加美町の「宮崎特産市」からご招待され、ゼミメンバーとともに新年会に参加。
会場のまちづくりセンター。
駐車場もキンキンに凍ってます。
会員の皆様の手作り料理が絶品。
(でも、なぜか刺身を勧められる)
「宮崎特産市」の方々は、このまちづくりセンターで、土日に産直野菜やお餅・豆腐などを売っている。ここの野菜は自家消費用に作っているものなので、地元の人にも非常に評判がいい。
特産市の人からは「土足で入れるようにすればいいのに(今はセンターに入るときにスリッパに履き替え)」「センターの内部が暗い」「センターの2階を開放して、小学生の絵や地元住民の写真展などに使えるようにすればいいのに」など、いくつもアイディアが出てくる。これらを一つ一つ解決していけば、もっと特産市が元気になるはずなのに、実際は … 何度要望しても取り合ってもらえないらしい。なぜだ?
帰りに、まちづくりセンターを管理している加美町商工会の本部にご挨拶がてら、「…と言われたんですけど、本当にまちづくりセンターの2階を使うのは難しいんですか?」と聞いたところ、「いえ? 所定の用紙に記入して出していただければ使用できますが」と言われた。はて? 単なるコミュニケーション不足? それとも何か表に出てこない世界があるのだあろうか。
ちなみにお勧めは野菜と、越後屋さんの「くるみゆべし」、三嶋八百屋さんの地場大豆100%使用の豆腐「みやざきそだち」。もちろん油揚げも旨い。
http://www.ne.jp/asahi/echigoya/okasi/
http://blogs.yahoo.co.jp/sora_ituki/28334849.html
ワークショップメンバーは、この特産市をもっと世に広めるべく、加美農業高校との連携を考えている。学生がexcel の指導や、特産市の宣伝用ホームページを作ってくれれば、学生にとっても特産市メンバーにとっても非常に有益だろう。
宮崎は陶芸の里。自分の実家笠原町(今は合併して多治見市)も陶芸の里。
お互いがんばりましょう。
通告があった。
昨日、通りすがりに。
ふーん。
ふーん。
ふーん。
… まぁ、そーゆーことですな。
引き継ぎ準備と荷造りを急ぐことにしよう。
しっかりエジプトどうかね、と言われたときも秘書課を通りすがった時。
今回もたまたま通りすがりでのまさに「通告」。
みなさま 通りすがりに気をつけませう。
(あっしはただの通りすがりでござんす ~ 木枯し紋次郎 1972')
と凹んでいたら、ついに山が動く気配が。
公共政策大学院も遂に変わるか??
昨年12月21日の加美町役場での中間発表以来、約2週間半ぶり。
学生はその間、十分に試験勉強 and/or 就活のための修行に励んだはず。
さて、加美町活性化の取組については、河北新報の元旦の紙面に特集記事「地域大学 新時代」の8回連載の第1号として大きく取り上げていただいた。
「加美町東北大公共政策大学院」「農村振興へ処方箋提言」として、加美町における学生達の取組が紹介されている。8回連載のトップを飾る、しかも元旦の紙面を飾れるというのは、大変な名誉である。記事を書いてくださった河北新報加美支局の門田記者や、この特集を企画し、東北大公共を選んでいただいた編集部の皆様に心から感謝申し上げたい。
(取組の中身より、やはり東北大というネームバリューのおかげか?)
