きものサロンながしま福岡支店

福岡支店のスタッフが更新するブログです。
お着物に関するお悩みのあれこれを、より分かりやすくお答えいたします。

あけましておめでとうございます

2023-01-09 11:09:00 | 日記
新年あけましておめでとうございます
本年も何卒よろしくお願い申し上げます

さて、今日は成人の日
今年からは「二十歳の記念日」とか「はたちのつどい」とか
各地域でその名称が違うそうです。
私たちの頃は成人式は1月15日と決まってたのですが、
福岡県内でも北九州市は昨日だったり福岡市内では今日だったりと様々です。

で・・・
本日N様が当社のレンタル振袖をご利用され、着付けも当店スタッフのTさんがさせて頂きました。
そのお友達O様も、N様からのご紹介で着付けをさせて頂いたのですが、
身長が140㎝とかなり小柄な方でしたので
着付けが上手な美容室を探してたところ、N様から
「とても親切に対応してくれるお店があるよ」と紹介されたそうです。

お二人とも親子連れでおみえになったのですが、
着付け上がった振袖姿を見て
「わぁ~~~ きれいね~」と感嘆の声。

私たちも感激する場面です

お店の外ではお父様が車でお迎え。
きっと感無量の気持ちなのでは・・・と推察します。

大人になった我が子を
どんな気持ちで見てたのか。。。
もうずいぶん前の事なので忘れてしまいましたが、
一緒に撮った写真は箪笥の奥にしまったままになってると思います。

今日帰ったら、
久々にあの写真を出して見てみようかなぁ~と、
そう思います。

楽しみです‼

2022-12-10 16:34:53 | 日記
本日お届けに伺ったT様
長襦袢の丸洗い・半衿取替、訪問着の汗抜き加工、色無地を単衣羽織にお仕立て直し、等々の納品をさせて頂きました。

T様が楽しみにしてらっしゃったのが、羽織のお仕立て上がり。
お母様の紺地の色無地をご自分の羽織に仕立て替えをして欲しいとのご依頼でしたが
身長差が10cm以上あり、羽織丈はいいとしても
問題は裄丈です。

縫い代の部分を触った感じでは何とか希望寸法に届きそうでしたが
実際に開いてみないとはっきりとしたご回答ができません。
その旨をお伝えすると
「でも、新しく買ったらとてもこんな値段じゃ買えないので、できるだけいっぱいに出せるだけでも
 大丈夫です」と。

実際に仕上がってきたのは
裄が1尺9寸(72cm)のところが1尺8寸9分(71.6㎝)
微妙ですけど、ギリギリ何とか。。。

ですが、
羽織物は2分(7㎜くらい)長めにするのが本来の長さです。
T様にそのご説明をしてご納得して頂きました。

さて、それからです。
「実は今日、夜にお友達とお食事に行くことになってるんですけど、
 せっかくだからこの羽織を着て行こうかと思って。。。
 だから、楽しみにしてたんですよ」と。

淡黄の小紋と銀地の名古屋帯のコーディネート
それに、この紺地の羽織姿です。
想像するだけでもワクワクしますよね

「こんど、写メみせて下さいね」
「もちろんです

楽しみです
 

へぇ~ こんなにキレイになるんだ~

2022-09-30 16:14:15 | 日記
先日、納品に伺ったY様
お仕事でお着物を頻繫にお召しになる方なので、
丸洗いの数もかなりの量があります。

今回はお預かりしてた袷のお着物を納めさせて頂きましたが、
その中には3点程「八掛け天地替え」のお着物も含まれてまして、

お預かりする際に
「これって、裾がかなり擦れてるんだけど・・・どうにかなりますか?」と。
確かに
八掛けが所々、擦り切れてしまってます
ただ、幸いにもお着物自体の裾までは擦り切れが無かったので
「八掛けを天地替えにしてお直しすれば、またキレイな状態に戻りますよ」

という事で
先日、その3点のお着物の仕上がりをご確認頂いたのですが
「へぇ~ こんなにキレイになるんだ~」と感心されてました。

ついでに袖口の所もお見せすると
「あら~ あんなに黒ずんでたのに・・・キレイになってる~」と、二度目の感激。

「八掛けの擦り切れ直し」という方法も選択肢としてはありましたが、
(擦り切れ部分を裾に縫込む加工)
寸法は変えないで欲しいとのご要望でしたので、
今回は「天地替え」をさせて頂いた次第です。

これは別の方の話になりますが、
以前出してた所(今は廃業されたそうですが)にお願いした衿元の染みがどうしても取れなくて
困ってらっしゃったお客様に
「掛け衿の裏側まで染みが通ってなければ、表裏を逆にしてお直しすれば今よりいい状態になるかと思います」というご提案をさせて頂いて
(9マルキの白大島でしたが、幸いにも裏の方は無事でした)

その仕上がりをご確認頂いた時も
「こんなにキレイになるなら、もっと早くながしまさんと知り合っておけばよかったわ」と。
恐らくですが、
その以前出してらっしゃった所(私もよく知ってる所なんですが・・・)が、
染み抜き専門店という事でしたので
部分直しや仕立て替えまでは提案できなかったのかも知れません。

当社のような悉皆(しっかい)業務をしてる会社も少なくなり、
日頃お着物とのご縁が少ない方は「悉皆屋」の存在さえ知らずに
結局のところ呉服屋さんやクリーニング屋さんに持って行かざるを得ない形が多いのでは?

