金木病院

太宰治のふるさと津軽の金木町。危機に瀕した金木病院がみんなの協力でもちこたえました。

救急再開の現場記録!

地元紙がおおきく取り上げる

2007年03月11日 06時37分09秒 | 医師アンケート
県内13病院調査
勤務医 過剰労働に悲鳴 「官民一体で改善を」 
コンビニ感覚で患者受診 時間外120時間以上カット
『東奥日報』(07.3.11)http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070311151124.asp?rss=20070311

「夜間、休日もコンビニ感覚で患者が受診している」「時間外の給与がカットされた」「こんな割りに合わない職業はない」―。「金木病院の救急体制を維持する会」が三月一日から、県内十三病院を対象に行っている勤務医アンケートで、こんな切実な声が浮かび上がっている。維持する会事務局の一戸彰晃さんは「勤務医の声に耳を傾け、行政、住民が一緒になって労働環境の改善に努めていくべきだ」と指摘している。
(以下、略)

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公開中の医師コメントはこちら↓
http://members.goo.ne.jp/home/kinbyou

ページの四分の一を占めるこの報道は、過酷な勤務が医師不足の大きな原因となっていることを県民に知らしめることになった。これまでは自治体・医師・住民の三者の発言が、どうしても自分の立場からだけしか発言してこなかった嫌いがあった。それぞれが自分の立場を強調するあまり「医療を守る」という最終目標から外れて分裂していたといえる。三者が一体とならなければ崩壊直前の医療現場を守ることはできない。自治体・住民は「医師の声」を重く受け止めなければならないだろう。

小松秀樹著「医療崩壊 『立ち去り型サポタージュ』とは何か」(2006 朝日新聞社)に、医局が閉鎖的ムラ社会であることが指摘されている。

先日、こんな話を聞いた。Uターンしたドクターが県内の病院に勤務しようとしたところ「どこでも好きなところに勤務すればいい。だが、医師はみんな引き揚げさせる」と言われたという。患者のための医療が、医局のための医療となっている・・・。金木病院を守り、青森県の医療崩壊を防ぐために取り組むべき課題は山積している。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アンケート (田舎の医師)
2007-03-11 19:18:35
の返信状況は如何ですか?
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青森の医師の置かれている状況 (元青森県医師)
2007-03-11 22:37:56
アンケートの実施、集計ともにお疲れ様でした。
私は弘前大学出身の医師です。10数年前に卒業しました。

コメントについですが、全体を読んで解釈すべきもので、個々のコメントはあくまでもアンケートに答えた各個人の考えに過ぎないという理解が必要でしょう(まったくそうだと思うコメントと、反論したくなるコメントが混在しています)。しかし、複数の医師から同じようなコメントが寄せられている場合は真実に近い場合が多いと思います。

さて、私のことですが、数年、弘前大学の医局に残った後に、やめて他に移りました。その時の気持ちを正直に言うと、『青森の人達にはお世話になったけど、もう十分だよね(自分は十分やったよね)。自分たちの命は自分たちで守るべきだよね。』というものです。正直疲れていました。大学では月10日当直していました。私は非常勤で、手取り10数万の給料でした(もちろんボーナスはなしです。また、非常勤で雇うためには継続で働いてはいけないということで、3月31日は毎年解雇されていました。実際は、3月31日も働いていましたが)。当直料は一晩泊まって8000円でした(夕方5時から朝8時までの当直で、翌日も夜8-10時までは勤務するというのを繰り返していました)。いつ患者さんが急変してもおかしくないからこそ、泊まっていたのですが、この待遇でした(いつ急変するかもしれない患者を長時間持ち続けるとどれだけ疲れるか、やったことのない方には想像するのも難しいかと思います)。そんな中でも週に1回は100km異常離れた病院へ手伝いに行っていました。時には岩手県や秋田県の病院へ数日出張して、同僚のカバーをしていました。そういった勤務が入っている月でも、当直回数は決して減りません(その分しわ寄せで2日に1回の当直が増えるということです)。
大学以外の県内の病院にも複数勤務しました。比較的大きな病院です。やはり、時間外の患者さんには悩まされました。どうして、昨日から具合悪かったのにこの時間に受診したのですかと聞くと、『お父さんが、帰ってこないと車がないので病院にくることができない』と悪びれるでもなく答えます。時間外に受診する患者さんが来るたびにかなりの頻度で呼ばれます。中には、これから、患者さんが来るので帰らないで病院に残っていてくださいと救急外来の看護師さんにいわれて、待っているのですが、何時間たっても現れません。電話して確認してもらったら、『良くなったので、もういいです』の一言です。休日がつぶれました(といっても、本当の休日など無く、午前中は土日も回診、救急外来の患者さんをみているのですが…)。“時間泥棒”の言葉が浮かびました。こんな、日々がそれこそ、年数日の休暇(夏休み数日とお正月休み数日)を除き続きました。

私の同級生で青森県出身者ですら、県内に残っているのは少数だと思います(半分いるかいないかでしょう)。
これが、青森の医者の置かれている現実でした(今はさらに悪化していると思います)。
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失礼しました (元青森県医師)
2007-03-11 22:45:38
主語と述語が変な文がありますね。漢字の間違いもありますね。失礼しました。読み直してから投稿すべきでした。
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どこの (田舎の医師)
2007-03-12 11:56:12
大学も同じですね
悲惨な状況です。
お疲れ様です。
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