学生達は、ほぼ毎週、レンタカーを借りて、あるいは宮城交通のバスに乗って、加美町を訪れ、ある時は文化祭のスタッフとして、ある時はマラソンイベントの参加者として、汗を流してきた。こうした情熱や誠意が「片思い」に終わるかどうかは、加美町の方々の心意気次第である。
「よそもんがちょっと町に来て調べて、偉そうに提言なんて」 という声ももちろんある。半年の調査で会える人、聞ける話にも限りはあろう。
だが、経産ゼミでの実績にあるように、学生にもできることはたくさんある。
時間をかければ、たった一人の力で地域を変える、世界を変えることだってできるだろう。ガンジーが、マザー・テレサが、ジョン・レノンが世界を変えたように、ささやかな取組もネットワークでつながれば、波及効果と持続可能性を持てば、やがては世界を変える力になりうる。マイクロクレジットで貧困撲滅に取り組んだバングラデシュのムハマド・ユヌス氏がノーベル賞を受賞したように。
ただし、あくまでも学生は外部者にすぎない。地域活性化の当事者ではない。
当事者は町民一人一人である。
一人一人が町を良くしたいと思うこと、その渦を作り出すこと。
その渦を作り出すきっかけとなれれば、そして加美町に地域活性化に取り組むグループが一つでも生まれれば、このワークショップは成功といえるだろう。(できなければ失敗。基準は明快である。)
昨日の経産ゼミのコメントに、こんなものがあった。
「アパルトヘイト体制を最終的に終わらせる力として働いたのは、他国の経済制裁でも支配層の意識改革でもなく、活動家のスピーチでもなく、あらゆる場所にいる普通の人々に(子供を含む)よる日常的な抵抗が始まったことでした。特定の人物、集団を指令受けて取り締まる警察や軍隊のやり方では、この動きを抑えることはできなかったのです。
→ (ワークライフバランス(WLB)を)自分の問題として考え、行動する人が増えるとWLBに関することも解決すると思います。」
そのとおりだ。そしてそれはWLBだけでなく、地域活性化の話でもある。
地域の一人一人が、地域の問題を自分の問題として考え、行動すること。そういう人をどうやって増やすか。それがこのワークショップの課題である。
こっちが情熱的に動くと、相手は受け身になってしまう。気をつけなければ。
目指すべきはこっちが有名になることではなく、地域のコアメンバーが有名になることだ。そして、そのスポットライトが、コアメンバーから町全体に広がっていくことなのだ。そこを勘違いして舞い上がってはいけない。
1月7日。まだ正月中なのに(?)大学の授業は始まる。
学生さんもご苦労さんである。
3週間ぶりに経済産業ゼミも再開。残すところあと2回。
各チームのプロジェクトも大詰めを迎えている。
それぞれのチームでかなり実績も出てきており、概要以下のとおり。
1.地域活性化チーム ~ “(株)種蒔く人”
・12月29日に塩釜女子高校の有志メンバーとの第1回作戦会議を開催。
イベントについて、全校生徒にアンケートをとることを決定。
・ブレーンストーミングの結果として、
「塩釜に女子高生に大人気のお店を作っちゃおう!!!!」
と決定。手順は以下のとおり。
①塩釜女子高校のみなさんにアンケートをとる
(こんなお店が欲しい!というアイディアを大募集!)
↓
②そして、そのアンケートに基づいて、今回のプロジェクトメンバーが短期で
お店を開店。
↓
③その期間に来客数、利益、人気メニュー等々をデータをとる。
↓
④塩釜にある飲食店等にアイディアの提案をする。(③を使って)
↓
⑤「女子高生のためのお店が出来たよ!」と広報する。
↓
⑥アイディアを採用してくれたお店に、女子高生作の
ぼんたんの看板をプレゼントする。
(このぼんたん看板によって、街灯の代わりに道が明るくなる)
これが成功すれば、女子高生も欲しかったお店ができるし、
お店側も女子高生がたくさん来てくれるようになれば繁盛する!
で、最終的に塩釜の活性化や財政復興に少しでも貢献できるんじゃないか、
と いうアイディアだそうな。(種蒔く人のブログより)
http://blog.livedoor.jp/tanemakeys/
・さっそく正月中の(?)1月5日に第2回作戦会議を実施。
コアメンバーは5人だが、協力者は最終的には10人以上になりそう。
13日に第3回 ~ 3月15日には第12回の作戦会議を行い、
3月22日の報告会&感謝祭までがんばるそうだ。
(4年生は卒業旅行いかないのかな?)
