うつ病などで精神科に
通院する患者は飲酒に問題を抱える傾向が高い
との調査報告結果が発表された。
国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所 松本俊彦医師
うつ病患者の飲酒実態に関する研究は
欧米では多いが、日本では初めて。
うつ病対策、自殺防止を進める上で
重要なデーターになる。
2009年 12月
全国5箇所の総合病院精神科や精神科クリニック
にうつ病性障害(うつ病、うつ状態など)で通院する
患者775人で通院する患者775人
(男284人、女491人)
を対象に、飲酒習慣などを問う
「AUDIT」という
スクリーニングテストを実施。
一般住民2,557人を対象に同じテストを使って
行われた05年の全国調査の結果と比較。
45点満点のテストで
20点以上
「アルコール依存症の疑いがある飲酒」
うつ病性障害の男性 8.8%(一般群1.6%)
女性 4.7%(一般群0.2%)
*男女ともに顕著な差がみられる。
10~19点
「健康被害の可能性が高い飲酒」
うつ病性障害の男性 18.5%(一般群15.2%)
女性 11.2%(同 2.1%)
*女性で顕著な差がみられる。
働き盛りの40~50代で、うつ病性障害の男性
では
「アルコール依存症の疑い」 13.4%
「健康被害の可能性が高い」 18.7%
・・・と、他の年代に比べて高かった。
中日新聞 より