お気持ち。。。届いてます

昨日お電話を頂いたＹ様

先月末に付下げのお仕立てと子供着物の肩上げ・腰上げを納品させて頂いたお客様です。
もしかしたら、七五三のお祝いが終わったので丸洗いの件でのお電話かな・・・と思いきや、
「母に写真を見せたら、とても喜んでました。。。本当にありがとうございました」と。

その付下げはお母様が若い頃に誂えてたもの。
ほとんどお召しになってないので、Ｙ様が譲り受けたお着物でした。

が、
裄と身丈が短くて（身巾もかなり厳しい状態ではありましたが）
「私のサイズになりませんか？」とのご要望でした。
幸いにも同じような色見の反物があったので、
「このお着物をお仕立てするような事がなければ、この反物で継いでＹ様の寸法にお仕立て直すことは可能ですが・・・」
という事で、
一旦、洗い張りをさせて頂いてお仕立て直すことにしました。

コロナの影響で、納期の件も気になりながらも何とか先月末には納めることができて、ひと安心した覚えがあります。
納品時にはＹ様に羽織って頂いて寸法の確認を。
お着物の事は殆どご存じではなかったので、
ついでに帯合わせと小物合わせをして、和装小物と草履バックの確認も。
「これで準備万端です」

Ｙ様のご実家は鹿児島県。
「お正月に母が福岡に出てくるって言ってましたから、その時また着付けしようかな～って思ってます」
お電話でのやり取りでしたが、
Ｙ様がとても喜んでらっしゃる様子がよく分かりました。
「その時は母娘写真を撮られたら、とても素敵な画になるでしょうね」

昨日のお電話。。。
本当にに冥利に尽きるようなお話しでした。
わざわざお電話頂き、ありがたかったです。

ひと桁違います

先日、納品に伺ったＡ様。
大島紬を洗い張りをしてお仕立て直し、小紋の裄と身丈直し、その他4点ほどのお着物の丸洗いと染み落とし。
それぞれ思い入れのあるお着物を、キチンとした状態にしておきたいとの事でご注文を頂いたお客様です。


そのＡ様
一昨年にも別のお着物を、購入した呉服店に部分直しに出されたそうですが、
身丈直しと胴裏取替で、なんと〇万円。
そんなにかかるなら、もう他の着物は諦めようかな～と・・・思ってる時、
ダメもとで探してる最中に当社を見つけて頂いたとの事。

「今回の件だって、前に出してた所だったら多分ひと桁違うと思いますよ～」と。

ご注文を頂いてから納品までに多少時間がかかってしまいましたが、
タトウ紙を広げてご確認頂く度に
「いや～　本当に良かったわ！！」と、喜びの声。
お客様がご納得の仕上がりで私も嬉しく思いました。

特に気に入ってらっしゃった、お母様の大島紬の仕立て直しには大感激されてました。
身長差が15cm以上あるため
裄も身丈も継がないと希望寸法に届かず、
仕立て部門と相談の上、下前衽の部分を継ぎ布に使って
同所には当社で用意させて頂いた生地を充てることに。。。

「ちょっと羽織ってみてもいいですか？」
もちろんです！！

姿見のある部屋まで行かれて、戻ってこられた時の満面の笑顔は
今でも鮮明に残ってます。

帰り際
「もっと早く、ながしまさんに出会ってたらよかった」とＡ様。
「ありがとうございます。むしろこれから末永いお付き合いをさせて頂ければ幸いでございます」
「今度、お茶の先生にいいとこ見つけたって報告しておきますね！！」

Ａ様のように、着付け後のお手入れやお直し等が
今まで随分、金額的に高かったと思われてる方が他にもいらっしゃるように思います。
そのことで、着物離れが加速していくんじゃないかと。。。危惧してます。

そういう見方でいうと、
早く当社にたどり着いて頂けたらな～というのが、本心です。