→ 女子高生の empowerment(力を引き出す) は大事だが、どうやって
周囲の人たちへの波及効果や持続性(1回切りで終わらせない)を
確保するかがカギ。
2.食糧安保チーム
・ 1月15日、16日に生協で「日本SHOCK!」フェアを実施。
(詳しくは「食糧安保の日」「食糧安保の日・続報」)
→ これも波及効果と持続性が課題。川内北キャンパスの食堂だけでなく、
時期を決めて順次他の食堂でも出してくれるとか、東北全体、日本全体
の大学生協でフェアを開催してくれるとか、全国の小中学校で共鳴して
自主的にこの企画を採用してくれるとかになれば◎。
3.自殺者対策チーム
・ 12月22日に自殺者対策シンポジウムに参加。
・ 植木理事(学生担当)にチームが以下を提言した。
①片平に学生相談所を開設してほしい。
②学生相談所の広報(ビラ貼りなど)に協力してほしい。
③東北大の先生が自殺者対策の「グリーン・リボン」をつけてほしい。
→ このうち、③はダメ(そりゃそうだろ)、①は「前向きに検討」、
②は「どういった名義でやるのかを決めれば対応可能」、とのこと。
・ ②については生協にも協力を依頼してみる(また生協ですか…すみません)
※他チームの学生から「XJapan の hide のファンクラブとかに相談すれば
反応あるかも」と。なるほど、斬新な発想だ。
→ これは落としどころ(成果の確保)が難しい。
学生相談所の知名度を上げるためのプログラムを考えて、
大学側に提供するとか(生協の食堂のテーブルの上に置く広報用
パネルのスペースを大学が有料で買ってくれれば生協にとっても
win-win になるが)。入学式での周知をさらに徹底?
教職員にメンタルヘルスのセミナー受講を義務づけて、学部ごとの
達成率を公表するように迫るとか?
4.ワーク・ライフ・バランスチーム
・ 12月18日、19日に、生協の就活イベント「JOB EXPO」にてセミナーとアンケート
を実施。(19日にはきらせんも講師として参加)
・ アンケートは147人分が集まった。なんとか統計的処理に耐えるレベルであり、
東北大生の意識を知る貴重なデータである。
・ アンケートによれば、ワークライフバランスという言葉を知っている学生は
3割だったとのこと。これを多いと見るか、少ないと見るか。
・ 今後は大学のキャリア支援センターにも働きかけにいくとのこと。
→ これも落としどころが難しいぞ。アンケート結果をうまくまとめて
プレス発表するとか? キャリア支援センターの学生向けセミナーに
継続的に吉田先生の授業を一コマ入れてもらうとか?
5.安全・安心・まちづくりチーム
1)東北大文学部吉原先生の著書を読みインタビュー
「防犯意識は広報では高まらない」とのコメントだったとのこと。
2)落書き消しを1月13日に星陵キャンパスで実施。
日本ガーディアン・エンジェルという全国的な防犯NPOとも協力。
3)防犯マップの作成
4)八幡小学校等との交流会の実施
(PTAの勉強会にガーディアン・エンジェルズや藤崎も参加を呼びかけ。
防犯協会の事務局長にも協力要請済み。)
5)河北新報との連携(記者4人との懇談会を実施済み)
河北では1/4から毎週金曜日に防犯記事を連載予定
→ 取り上げてもらえないか?
