きものサロンながしま福岡支店

福岡支店のスタッフが更新するブログです。
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宜しくお願いされます!!

2018-05-11 16:45:52 | 日記
昨日、納品に伺ったM様。

以前、付下げの丸洗いでご来店下さった際に
「実は、母の着物が沢山あるんですけど・・・
 どの着物をどこに着て行くとか、どの着物を処分したらいいとか、
 私にはさっぱり分からなくて。。。」と、お困りのご様子。


「このお着物が仕上がりましたら私がお伺い致しますので、その時に一度見せて頂けますか?」
「えぇ~~ 本当ですか~ 助かります
「はい。できれば日当たりのよいお部屋で見せて頂けると助かります」


という事で昨日お伺いさせて頂いたわけですが、
お母様が着物好きな方だったらしく、かなりの数のタトウ紙が重ねてありました


その中に、
お母様とM様の留袖も入ってて、
「昨年、息子の結婚式にどちらの留袖を着ようかと迷ったんですけど、
 こちらは私が嫁入りの時に母から作ってもらったもので流石に派手だし、
 かと言って、母のこの留袖じゃあまりにも地味だし・・・
 結局、式場で借りることにしたんです」


見てみると、
お母様の留袖は着物好きな方だけあってちょっと玄人好みの粋な留袖。
M様の留袖は錆朱(さびしゅ)の流雲に鶴の柄。
ただ、
M様がおっしゃるほどの派手さは余り感じませんでした。
「帯を泥金の地色にすれば、このままお召しになれたかも知れませんね」
「えぇ~ そうなんですか~ 私はてっきり、20代で買ったものだからもう着れないものなんだと思い込んでました」
「留袖はある程度、長いスパンを考えて選びますから帯次第でまだいけたと思います


聞けば、式場のレンタル料は6万円だったとか。
「当社のレンタルですと2万円前後で一式揃います」
「ながしまさんって、レンタルもされてるんですか
「はい。お着物の販売やレンタルもさせて頂いております」
「もぉ~~ 早くお知り合いになっておけば良かった


M様の身長は150cm。
レンタルならSサイズです。
「あまり選択肢がなかったんじゃないですか?」
「Sなんてなかったですよ・・・最初から。
 私も着物の事よく分からないから、式場の人が勧めるままにMから選びましたもの」
と言って当日の写メを見せて下さいました。
さすがに柄付けが高く、おはしよりで柄が切れてしまってます。
(M様には申し上げませんでしたが・・・


「下の娘が結婚する時には、今度こそおたくに相談しますから宜しくお願いしますね」と。
ありがたいお言葉ですが。。。
さて、その時はどちらの留袖を選ぶべきか?
もしかしたらレンタルになる可能性も?

いずれにせよM様の記憶に残って頂ければなと・・・そう思う次第です。