これで、ひと安心

先日、納品に伺ったＹ様
3点の丸洗いの他に、胴裏取替や裄・袖丈直しなどの仕上がり品もありました。
事前に
「持ってる着物を、ちょっと見て欲しい」とのご要望でしたので
予め時間を多めにとっての訪問でした。

和室の方へご案内頂くと、
山積みになったタトウ紙が五列ほど。

ご自身のお着物や譲ってもらったものなどを合わせると
着物が30点前後。帯も20点前後はあったと思います。

取り敢えず、すべてタトウ紙から出して
その中からＹ様がお気に入りの色柄のお着物を10点ほど選抜。
ただ、TPOがよく分からないご様子でしたので
一応、説明しながらの選択となりました。

で、
その抽出されたお着物の寸法確認を。
ご自身のお着物はその中に4点ほどでしたので、残りのお着物の計測をしなければなりません。
3点はほぼそのままお召しになれる状態のものでしたが、
あと3点は裄や身丈の部分直し、もしくは洗い張りをしてお仕立て直しをしないと・・・
という状況でした。

その了解を得たのちに、次は帯合わせです。
帯のフォーマルとカジュアルの見分けがつかないという事で、
20本の帯を仕分けして、
その後、10点のお着物に合わせていきます。
その過程で、お持ちの帯締めや帯揚げで合いそうなものがあれば、帯の上にのせてみる。
それをＹ様が写メしていくという工程でした。

約2時間。
全てのコーディネートが終了しました
「本当に長い時間、ありがとうございました。おかげさまで、これでひと安心です」
一昨年前から、このお着物や帯をどうしたらいいのやらと迷ってらっしゃったらしく、
昨年末には売ってしまおうと見積りまで出されたとのこと。
でも、やはり愛着のある着物もあり、譲っていただいたものを売ってしまうのもどうかと思い、
留まったそう。
そこで今回のご相談となった訳です。

「せっかく、ここまでして頂いたからには。。。」と
Ｙ様、一念発起して近くの着付け教室に通われると決意表明して下さいました。

自装した着姿を拝見できる日を、楽しみにしております