→ ここはもうずいぶん手広くやっていますな。
放置自動車の撤去(実施済み)だけでも立派な成果だし、
駐輪場の自転車カギかけ実態調査(約1500台)もすばらしい取組。
八幡小PTAの empowerment (調べてきた横浜の先進事例を教えて
あげる)などもたいしたもの。
あとは一過性に終わらない仕組み作りが課題か。
6.うつ病と貧困チーム
・ 2月10日に川内グラウンドでスポーツ大会を開催。
・ 個人、会社どちらの単位での参加も可能とし、心身のリフレッシュと職場の
メンタルヘルス向上を図る。
・ 今回の企画で得られたノウハウをマニュアル化し、プレス発表する予定。
(学生でもできたのだから、それぞれの会社で職場のコミュニケーション改善の
ためのスポーツ大会を開催してほしいと訴える。)
・ 12月23日、25日にNPOの主催するスポーツイベントに参加し、運営ノウハウを
学習。(けっこう細かな準備が必要なことがわかったとのこと。)
・ 仙台市商工会議所、宮城県中小企業団体中央会などに協力を要請したが、
広報の協力や企業の紹介はできても、資金的な協力はできないとのこと。
(2万円ぐらいなのにね…)
・ NPO法人ハートインみやぎhttp://www.heart-in.org/がラジオ等で宣伝して
くれることに。
→ うつ病による貧困問題の解決のため、職場の環境改善策としての
スポーツ大会に着目したのは面白いアイディア。
スポーツのリフレッシュ効果は医学的に証明されているので、あとは
職場のメンタルヘルスチェックリストhttp://www.jstage.jst.go.jp/article/sangyoeisei/49/4/127/_pdf/-char/ja/
など)をもとに、スポーツ大会でこれらの指標が改善することを示せれば、ロジックとしては成り立つ。波及効果もあるだろう。
肝心の参加企業・参加者が集まるかどうかが最大の試練。
… どのチームも各分野で法学部生としては前人未踏(?)の取組をしていて頼もしい限り。健闘を祈る。
在仙1年半にして初めての八木山動物園。
家から車で約10分。ちっかー。
ちなみに家から車で10分以内に、職場、幼稚園、小学校、中学校、高校、総合病院、美術館、博物館、動物園、遊園地、スーパー(歩いて5分)、国宝の神社(歩いて10分)、高速道路の入口がある。JRの新幹線も夜なら車で10分だ。これで引っ越したい人がいたら会ってみたいぜよ。
入場料は大人400円。これで半日は楽しめる。子供は小学生以下無料。
これで経営できるのか? でもありがたい。
… 食事中に失礼しました。
サイの角は精力剤。シロサイは乱獲で絶滅寸前。
たそがれのアフリカゾウ。ここのリリーちゃんは希少種の可能性があり調査をすると新聞にあったが。
ゾウの足の大きさ。右が人間の大人。
落ち込む。
かんがえる。
かんがるー。
ふて寝(寒いし)。
まだ正月だし。
平成狸合戦ぽんぽこ。
おーい、らすかるぅ~
呼んだ?
ではでは。
サービス。
… ゾウってすごい手相(足相?)だ。
また来いよな。
待ってからな。
息子はあずかっとくぜ。
へぇ~ すっげぇ。知らなかった。
理事長や専務理事の挨拶、永年勤続者の表彰など。
ここで表彰された非常勤のAさんのお話にじーん。
工学部の「けやきダイニング」で働いておられるが、小さな食堂ということもあり学生とよく話をされるのだそうな。卒業生が訪ねてきたり、何年ぶりかに結婚して家族で挨拶に来たり。
「学生は息子のようなものですから」
これだよなぁ。。。 日本各地から仙台に来た一人暮らしの学生にとって、食堂のおばさんは心のふるさと。まさに「生協の顔」である。そうした人たちに感謝する場としての新年会って、いい風習だよなぁ。
でもって、その後は無礼講のパーティ。
入協1年生(会社は「入社」、銀行は「入行」、役所は「入省」「入庁」、生協は「入協」)が司会を務める。自分も理事として乾杯のご挨拶。売上アップの檄をとばす。
仮装もします。
フラウ・ボウ、テム・レイ、マーカー・クランも登場。
… しっかし、楽しすぎるぞ! 生協職員。
(制服は1着約1万円するらしいぞ)
1月3日の産経新聞の1面と3面、4日の同新聞の社説に、経済産業行政論ゼミの学生の取組が掲載された。ネットでも報道済み。
MSN
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080102/biz0801021727000-n1.htm
