもきしてしまう大きな原因となっている。まあしかしあれこれ考えてもなるようにしかならないのだし仕方ない。その時を迎えればそれに応じた処置に臨むだけだ。こういったものは病院や医師による差というものがあるのかどうかは分からないが、ことと次第によってはセカンドオピニオンも視野に入れて臨むことも考えておかなければならないかもしれない。


  (画像は、「日本泌尿器科学会」「弘前大学医学部」等より)

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