天満橋~淀屋橋に並行しつつも、その先を目指した中之島線。ついに今年10月19日に開業する運びとなりました。その内容を少し。
中之島線は京阪本線天満橋から北へ分岐し、淀川本流の現・旧淀川の分流、堂島川(どうじまがわ)と土佐掘川(とさぼりがわ)に挟まれた中州、中之島(なかのしま)の東西を結ぶ路線(約2.9㌔)です。駅は中之島、渡辺橋、大江橋、なにわ橋(=難波橋)、天満橋を通り、京阪本線京橋・京都出町柳方面へ直通します。
天満橋~大江橋間は既存の天満橋~淀屋橋間とほぼ並列していることから、この間の隣接駅淀屋橋駅・大江橋駅、北浜駅・なにわ橋駅では定期券レベルでは同一駅扱いになります。
ダイヤは日中各駅上下線毎時各8本が停車します。なお、中之島線内は全列車各駅に停車します。そして、京阪本線淀屋橋方面列車と一体の運転をすることになっています。
現行ダイヤ京橋駅での状況は、西行き(下り)1時間中、天満橋止まりで淀屋橋へ向かわない区間急行列車が6本、淀屋橋直通の特急列車・急行列車・普通列車が各6本。計毎時24本が天満橋駅に発着します。
全面改訂を行うとされた新ダイヤの概形は、中之島直通の快速急行(新設)が2本、他に中之島直通列車は6本、淀屋橋直通は特急4本とその他12本の計24本となる予定です。
仮に、現行ダイヤの形をとどめたままにしようとするなら、区間急行を中之島直通とすれば、
中之島直通快速急行2本と淀屋橋直通特急4本、淀屋橋直通急行6本、中之島直通区間急行6本、淀屋橋直通普通が6本の計24本になります。全列車10分おきですが、快速急行と特急はセットにして6本を1時間中に運転することになれば、それで10分おきと考えることが出来ます。
新設の快速急行は枚方市を分け目にして大阪寄りでは急行に近く、京都寄りでは特急と同じ停車駅となります。
停車駅は、中之島~京橋の各駅、守口市、寝屋川市、香里園、枚方市、樟葉、中書島、丹波橋、七条、四条(→祇園四条)、参上、出町柳です。守口市、寝屋川市、香里園は急行の停車駅に従ったものとなっていますが、枚方市駅の隣駅枚方公園駅は京橋~枚方市間における急行停車駅の一つですが唯一通過となるようです。
京阪8000系、特急淀屋橋行き(東福寺)
特急は今後1時間6本10分おきから、1時間4本になります。このような特急用車両だけでなく一般車両でも運転されることがありましたが、今後は一般車両での運行は無くなるかもしれません。利用者視点ならそちらの方が好ましいですが。
なお、中之島線開業を受けて京阪電車の塗装変更がなされることになりました。特急用車両、快速急行用車両、一般汎用車両のそれぞれの塗装が決まりまして、今月以降数年間に渡り本線系統の車両の塗装を変更するそうです。
京阪5000系、準急淀屋橋行き(東福寺)
いわゆる多扉車の源流。使用しないドアのところには座席を提供できるのが特徴です。一般車両の更新色に変わります。
京阪7000系、準急淀屋橋行き(三条)
こちらも色替えします。
京阪9000系、特急淀屋橋行き(三条)
モノクローム写真にしているのは、元がぶれているからです。クリックすれば、色つきの元が見られます。この車両は、快速急行用新型車両3000系と同じセミクロスシートとなっていますが、こちらは快速急行の運転には使用されないようで、塗装変更は一般用車両の色づけとなるようです。
参考
中之島線紹介ページ
http://nakanoshima-line.jp/
中之島新線のホームページ
http://www.keihan.co.jp/shinsen/
中之島線開業に伴うダイヤ改正・新型車両による快速急行運転に関して
http://www.keihan.co.jp/news/data_h20/2008-04-15-05.pdf
京阪線カラーデザイン変更に関して
http://www.keihan.co.jp/news/data_h20/2008-04-15-02.pdf