きものサロンながしま福岡支店

福岡支店のスタッフが更新するブログです。
お着物に関するお悩みのあれこれを、より分かりやすくお答えいたします。

コロナ幸

2020-06-12 16:59:46 | 日記
先日お電話でご注文を頂いたY様。
長年、小唄をされてらっしゃるお客様で、三味線もかなり達者な方です。
(一度、発表会に伺わせて頂いたことがありますが、すごく感動しました


そのY様。


約一年ぶりにご連絡を頂き、
「もう2月からずっとお稽古にも行ってないのよ~ 
 この30年くらいで初めてじゃないかしら。。。こんなに着物を着ないなんて。。。」と。


そこで、この機会にと一念発起して箪笥の整理をされたとの事。

未だしつけ糸がついたままの小紋や未仕立ての帯が出てきたり
片や、胴裏が黄ばんでしまった留袖や訪問着があったりと、
「もう、ビックリしましたよ。。。ホント、開けてビックリってこのことよね~」


断捨離も兼ねてとのことでしたから、ある程度は処分されたのかも知れませんが
まだ未使用のものがあるという事が分かっただけでも良かったと思います。
それこそ「コロナ禍」じゃなくて「コロナ幸」だったかもです。

「処分するかどうか迷ってるものもあるし、ついでに見て下さる?」
(もちろんです)
「それと・・・シミとかが結構ある着物もあるんだけど、そこまでキレイにする価値があるものなのかどうか、
 その辺も見て欲しいんですよね」
(よろこんで)


「早く着物をきてお稽古に行ける日が来るといいのにね。
 毎年、秋には発表会があるのに、今年はどうなることやら・・・」とY様。

そうですね。
Y様のように、着物を着たくてウズウズしてらっしゃる方って意外に多いのではないかと。。。
そう思います。
今年着ようと思って誂えた単衣や夏モノや浴衣が、デビューできずにいる口惜しさというか悲しさというか、
とても残念です。

でもY様
「去年着ようと思ってた小千谷(おじや)が着れなかったから、今年こそは絶対に何とか着たいんです
コアなきものファンだけかも知れませんが、
そのお言葉、とても嬉しかったです