きものサロンながしま福岡支店

福岡支店のスタッフが更新するブログです。
お着物に関するお悩みのあれこれを、より分かりやすくお答えいたします。

プロが選ぶ店

2023-11-30 17:03:04 | 日記
新規のお客様で、ネットで検索して当社にご注文下さるケースは多いですが、
お得意様にご紹介頂いてご依頼されるお客様も少なくありません。

特に最近多いのが、
着付け講師のお客様や美容室の方、あるいはお茶の先生やその生徒さん
など、
いわゆる一般の方よりもお着物に触れる頻度が高い方が、当社をご紹介して下さってることが多いです。
(ある有名百貨店の呉服部の方が当店を内緒で勧めて下さったこともあります)

まさに『プロが選ぶ店』
と言ったら大袈裟かも知れませんが、
「あそこなら安いし、丁寧に対応してくれるからいいよ」
と、お茶の社中のお友達に紹介されて本日ご来店下さったS様が
そうおっしゃってました。
本当に有難い話です。

まだまだ至らぬ点も多いですが、
これからも一人ひとりのお客様に誠実に向き合っていきたいと。。。
そう感じたS様との会話でした。

遠征

2023-11-24 18:00:46 | 日記
先日ご来店下さったS様。
母娘でおみえになりましたが、
なんと山口県小野田市からお越し下さいました。
新幹線に乗って。。。

そもそもは、お嬢様が京都に住んでらっしゃった時のお友達K様が、お着物好きで
当社をご紹介下さったんだとか。
(K様は大阪支店のお客様です)
S様はご主人の転勤で山口県へ転居され、近所の呉服屋さんでも良かったのですが
K様のご紹介ということもあり、ご来店下さったという次第です。

もちろん、ご紹介下さったK様に感謝ですが、
わざわざ遠方よりお越しいただいたS様には本当に感謝いたします。

お母様は着付けもできる方なので、隣であれこれアドバイスを受けながら
色無地の丸洗いや胴裏取替、長襦袢の丸洗いと広衿をバチ衿にお直しするなど、
今後、お着物をお召しになるうえでまずは基本のラインを追うような形で進行していきました。

「ただ、安いというだけじゃなくて、キレイに仕上げて貰える」というK様の評。
本当にありがたいお話しです。

あるいは、東京支店のお客様からのご紹介というお客様も以前いらっしゃいました。
福岡は支店都市なので、いろんな会社の転勤族の方がいらっしゃいます。
(あまりにも住み心地が良くて、そのまま福岡に居を構える方もいらっしゃいますが・・・)
主要都市に5店舗展開してる当社の強みかも知れません。

K様やS様のようなお客様が今後も増えていけるよう、
日々の対応に一心に臨みたいと思う次第です。







思い入れ

2023-11-17 16:56:43 | 日記
先日、新規のお客様S様より色無地と長襦袢の丸洗いのご依頼があり
「私は仕事で不在してますけど、母に頼んでおきますのでよろしくお願いします」と。

玄関先でご注文のお着物をお受け取りした際に
「ちょっと見て貰いたいものがあるので、上がってもらえません?」

お部屋にあがって、しばらくすると別の部屋から持ってこられた年期の入ったタトウ紙が・・・

「この初着なんですけど。。。まだ着れますか?」
女の子の初着にしては珍しい、青の地色に鼓と牡丹の柄。

「これはね、私の母が多分無理して誂えてくれたんだと思うんですよ」
何でもS様のお母様は山陰の山奥の農家の出身で、当時かなり貧しかったとのこと。
「きっと、初着を買うのでさえそれなりに大変だったと思うんですよね~」

で、その初着をお嬢様のS様がお召しになり
「まだ結婚もしてないのに気が早いですけど、私が元気なうちにちゃんと準備だけはしておこうと思ってね」
お孫さんが女の子であれば、ぜひ着せてあげたいと。
そのお気持ちがひしひしと伝わります。

さすがに、ところどころ黄変が出て、生地も瘦せてるように感じますが
お母様の思い入れに何とかここはお応えしないと・・・という思いでした。

もちろん、お嬢様が未婚のままかも知れないし、女の子が生まれないかも知れません。
それでも、やっぱり、
お母様の思い入れだけは何か形にして差し上げることが大切なんじゃないかと・・・
そう思った次第です。

大活躍

2023-11-10 17:57:25 | 日記
先日、夏きものや単衣きものの丸洗いをご注文くださったW様

「今年は、単衣がホントに大活躍でした」と。
4月下旬から6月末までと9月上旬から10月末まで。
それで言うと4ヶ月→三分の一年お召しになってることになります。

「単衣は二着しか持ってなかったから、かなりヘビーローテーションでした」とも。
まだ汗染みまでにはなってなかったので、夏紬も単衣色無地も丸洗いと併用して汗抜き加工も一緒に承りました。
(ちなみに、汗染みが浮いてきてる場合は染み抜き加工となります)

「この調子だと来年も暑くなりそうだから、単衣はもう一着あってもいいのかな~なんて思ってます」

以前ですと
「単衣は着る時期が短いから・・・」と敬遠されることも多かったのですが、
ここ数年はお客様方も従来のTOPに捉われず、暑くなったらサッサと衣替えっていうのが一般的になったような気がします。
11月上旬だというのに、天気予報ではいまだに
「夏日」がどうだとか言ってるくらいですから、少しずつTOPも変化してくるのかも知れませんね。

5月から10月にかけて活躍したお着物。。。
早目に丸洗いされることをお勧めします。
放置してしまうと、取れる染みも取りづらくなってしまうので。

だって、可哀そうでしょ⁉

2023-11-02 17:43:46 | 日記
先日、納品に伺ったY様。
胴裏取替や八掛け取替などの仕上がり品をお持ち致しました。

そもそもは大和楽の先輩H様のご紹介でのご縁でしたが、
お母様やお姑様、ご親戚、そして大和楽のお友達などから、かなりの数のお着物や帯を譲ってもらった
とのことで、
「自分は全然着てないのに、数だけは沢山あって保管する箪笥まで買う羽目になったんですよ」と。

なので、今回納めさせて頂いた大島紬2点もご本人がお召しになる為じゃなく
東京にいらっしゃる姪御さんに差し上げるためにお直ししたもの。

「こんなに沢山あるんだから、少しは処分しようかなぁ~と思ったんですけど
 やっぱり処分するには心苦しくてね~」
「だって、もったいないし。。。誰かが着てあげないと可哀そうでしょ

(そのお気持ち・・・この仕事に携わる者としてとても有難いし、感激もします)

なので、納品に伺うたびに古いタトウ紙が10点くらいは積んであって
「今回は、この着物と帯を見て欲しいんですけど」と。

確かに年期の入ったお着物ではありますが、
胴裏・八掛けを替えたり帯裏を替えたりすれば蘇るものもあります。

「これは母が好きで、よく着てました」とか
「お友達の体型変わってしまって、あなたに似合いそうだから貰ってくれない?」だとか、
お話しを聞いてると、
一点一点のお着物に、Y様の気持ちも入ってきてるのがよく分かります。

まさに『布施』を体現されてる感じがして
私も、すこしでもお役に立てればとY様の心情に添えるよう気合が入ります。

「いつもこんな田舎まで来て下さってありがとうございます」
とんでもございません。
こちらこそ、心洗われるような時間をご一緒できて有難い限りです。

Y様宅の帰り道は、必ずといっていいほど近くのコンビニ寄ってコーヒーを飲みます。
Y様との会話を思い出しながら。。。