YAHOO
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080102-00000909-san-soci
これは、ウチの学生が、年末に農水省幹部の推薦を得て農水省の記者クラブに資料を投げ込んだところ、産経新聞の正月版に取り上げられたもの。
学生チームには、農水省のM参事官(元東北大学公共政策大学院教授)、現役の東北大学公共政策大学院U教授(元東北農政局長)という一騎当千のアドバイザーがいる。年末年始の学生の働きかけにより、宮城県から後援名義を得るとともに、東北農政局からも視察が来ることが決まった。当日はNHKやらTBC(東北放送)、産経新聞や河北新報、日本農業新聞等が取材にくるという。また、この新聞記事を見て、遠くは佐賀・熊本、大阪や新潟、東京等日本各地から電話がかかってきて、大学の先生や学生が見学に来るという。
また、本件のコアメンバーである法学部2年の保理君は、日本放送の取材を受け、本日(4日)榊原郁恵のラジオ放送(静岡ラジオ)の番組に電話で生出演したらしい。いいぞ~ どんどんやっとくれ。
1ヶ月前には影も形もなかったものが、12月8日に学食メニューの提供でいこうと話が決まり、生協の協力のおかげで一気に構想が実現した。まさに「天の時、地の利、人の和(サポート)」のおかげ。経産ゼミでは「社会を動かす」「社会問題を1cmでも1mmでも解決する」がテーマだが、社会に対するインパクトとしては期待以上の成果である。
これらの広報効果を試算すると、産経の広告料(公式レート)が1cmで5万5000円だから、記事だけで500万円以上。1面と3面、社説等の注目度を勘案するとこの倍以上の広報効果があるのではないか。加えてネット記事やラジオの広報効果もある。言い換えれば、農水省が税金を使って新聞広告しようとすれば、1,000万円以上かかっただろう「食糧自給の重要性」の周知が、この食糧安保チームの活動で達成できたといえるのでは。
保理君をはじめとする学生達のこうした活動を褒めてほしいし、農水省のタイムリーなサポートがこうした結果を生んだことにも注目してほしい。これぞ21世紀型の行政。役所が自ら金を使わず、場を与え、見事に成果へと結実させたのだから。
なお、イベントの日時等は以下のとおり。ぜひお越しいただきたい。
1.日時 : 平成20年1月15日(火)、16日(水)の2日間
2.場所 : 東北大学川内北キャンパス厚生会館(第一食堂)
3.内容 : 農水省の推計を基に、国内の農業で供給できる食糧をメニュー化
して提供。朝昼晩、各食30食限定。
値段は朝食300円、昼食300円、夜食280円。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/p8.pdf
※このメニューは、平成27年度に見込まれる農地面積(450万ha)、農業技術水準等のもとで、カロリー確保を最優先に生産(水田のうち湿田以外の1/2にカロリー価の高いいも類を栽培)した場合のもの。ちなみに、平成19年度の全国の農地面積は465万ha。まぁ、簡単に言えば、海外からの食料輸入が断絶した場合、田んぼにいもを植えれば何とか死なない程度の国民のカロリーは確保できるということ。こういう栄養の偏った食事でいいかどうかは別問題として。
残された課題は「So what?」(だから何だ)。
イベント一発やったらそれはそれで成果だが、それだけでは足りない。
どうやってこれを「持続的な取組」にするのか。Overall Goal (最終的な目標)は食糧安全保障の実現であり、このプロジェクトの Project Goal が「食糧安保問題について大学生が考えること」とした場合、一発花火ではインパクトは限定的である。さらにこの広報をどうやって波及させるか考えて欲しい。教師の要求は高いのだよ。
※例えば、このイベントの成功を受けて、日本各地、できれば学校給食なんかで同様のメニューを出してもらうようにするとか。おっとぉ、今度は食育、文科省と農水省の連携の話になるぞ。
義妹家族とうちの家族で福島県猪苗代湖スキー旅行に。
水戸からは遠い。車で3時間かかるし。
しかも途中雪道で車がスタック。
… すみません、横浜ナンバーなんでご勘弁を。
あとで聞いたら「もしFF(前輪駆動)で車が動かなくなったら、誰かボンネットに乗って体重かければいいんだ。」とのこと。
