きものサロンながしま福岡支店

福岡支店のスタッフが更新するブログです。
お着物に関するお悩みのあれこれを、より分かりやすくお答えいたします。

キッカケ

2018-05-30 17:37:36 | 日記
今日、単衣訪問着を納品させて頂いたI様。
6月10日に同僚の結婚式があるとの事でお誂え頂きました。


「このお着物で出席されたら、きっとお友達も喜ばれると思いますよ


「実はですね・・・」とI様。
その同僚という方は最近転勤されてきた方で、且つ他部署の男性らしく、
まさか自分たちの部署にまで案内が回ってくるとは思わなかったんだとか。
なので、本当は欠席にしようかと迷ってたらしいんです。


「でもですね。。。これで単衣の着物が作れる」って、
「そう思ったので出席にしちゃいました



I様は茶道をされてらっしゃって、もちろん四季折々のお着物はお持ちですが、
単衣だけは色無地のみだったとのこと。
「いつかは、単衣の付下げか訪問着が欲しかったんです
そこで今回の結婚式が絶好のお誂えチャンスとなり今日の納品となった次第です。


お嫁さんになる方は30代にして三味線のお師匠さんらしく、
「きっと着物姿が多くなりそうだから私も気合が入ります」と。
淡い翡翠色(ひすいいろ)にあっさり系の辻が花。
身長が170cm近くあるので、とても着晴えします。
「大丈夫です。きっと際立ちますよ


何かのキッカケでI様のようにお誂えになったり、お直しに出したりするお客様は沢山いらっしゃいます。
そのキッカケが、
のちに大きな悦びに変わるよう私たちも最善を尽くしたいと思います。


安心しました

2018-05-24 17:55:21 | 日記
先日ご来店下さったM様。
遠路はるばる宮崎県日向市からお越し下さいました。


ご来店のキッカケは、遡ることひと月前
「いまネットを見てお電話してるんですが、少しお聞きしてもいいですか?」
と、一本のお電話から始まりました。


M様は宮崎県で3店舗の美容室を経営されてらっしゃるとのこと。
もちろん、そこで着付けもされてて、
お客様から着物のクリーニングや直しのご要望があるそうです。
今までは地元の悉皆(しっかい)屋さんに出してたそうですが、
他にもないものかと検索をかけてる最中に当社のHPをご覧になってお電話を下さいました。


「どうしてこんなに安いんですか?」
「これは業者価格なんですか?」
「何枚出しても値段は変わりませんか?」
「どれくらいの日数で仕上がりますか?」
「郵送代はどうなりますか?」
etc


かなり突っ込んだ内容のお話までさせて頂き、
M様にもご納得頂いたと思いきや。。。


「わかりました。では近いうちに伺わせて頂きます


???


(もう充分説明させて頂いたんだけど・・・


「伺う」といっても車で何分の距離ではありません。
恐らく飛行機を使ってみえるんではないかと。。。


で、先日のご来店となった次第ですが
別にその他に確認されることもなく、
ただ事前に価格表が欲しいとのご要望でしたので
手書きの価格表を作ってご説明だけさせて頂きました。


最後にM様が、こうおっしゃいました。
「直にお店を見ておきたかったんです。
 それにあなたも、私の質問に丁寧に答えてくれたし・・・
 これで安心しました。
 これから末永くお付き合い、宜しくお願いしますね」と。


どんなに好条件でも、必ず自分の目で確認するのがモットーなんだと、
そうおっしゃってました。


なるほど・・・
と、唸るお話です。




ツボった?