それでも、
「ネットで調べて電話しました」
とか、
「ネットで見たけど、どんなお店か見てみたくて持ってきました」
とかのお言葉もよく耳にします。

結果、
そのお客様方が仕上がり品をご覧になって
「お値段が安くて、ちょっと心配してたけど・・・やっぱりお願いして良かったです」
というお声を頂けたとき
本当にありがたく、嬉しい気持ちになります



げな

2022-07-28 16:41:46 | 日記
先日M様のお宅に伺った時のお話です

お伺いした時、丁度近所のお友達もいらっしゃって、
「私も母と娘の着物をクリーニングに出さなきゃいけないと思ってるのよね~」と。

その時M様が
「ここ、すごくお安いし、きれいに仕上げてくれるのよ」

お友達
「一枚洗いにだしたら、いくらなの?」

M様
「それが。。。3300円げな」

お友達
「へぇ~ そがん、安かと。。。」

M様
「そげんたい」

もう博多弁のオンパレード
一応、全国の方がこのブログを閲覧されてるのでは・・・という前提でお話しますが、

「げな」っていうのは「3300円だって」という意味
「そがん」っていうのは「そんなに」とか「そう。そう」といった感じ。
「そげんたい」は「そうなのよ」とか「そうなんですよ」的な意味。

近頃、生粋の(?)博多弁はあまり聞くことも少なくなってきたので、
なんだかお二人の会話が懐かしくもあり、妙に新鮮でもありました。
方言って、やっぱりいいですよね

帰りの車の中で
「げな。。。って。。。」
思わず一人で微笑んでました。

重要パーツ

2022-07-26 15:39:58 | 日記
先日K様のお宅に集荷に伺ったところ
お母様のお着物が10点くらい。帯が7~8本くらいあったと思います。

「せっかく着物が沢山あるので、最近お茶を習い始めたんです」とK様。

裄や身巾のお直しや名古屋帯・袋帯を作り帯にするなどというご注文を承りました。

「私、暑がりだから・・・」ということで、
3点ほど、胴抜き仕立てにするお着物もありました。

全てのご注文を確認させて頂いたころに
「実際、どの着物とどの帯が組み合わせになってたか分からないんです」と。

一応、その場にあったお着物と帯をそれぞれ組み合わせして
「おそらく、こんな感じの組み合わせでお買い求めになったんだと思います」

中には一本の帯で3~4点のお着物に合いそうな帯もあったりして、
「この帯は大切にお使いになれば、先々、かなり重宝されますよ」
逆に
「この袋帯はこちらの訪問着専用に誂えたものだと思います」
というような、個性的でレアなお着物もあったりして、
私自身もコーディネートしてる最中はとても楽しかったです。

で。。。
「帯締め、帯揚げとかもそれぞれに合わせてあったりするんですか?」とお尋ねすると
「ちょっと待って下さいね・・・」

別の部屋からお持ちになったのは
帯締め4点。帯揚げ3点。
しかも振袖用だと思われるものが各一点ずつ。

「あと2~3点ずつ、違うお色目のものがあると、よりオシャレな感じでお召しになれるかも知れませんね」
「私も、小物が足りないとは思ってたんですが、どんな色を揃えればいいのか分からなくて。。。」

帯合わせにしろ小物合わせにしろ、確かに普段お着物をお召しにならない方にとっては難しいかも知れません。
その場では
基本的な合わせ方だけをご説明して
(同系色・反対色・補色・挿し色や効き色のことetc)
「今度、出来上がりを持ってきて下さる時に、何点か小物も見せて貰えませんか?」と。

その場にあるお着物や帯・小物などの写真を撮らせて頂いて
「かしこまりました。極力悩まずに済むような組み合わせでお持ち致します」

フォーマルかカジュアルかによっても違いますし
ご体型や身長などによっても選び方が違ってきます。
もちろん、ご本人のお好みが第一なんですが、
枚数が多くなると、次第に色目や柄いきが偏っていく傾向がありますので、
あくまでも『ご提案』という形でプロの立場からさせて頂ければな・・・と思う次第です。

帯合わせや小物合わせ。。。
意外と重要なパーツです。