20日後には音源CDも発売されるサディスティック・ミカ・バンドのNHKホールでのコンサートの模様が、本日18:00~WOWOWにて放送されます。見れる方は見てみて下さい。
同内容の本番と公開リハで何千円の差もあるチケットでぼったくられた感がかな~りありました。正直おかしいもん(怒
何があったというと、2月辺りに公開リハーサルを有料見学させるとのお知らせがあったんですよ。内容はかなり後ろ向きで、「何が起ころうとも…」の注意事項があり、ゲストは無し・・・・の筈でした。しかし、本番が終わって、公開リハの模様をネットで調べてみると、一通り本番と同じことやったしで、ゲストもほぼ出て来たと言うのですよ。一瞬詐欺か(笑)と思うのです。
何千円の差とは、きっと、ライブCD発売とライブ映像放映なのかと思ってますが、だったらむしろ何も特典無くても良いから安くして欲しかったのですね。おかげで1万円弱が財布から出てきますから。高い!其れが半分で済むのなら、結構でしょう。
今月のCD発売でのアーティスト名が、「SADISTIC MICA BAND」となっているんですよ。此れは、1989年に活動した際のもので、昨年の再活動開始の時点で、「SADISTIC MICA BAND REVISITED」とし、CD発売に際して、ヴォーカルの木村カエラの名を掛けた、「SADISTIC MIKAELA BAND」になったのですよ。何故に戻すかね~、只でさえややこしくなっているのに…。
(1970年代の大本では、「SADISTIC MIKA BAND」です。)
さらに面白いのは、既発盤発売元の東芝EMI(最新アルバムの発売元はコロンビア)が「MIKA」と「MICA」を合成した「MIlcA」の名でベスト盤を発売していることである。混同させた上、バンド名がころころ変わるから、困るものがある。(誰が意図しているか、いざ知らず)
なお、70年代のを「MIKA」、’89を「MICA」、最近のを「MIKAELA」として扱います。
今回のコンサートは、木村カエラ目当てのファンがいることを一番恐れていていました。
知人に聞くと、帰ってくるのは、「カエラか?」と。自分は一応純なサディスティックスのファンとして行きましたよ。
89年時のMICAバンド公演では、サックスやドラムスに於いてもサポートメンバーがいましたが、今回はギター、パーカッション、コーラス、キーボードで4人がバックにおりました。主要メンバーは、加藤/トノバン,TONOB(G,V)、小原(B,V)、高中(G)、高橋(Dr,Key)の4人です。
MIKAバンドとして後期は在籍していなかった、小原礼がMICAからまた居るのが、やはり不思議な気がします。なお、23日発売予定のCDで75年代でのベースは、後藤次利ですので悪しからず。
「墨絵の国へ」のイントロより、黒船(CDとライブでは2日と3日の区切りが異なる)からのスタート。往年の振り返りには、すごいスタートダッシュ。89年では「どんたく」と「颱風歌」で始まったが、今回は「颱風歌」から「どんたく」と進んだ。このあたりの曲は、結成当時のもの。メンバーがやりたい曲をリクエストしたんだとか。
リクエストコーナー最後は、「四季頌歌」。名盤「黒船」の中から全曲選ばれたようだ。
序盤にしては出し過ぎな気がして、主役様の御登場となる。新アルバム「NARKISSOS」より「Big-Bang,Bang!」をはじめた。ライブセットの真ん中には、縦に筋の入った斜壁があり、この筋に入るのは、カエラの乗るお花(和訳的に「水仙」)の茎(爆)。花に入って出てきたのですよ。
するとね、いきなり立つ方々がいるのですが、此れがきっとカエラファンかな・・・と思ってしまった自分がいたんですよ。挙句の果てに、最後のほうまで立ちませんでしたからね。(CD収録のときに作った音声が聞こえたのだが…CD音源は使用してないだろうね)
「in deep hurt」、「NARKISSOS」で漸く新曲のオンパレードは終了。
89年晴天ライブで披露したBoogieメドレー(当初正式名称は無かったと思う)なるものを再演。「サイクリング・ブギ」「ピクニック・ブギ」「ダンスはスンダ」の3曲を1曲分にまとめたものである。やるとは全く思わなかった。
ゲストが来ているとのことで、新アルバム製作にて作詞を担当した奥田民生が登場。作詞を担当した曲として、「Sadistic Twist」を演じ、彼が手を出した曲「アリエヌ共和国」も演奏。アルバム「サディスティック・ミカ・バンド」からの楽曲が出てくるとは・・・不意を突かれました。
本編最後に、「塀までひとっとび」。大方立つもの、まだ立たない。大変だ。
1度目のアンコールで、「Low Life and High Heels」。したら、1曲で再びのアンコールへ。
2度目は、「King fall」でのCD音源の収録ミスに伴う、再収録(公言上)。
そして、また去ってった。
いまのところ、89年発表の曲が無い。メンバーによると、CD収録方式が大抵「スタジオライブ」だったのに対し、この時のみ「個別収録」だったことが気に食わない、とか。とライブでポロリ。真面目にやらないのか…と不安が過ぎて・・・・
最後3度目のアンコールは、「タイムマシンにおねがい」だった。ようやくこの辺りで立ったかな。何処までノリが悪かったことか。音の具合は、新バージョンの通りだった。
で、終わっちゃったのよ。腑に落ちないところありで・・・。
考えてみると、前半戦はロックでは無く、フォーク的な(落ち着いた)曲に感じるところが多々あった。再結成時、メインソングが「タイムマシンにおねがい」が前面に押し出されていたからか、89年ほどの賑わいが無かった(当時は「Boys & Girls」(89年発表作品)でシングルも出していたほどだった。そのため、この曲がメインソングでもあった。今回、89年の作品はメドレー以外、当時新曲だったものは一切触れることもなかったのだ。しかも、当時の方があれほど落ち着いてはなかった)。当時の曲も聞きたかったのは、自分だけでないだろう。
此れと同内容で、低価のリハーサルもやったと、だから悔しさあり!
なんせ、一番後ろの席でしたしね(>_<)!!