2018-05-21 17:54:06 | 日記
昨日集荷にお伺いしたY様。
5点の丸洗いを承りました。


Y様は長唄や三味線をされる関係で留袖や喪服をお召になる事が多いんだとか。
「さすがに汚れてるからシミ落としもお願いしますね」と。
見ると喪服の胴裏がかなり黄ばんでます。
「この際だから胴裏も新しいものにお取り替え致しましょうか?」
「そうですねぇ~ いつかはしなきゃと思ってたから・・・それもお願いします」


で、
その他4点は丸洗いや染み落としという事で承りは終えました


「あの~ まだ着てない小紋があるんですけど。。。ちょっと見て貰えますか
お持ちになったのは淡いグレー地に橘の柄の小紋。
挿し色も抑えられて品のいい小紋です。
「わぁ~~ 素敵な小紋ですね~ 単衣にしても良さそう


この一言にY様の表情がパッと明るくなって
「そうでしょう 私も本当はこんな色の単衣が欲しくて買ったのに、
 着物屋さんが、生地が薄くて袷じゃないとダメだとか言うもんだから
 結局、言われるがままになってしまって。。。


その小紋をお誂えになったのが3年前。
その間、一度もお召しになってないそうで、
「一度は着ようと思って、しつけ糸まで取ったんですけど・・・」
ちょっと着物が可哀そう。


「単衣だったらお召しになってましたか?」とお聞きすると
「はい。 単衣だったら着てました。もともとこんな色の単衣が着たかったんですから」


卒啄同時(そくたくどうじ)というか、ツボったというか。。。
「着てもらえないとこのお着物も悲しいですから、単衣にお仕立て直し致しましょうか?」
「はいやっぱりそうして下さい。私の気持ち的にもその方がスッキリしますから」
納得の決断というか、満足の微笑というか。。。


紆余曲折あったあの品のいい小紋も、近い将来やっと陽の目を見ることができそうです。
もちろん、その事も嬉しいのですが、
Y様の悶々としたお気持ちが晴れたのが何より嬉しかったです。

綿々と。。。

2018-05-18 16:24:14 | 日記
昨日ご来店下さったA様。
色留袖と長襦袢の丸洗いを承りました。


転勤族で長く東京にお住まいだったらしく、
「どこに持って行けばいいのか分からなくて・・・」とおっしゃってました。
そのお話しの展開から、
多分ネットでいろいろ探されて、当社を選んで下さったんだろうなぁ~と勝手に思い込んでいたんです。


「いろいろ調べられたんでしょう?」とお聞きすると、
「いえ。お友達に聞いたら『ながしま』さんが安くて丁寧よって教えてくれたんです」
「えぇぇ~~ ありがたいですねぇ~ ホントうれしいです
「差し支えなければ、そのお友達様のお名前を伺ってもよろしいですか?」
「○○さんっていいます」


調べてみると、4年前に2度ほどご利用の履歴が残ってました。


4年前にご利用されたお客様が、
いまだにその印象を忘れず、ちゃんと社名まで覚えて下さってたことに
喜びと共に驚きさえ感じます。


ただお値段が安いからという事だけでなく、
当時いた社員の対応の良さが○○様の印象に深く残ってたんじゃないかと・・・
そう思うわけです。


こうして一旦途絶えたかにみえた○○様とのご縁も、
今回のA様のご来店によって、また綿々と続いていくんだろうなぁ~と。


やはり日々の仕事が、
流されずにキチンと積み重なっていくようにする事って大切なんですね

大事に。。。

2018-05-17 18:15:49 | 日記
今日お電話頂いたE様。
「お着物のクリーニングをお願いしたいのですが・・・」
調べてみると、3年前に一度ご利用のあるお客様です。


「おたくから封筒が来てて。。。」


???


まだ展示会のご案内状は出してないし、
最近何かの封筒を投函した覚えもないし


「もしかして、4月の展示会のご案内状のことですか?」
「いやいや、もっと前に来てたんですけど」
「この紙にクーポン券がついてます」


もしや。。。
「それって、2年前にお出しした店舗移転のお知らせじゃないですか
「あぁ~ そ~なのかも。それくらい前だったかもしれませんね~」


何だか嬉しくなって
「よく、ちゃんと持ってて頂けましたね~
E様、笑いながらこうおっしゃいました。
「またその内、おたくにお世話になると思ったから大事にとっておいたんです


本当にありがたいやら嬉しいやら。


きものの事で、なにかあったら『ながしま』さん。
そんな口コミが広がっていくような・・・
そんなお店になるべく、これからも精進したいと思います。