金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

ギョーザから別の農薬 NO542

2008年02月05日 | 過去の記事
 日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)は5日、福島県内で回収した天洋食品の冷凍ギョーザから有機リン系農薬成分「ジクロルボス」を検出したと発表しました。

福島県の「コープあいづコープバリューぷらざ店」で11月10日に販売された「CO・OP 手作り餃子(ギョーザ)」から、これまで千葉・兵庫・大阪で見つかったギョーザからは報告されていない新たな毒物ジクロルボスという農薬成分のものが発見されました。

 食品からのジクロルボスの検出例は、過去にも何度かあり、04年には国産の食用菊、03年にはブラジル産コーヒー豆、02年には中国産マツタケで安全基準を上回ったことがあったそうです。ただし、濃度は0.2~2.8ppmでした。


今回、検出された濃度は、ギョーザ全体で10ppm、皮と中身を分けた検査では皮から110ppm、中身から0.42ppmが検出しされました。農林水産省によると、農作物の残留農薬基準は、キャベツやニラは0.1ppm、小麦の胚芽(はいが)では10ppmだそうですが、今回のギョーザでは、皮はキャベツやニラの1千倍にもなる数値でしだ。現在、健康被害は寄せられていませんが、2個で体重50キロの人の1日の許容摂取量を超える濃度といいます(私は何個で超えるかな?)

 今回発見されたジクロルボスというのは、急性毒性が強い有機リン系化合物で、国内では57年に農薬に登録されており、日本と中国でともに一般的に使用されているそうです。中毒症状は嘔吐(おうと)、下痢、けいれんなどの症状が現れるそうです。そして、揮発性が高く速効性が高いことから、ゴキブリ、ハエ、蚊などの駆除に使われ、家庭用殺虫剤に含まれることもあるそうです。毒物劇物取締法で劇物に指定されており、氏名、住所などを記載しないと購入できないというものです。


 日本生活協同組合連合会は昨年10月、2度にわたって「CO・OP 手作り餃子(ギョーザ)」の異常について報告を受けていたという事ですし、翌11月に改めてクレームが寄せられたことも把握しながら、全国的に回収をせず出荷をやめませんでした。

  また、輸入元のジェイティフーズの親会社・日本たばこ産業(JT)も5日深夜、この商品の異臭の苦情について「検査の結果、トルエンのような有機溶剤が流通段階で付着し、袋の中に浸透したものと判断したが、農薬についての検査はしなかった」と発表しています。

 企業の危機管理の甘さが露呈をしましたが、今回の事件の原因究明は日中双方が協力をして行われていますが、今後解明されて行くと思います。


奈良県では、桜井市が学校給食に昨年11月以降、天洋食品の製造し、ジェイティフーズが輸入したロールキャベツを使用したと発表しました。健康被害は確認されなかったようです。また奈良市でも、奈良市保健所が2月1日、問題のギョーザを販売していた市内10店舗に対し、商品の撤去が行われているか、立ち入り調査を行いました。

 幸い奈良県では被害報告はでていませんが、県下の各議会での対応を今日の会議で検討をしました。


食の偽装問題。食の安全の問題。これらがこれから取組まなければ行けない問題になりました。


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