リセットボタン

押したくても押せない人生のスイッチ

OK=Otaku Kimoi?

2007-05-06 22:24:45 | ウェブログ
また本屋に行ったキミキズです。

暇だったので脱ヲタファッションガイドをパラパラっと読んだ。
一応最後まで目を通したけどうーん、はっきり言って『んなこと言われなくたって普通分かるだろ・・・』といった内容だった。まぁ面白いけどね。
でも脱ヲタする目標が結局は見た目だけで判断する女にモテる為に繋がっているというのがなんとも卑しいかなと思う。見た目ヲタだからって煙たがってキモがってた女がカッコよくなったからって振り向いたとして、みんな嬉しい?
俺はそんな様子を見ると卑しい女が欲にくらんだようにしか見えないし、全く嬉しくない。むしろ人間不信を深めるだろう。俺が3次元の女をあまり好きではない理由はこれが大半なんだけど、そんな外見だけで判断する人間と恋愛はありえない。かと言って俺に間違っても変な好意を持つ人が仮にいたとしたらそれはそれで怪しいので躊躇するけどね。「こいつ俺から金をむしりとろうとしてるな!」って感じに。

ちなみに俺は見た目じゃなく『中身』が大事だと思ってるから、見た目地味で冴えなくて化粧っ気なくて、友達少なそうな女の子だって心が綺麗ならどんな美人よりも好きだよ。むしろ地味で化粧っ気ない子が好きな俺が言っても説得力ないかもしれないけど、とにかく俺は心が純粋な女の子は好きだ。

とにかく今の女性に著しく欠けているものは誠実さだ。俺は既に3次元に誠実さを求めるのをあきらめ、2次元一本に絞っているが、みんなもそうしたほうがいい。取り返しのつかないことになってからでは遅い。みんな、2次元に嫁を求めるのだ!

というわけで、今日も2次元の優越性を説いたキミキズですが、今日は飛行機墜落系少女物語(仮)第3回(3話ではない)

ガラガラガラッ
「はーい、席に着いてー」
いつのまにか時間になっていたのか、菜々子たちと話していると担任教師が現れた。
「今日は4月12日。今日も元気に行きましょー。連絡事項は・・と」
先生は左手に持っていた紙を覗き、連絡事項を読み上げ始めた。
「昨日の成増飛行場での墜落事故についてね。昨日の事故については今日政府から発表があるけど、警戒態勢を強めてるみたいだから、飛行場とか、軍用施設の近くに住んでいる人は気をつけてね・・・それと、今日は3時間目で授業は終わりだからね♪それじゃあ、みんな、今日もがんばりたまえ、うんうん♪」
先生はまくしたてるように用件を伝えると、妙に元気よく教室を出て行った。
「あれ、今日って3時間で終わりなのか?」
「あーもー、これだから宮は。女の子のことばっか聞いてるから頭に入らないのよっ」
とか言いながら宮沢にデコピンする菜々子。
「いてっ、ったくしょーがねーだろ。俺昨日休んだんだから」
「あー、そうだっけ。」
思い出したように言う菜々子
「まったく、クラスメイトが休んだことくらい把握しとけよ」
「ごめんごめん、すっかり忘れてたわ」
「お前酷いよな(汗)」
「まーそれはさておき、なんで3時間で終わりなのって話よね?」
菜々子は宮沢の痛切な叫びをさらりと流し、本題を話し始めた。
「なんか学校側の都合らしいよ。臨時でPTAの会議でもやるんじゃないかしら?」
「ふーん、ま、3時間で帰れるならそれに越したことはないよな、△△?」
「まぁ、そうだね・・・」
そういうと、僕は窓を見た。
「ん?どうした△△?」
「いや、昨日の事故が少し気になってね」
「そうかそうか昨日の少女の方が気になるか。うんうん、分かるぞ同じ男として」
「いや、そういうわけじゃないんだけど」
「いやいやいや隠さなくたっていい、俺もだ。学校が突然3時間で終わることより美少女の方が気になるというのは同感だ」
しかもいつのまにか少女が美少女になってるし。するとそこに
「もうー、真面目な△△をあんたと一緒にしないの」
菜々子が突っ込んできた。
「わ、なんか俺が不真面目みたいな言い方だな」
「そうでしょ?エッチなことばっかり考えてるクセに」
机の上に座り、チラチラスカートを仰ぐ菜々子。
「ふん、いいじゃねーか。別にお前みたいなガサツでよだれたらすような女のことは考えてないし」
「よ、よだれ!?何突然訳わかんないこと言ってんのよ!」
宮沢の発言に焦ったのか、勢いよく机から降りる菜々子。
「あれ?先週古典の時間によだれ垂らして寝てたの誰だったっけ?」
「ちょっと、知ってたなら早く教えなさいよ!」
「あー、よだれなんか垂らしちゃって「可愛い」寝顔だったなー」
「ちょっと、覚えてなさいよっ!いつかあんたが女子更衣室に忍び込んであんなことやこんなことしてるところを撮ってバラしてあげるんだからっ!」
「んなことするかっ!」
「いや、あんたならきっとするわっ!いや、もうしてるかも?」
「ちょ!お前!誤解されるようなこと言うんじゃねぇ!」
「さーて?それは誤解かしらねぇ?」
「なんだと・・・このよだれ女」
「なんですって?このエロエロ大魔神!」
「うー!!!」
「うーっ!」
「ねぇ、宮沢、菜々子・・・」
「なんだよっ!」
「なによっ!」
「先生来てる・・・」
その言葉に我に返ったのか宮沢と菜々子は大人しくなり、教卓の方を向いた。するとそこには
「おほん・・・」
勘弁してくれと言わんばかりに諦めた表情の老教師がいた。

