金木病院

太宰治のふるさと津軽の金木町。危機に瀕した金木病院がみんなの協力でもちこたえました。

救急再開の現場記録!

金木病院・署名活動(3)

2006年11月23日 06時26分26秒 | 金木病院を守ろう
署名簿が続々と集まりつつある。23日現在、取りまとめ場所である事務局には署名に取り組んでいる全地区なかの約一割の地区からしか届いていないが、それだけで既に2,000筆を優に越えている。

そんななかに、ひときわ傷んだ署名簿があった。油ジミがつきしわだらけで、四つ折にした痕もある。

胸がジンとした。

この署名簿を書いた人はどんな人なのだろうと思いをいたさずにはいられなかった。折り目の痕は、署名用紙を持ち歩いたことを伺わせる。知人や親戚に署名してもらったのだろう。ここまで真剣に署名を集めたのには何か訳があるのだろう。夫か妻が、祖父か祖母が、あるいは子か孫が病に伏せているのかもしれない。ひょっとしたら手遅れで愛する人を失い、その悲しみをいまだ引きずっている人なのかもしれない・・。

そう思ったら涙が出てきた。このクシャクシャの署名簿に涙がこぼれ落ちて、願いのシミをまたひとつ付け加えた。

(写真:金木病院の救急体制がなくなると患者の「タライ回し」がおこなわれる。救急車は行くあてなくさまようことになる・・)