毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

男の小千谷

2012年08月19日 | 日記
男の夏のきものもいいものです
紗とか絽とか浴衣色々ですが
夏の小千谷が品が良いですね
ぱりっとしていて風格があります

真っ黒ではなく焼いた黒のような色が
味があるように私は思います
本当のところ真っ黒というのは
化学染料の時代になって出来た色で
其れまでの植物染料出だす黒は
赤みがかったり
紫がかったり
青みがかったり

そこを私たち日本人は「味がある」
と言う言い回しをして黒を愛したのでは無いでしょうか

矢張り夏は麻なのだとつくづく思うのは
男の着物姿のとき
武士が麻の裃を愛用したように
どこかきりっと武張った感じが
男らしく見えるのかもしれませんね

男の浴衣姿はどうしても遊び人風に見えます
その遊び人も粹に着ていれば問題ないのですが
ややもすると貧相で寝間着みたいに見えてしまうのが残念

麻のきものはそこえ行くと
布が体から少し離れているので体格が良く立派に見えますね
そういう意味で昔は浴衣にもぱりぱり糊ををつけて
体を大きく見せようとしたのでしょう

あれは布海苔で無いとああはうまくいきません
小千谷縮みは男性にこそ着てほしいきものですね

帯は矢張り角帯で男結びを

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