「~で、日本が2つに分裂してから今年で60年目になる。で・・・」
1限は日本史。本来ならまだ飛鳥時代をやっているのだが、今日は東(日本民主共和国)の建国60周年ということでそれに合わせて現代のことをやっている。
「現在の西東京の人口は490万人になるが、首都である京都の人口が200万人、商都である大阪が400万人、同じく壁に囲まれた西ベルリンの人口が210万人という事を考えるとこれは驚異的で、このまま増え続けるとなると、いずれ限界が訪れる。この状況を打破する為に、世田谷、練馬にある農地を買収して住宅にしてしまおうという動きや、大泉から二子玉川にかけてのグリーンベルトを半減させようとする動きもある。で、それに関して、笹崎」
「え、あ、あたし?は、はいっ!」
半分うとうとしかけていた菜々子が突然先生に指された。
「お前はどう思う?」
「え、えっと・・・」
ガシ、ガシッ
「な、なんだよ?」
突然菜々子に足を蹴られたので、何だよと俺は隣の菜々子を見ると
「質問なに?」
菜々子は小声でそう聞いてきた。
「はぁっ、ちゃんと聞いてなよ・・・」
「で、なによ?」
「西東京の人口問題だよ。畑とか緑地を潰すという意見についてどう思うって」
「ああ、そういうことね♪」
質問を教えると菜々子は「こんなの簡単よ♪」とでも言いたそうに誇らしげに胸を張って立ち上がった。
「おほん、そんなすぐに安易な方法に走るのは良くないです!」
「おお」
菜々子の意外にも誇らしげでマトモな意見に、先生や他の生徒は「笹崎がマトモなことを言っている」という反応をしていた。
「今そんな軽挙妄動に走るのは良くないです!もう少し土地の値段が上がるのを待ってからのほうがいいと思います!でないとうちの畑を売っても二束三文にしかなりませんっ!」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
「言ってやったわ!」とあたかも模範回答を言ったかのように清々しい顔の菜々子。その菜々子を見つめたまま固まって動かない老教師と「菜々子らしいや」と微笑する生徒たち。そして、老教師が動いた
「・・ああ、笹崎の意見も一理あるな・・・個人の意見としては・・・いや、いいんだがな・・・すまん、ありがとう」
悪いことを言っているわけでもないので注意も出来ず、かと言って褒められもできない回答によく分からない返事しかできない老教師。心なしか涙ぐんでいるのは気のせいだろうか。
そして
「ああ、今日も空が青い・・・」
老教師は窓辺で外を見ていた・・・

つづく

ああ、ヒロイン登場まで何回かかるんだろう・・・


いきていく