きものサロンながしま福岡支店

福岡支店のスタッフが更新するブログです。
お着物に関するお悩みのあれこれを、より分かりやすくお答えいたします。

同感です‼

2023-10-06 16:39:43 | 日記
先日集荷に伺ったF様
丸洗いや部分直しのご注文を承ったお客様です。
出張着付けをしてらっしゃる当社のお客様、K様のご紹介でご依頼下さいました。

以前は通ってらっしゃる着付け教室に丸洗いや部分直しなどを頼んでたとの事ですが、
ある日、K様との会話の中でその料金の話になったらしく、
「私が出してるとこだったら、その半分以下だよ」
と、なんともF様にとってはショッキングなお話しだったとのこと。

そこで今回は当社で初めてのご利用となるわけですが、
そこで、こんなお話しになりました。

「この帯って、裏から透かして見ると何だかまだらに汚れてるようにみえるんですけど。。。」
白地に銀通しがしてある蘇州刺繍で華紋柄のお太鼓柄袋帯です。
確かに、F様がおっしゃるように所々に黒い染みのような斑点が見えます。
「これって、帯芯にカビがきてるんだと思います。いったん解いて帯芯を入れ替えれば
 まだ十分に締めて頂けますよ」

「着付け教室の先生にみせたら、これは取れない染みだからとか言って、違う帯を勧められたんですよ」と。
(う~~ん・・・何故にそうなるのか・・・?)
「大丈夫です。表地にカビが移ってる様子もないし、帯芯さえ取り換えればまた締めて頂けます」

F様お気に入りの帯だったらしく、とても喜んでらっしゃいました。

「ついでなんですけど、この帯ってこのお着物に合いますか?」
と、スマホをだされて写メをみせて頂くと
淡いベージュ地に金彩加工してある源氏香の柄の訪問着。
「はい。大丈夫です。できれば小物は桜色系の淡いものを合わせると全体的にすごく品のいいまとまり方になると思います」

「ちょっと、見て頂いていいですか?」
二階からお持ちになったのは、その訪問着と帯締め・帯揚げがはいった箱(おそらく10~15色くらいあったと思います)
ちょうどイメージする小物があったので、訪問着の上に帯をのせ、その上に小物を置いてみました。
「わぁ~~ ホント。。。素敵ですねぇ~~」
春先だったら、こんな組み合わせもオシャレだと思います。
と、違うパターンも参考までに・・・
F様。さらにテンションが上がってらっしゃいました。

帰り際の玄関先で、
「こんな事なら、もっと早くお知り合いになりたかったです。
 教室の先生なんて、あんなコーディネートのことなんて、何も教えてくれないんですもの」

同感です。
私も、もっと早くF様とご縁があれば、もっともっとお着物を楽しんで頂けたような気がしてます。

「これからも、末永くお付き合いして下さいね。今日は本当にありがとうございました」
と深々と頭を下げられるので、
私もすごく恐縮してしまって
「こちらこそ、これからも何卒宜しくお願い致します」
と、いつもに増してお辞儀が深くなってました。