なるほどぉ~ 全然知らなかった。
… でもそれってオレの役目じゃんか。
脱出したあと振り落とされるのもお約束、ってことらしい。
スキー場はまぁまぁ空いていました。
天気の加減か、雪が結晶になって降ってくる。すごい。
(虫眼鏡で見てこうならわかるが、これは直径3mmぐらいまで育っている)
ちなみに、またしても発見しました。「小島よしお」みやげ。
でもこんどはちゃんと地元産(福島)でした。
野口英世のお菓子も登場。
さっすが福島。
会津の人はほんと優しかった。
「会津の3度泣き」は伊達じゃないです。
「… おおっっ。」
「これだよなぁ。」
「はぁ … もっと早くやっておけば」
よくテレビで政治や経済の評論家が、ある時代と現在を比べて「○○の時代と類似している」「大恐慌前と同じだ」などという人がいるが、科学的には全くナンセンスである。時代が変われば、当然経済構造も社会構造も違うのだから。モデルが同じで、インプットが同じなら、アウトプットも同じになるが、モデルやインプットの何かが違っていれば、当然結果も違ってくる。
数理社会学の発達で、社会をモデル化する技術は年々進歩している。
例えば、ファッションなどの流行・ブームの発生と収束は数学式で書くことができるし、ゴミが捨てられているとさらにゴミが増える(きれいな町だとゴミもすてにくい)ことも数学式で説明できる。
数学が社会学に応用可能なように、物理学はさらに複雑な社会現象を説明するモデルに使える。地域の活性化は、熱エネルギーと運動エネルギーのモデルで表すことができるし、コミュニケーションの影響力は熱伝導と電磁誘導のモデルが使える。
いったい、「国語」「算数」「理科」「社会」の科目は誰が決めたのか。
一度科目が決まってしまうと、カリキュラムと教師が自動的に再生産されるから、縦割りの壁はどんどん厚くなる。本来であれば算数も理科も社会も、実は一続きの学問のはずなのに。
むしろ分類は、「意欲」「能力」「戦略」ではないか。
小学校でいえば、「①人生のすばらしさについて」「②社会で生きていくために必要なこと」「③いろいろな人の気持ちがわかる」という科目では。算数や理科は②だし、国語や社会は②と③。でも①は誰が教えているのだろう? 米国では歴史教育、英雄教育を取り入れているというが。
「手段の目的化」。 本来は人生を豊かにするはずの学問が、自己目的化して人生を貧しくしている。手段の目的化を防ぐためには、より高次な目標を定める必要がある。学問は、社会で生きていく力をつけるためのもの。それに気がつかない、気がついても何もしない教育者はいないだろうか。
地域文化の保存は、ライフワークではないがライフテーマである。
自然を守るのも大事だが、地域の無形文化財の方が絶滅の危機に瀕している。
伝統芸能、伝統行事、伝統工芸、およそ「伝統」と名のつくものは衰退産業。
ニュースなどで取り上げられるのも、その価値を見いだしての報道というよりただのルーチンワーク。
そんな中で、JTBの「るるぶ」が雑煮特集をしている。えらい。
http://www.rurubu.com/season/winter/ozoni/ozoni.asp
報道が保存を保証するわけではないが、取組として重要である。
ちなみにウチの実家(旧岐阜県土岐郡笠原町:現多治見市)の雑煮はこんな感じ。るるぶによればもろ名古屋の雑煮らしいが、これは父方(隣町の土岐市)の雑煮で、母方(笠原町)は違うらしいし。う~ん。
形のあるものはいい。古くからの習慣や風習、方言、老人の戦時中の記憶など、いま集めないと10年後には絶対に手に入らないものもある。毎日どんどん失われているのに、保存できないことが残念でならない。農村漁村の120万人体験留学もいいが、小・中学生による老人の記憶データベース化事業を早急に始めるべきである。「いろどり」の横石さんではないが、老人に「出番」を与えることが、最大の福祉(生きがい)であり、健康増進方法なのだから。
例えば70歳以上の人は全員小学生・中学生からインタビューを受け、それをデータとして保存する。これで地域の記憶、年代の記憶の相関関係が見えるようになる。学問的にも非常に価値が高いはず。社会科や総合教育の時間でやればコストはかからない。パソコンは各学校にあるので、文科省かどこかのアーカイブにフォーマットを決めて入力させればいいだけだ。
福田首相、老人の代弁者として(失礼)いかがでしょう?