きものサロンながしま福岡支店

福岡支店のスタッフが更新するブログです。
お着物に関するお悩みのあれこれを、より分かりやすくお答えいたします。

もっと早く知っておけば・・・

2024-03-28 17:37:14 | 日記
本日、母娘でご来店下さったY様

3月1日に一度ご来店になり
「この反物で娘の着物を作ってやりたいんですけど・・・」
という、最初はそのご質問でおみえになりました。

お嬢様の身長が高いので裄や身丈は大丈夫なんだろうかと心配されてたそうで、
「まずは、お嬢様の裄とヒップを測らせて頂けますか?」
「そうですよね~やっぱり本人を連れてきて、ちゃんと測って貰ったほうがいいですよね~」と。

お嬢様は嫁いで千葉県にいらっしゃって、3月末には里帰りする予定だとのこと。
「月末に連れてきますから、それまでこの反物を預かって頂けませんか?」

ということで、今日に至るわけですが、
身長162cmで裄が1尺9寸(約72cm)
反物が昔のものなので幅が今のものよりも若干狭く、
裄はギリギリか、もしくは少し短めになるかも知れませんとお伝えしました。

「お稽古着ですから大丈夫です。できるだけ近づけて頂ければ・・・」とのことでした。

で、
お承り書に明細を書いてお渡しすると
「え~~ やぱっりほかの所より安いですよね~
 ホームページで一応みては来たんですけど、実は半信半疑だったんですよ」

Y様は小郡市(ここから車で1.5時間くらいの所)にお住まいなんですが
お茶をされてて着用頻度も高く、
それで近くの呉服屋さんとのお取引があったそうですが
「あそこのお店も経営者が変わったみたいで、看板はそのままなんですけど
 料金がすごく跳ね上がってて
 それで他にいい所がないか探してたんです」と。

当社の事は昨年くらいから気になってたそうで、
「いつか行ってみたいよね」と習い事仲間のお友達と話してたそうです
(3/1のご来店の時には、そのお友達とご一緒でした)

お嬢様も千葉のほうでお茶を始めるそうで
「また、着物の事でご相談があったら帰省した時に寄らせてくださいね」と。

帰り際、
「こんなことなら、もっと早く知っとけば良かったのにね」
と母娘で顔を見合わせながら話してらっしゃいました。
「まだ仕立ててない反物があるから、全部一緒にはできないけど少しずつ持ってきますね」とも。

エレベーター前で
「ホント、良かったよね~」と、再び母娘で顔を見合わせながらの笑顔。

細くても末永くお付き合い頂ければ嬉しく思います

伊勢神宮

2024-03-15 19:09:27 | 日記
先日集荷に伺ったK様
行橋市に近い苅田町というところにお住まいです。
福岡市内からだと車で約2時間。
福岡県の西から東へと移動することになります。

遠方ですので、集荷に伺う際は
ご本人様のお着物と同時にお友達のお着物も預かって下さいます。

で、
先日の集荷ではK様のお着物も含めて10人分。
20点以上はありました。
「これとこれは○○さん」
「これは染みの見積もりも要るみたいです」
「こちらの色無地には紋を入れて・・・」
等々、各お客様毎のご注文を細かく指示して下さいます。

実はK様
毎年、年に一度は伊勢神宮の参拝にいらっしゃるそうで、
「今年は4年ぶりに行きました」とのこと。
その10名の方が各々お着物をお召しになり、新幹線に乗って行く様を想像すると
やっぱり目をひきますよね。

着物って、お召しになってるだけでパワーがありますから、
それがちょっとした集団となるとなおさらだと思います。

「着物を着る時って、ホントにお伊勢さんに行くときだけなんですよ」とも。

それでも、お伊勢さんにお参りに行くなら
やっぱりちゃんと着物で行かなきゃ。。。
そんなお気持ちを感じます。

この仕事をしてて、
お着物に対してそんなお気持ちでいて下さることがとても嬉しいです。


よく頑張りました

2024-03-07 17:42:37 | 日記
本日ご来店下さったT様
振袖一式の丸洗いをお承りしました。

桜色一色の無地に大きな波頭と鶴の地紋。

「初めてのご利用でいらっしゃいますか?」
「いえ。以前、姉が利用させて貰いました」

調べてみると確かに4年前に、やはり振袖一式の丸洗いをご注文下さってました。
色柄が一緒だったので
「このお振袖をお姉様もお召しになったんですよね?」
「はい。母の代から私までずっとです」

「多分、三人で10回以上は着てると思います。
 だから、母もよく頑張ったよね。。。この振袖。。。と言ってました」

で・・・
先日、三人の振袖姿の写真を並べて見たそうで
その光景を想像しただけでも、なんとも微笑ましいですよね。

振袖としては今回でお役目ご苦労様ですといった感じですが、
もしかしたら、この無地の振袖の袖丈をお直しして
(あるいは染替をして)
今度は色無地として、また母娘三人のなかで活躍する日が来るやも知れません。
そんなこと想像したら本当にワクワクします。

まさにお着物ならではの展開ですよね