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押したくても押せない人生のスイッチ

誰もいない海

2007-05-05 23:59:11 | ウェブログ
今日は倉田佐祐理さんの誕生日です!おめでとう!!キミキズです!
いやー、佐祐理さんの誕生日を祝うことができて本当に嬉しい!
佐祐理さん本当に可愛い、本当に美しい、本当に優しい!ああ!佐祐理さんと結婚したい!!!!!!!!ああもう今日はめでたいよ!佐祐理さん!おめでとう!

さて、今日はバイト前に本屋に行ったキミキズなんですが・・・
真っ先に「アニメ・ゲーム雑誌コーナー」に行ったんだけど、そこにあったhm3の特別号らしきやつ(詳しくは忘れた)を取ろうとしたら、隣にいた腐女子に先に取られてしまった・・・まぁ別に他の声優雑誌を先に読めばいいことなんだけど・・・
それにしてもアキバ以外の本屋で声優とかアニメの雑誌読んでる人見るとなんか同志感感じるよね。

その後、異様に拡大されているラノベコーナーで「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」を買おうと思ったが1巻がないので断念(ポイントの関係でここで買いたかった)そして成恵の世界もどこまで買ったか忘れたので断念。
その後、「ヒトラーの発明」だったかなんだったか忘れたが、ヒトラー政権時代のドイツの科学力(1940年代にはテレビ電話を完成させてたらしい)について書いてある面白い本が読みかけだったので読もうとしたら、探してもないので断念。
そんなこんなですぐ脇の萌え軍事本が大量においてあるコーナー(注:普通の本屋です)を覗いてたら、脇に


空口真帆似の女の子発見


ちなみに空口真帆とは「ネクラ少女は黒魔法に恋をする」の主人公のこと。
でもまぁ、その場所に案内したと思われる店員に丁寧にお礼を言っていたところを見るといい人なのかも知れない。それに(萌えとかじゃなく)戦争系の本の前で止まっていたところを見るとまぁ普通の人だと思う、うん。

そんなこんなで俺は本屋で40分ほど過ごしてました。

ああ、老夫婦が経営してて本好きの大人しくて気弱で優しい孫が手伝っている本屋で働きたい。それで結婚していつまでも幸せにくらしましたとさ。なんて人生送りたいよマジで。
さて、今日も現実世界の話でもしようか。まぁ俺は意外と現実も楽しいと思ってるし、うん。さて日記を書こう。

AM11:00
毎週日曜いつものように俺はベッドの上でボーっとし、そしてお隣の木葉はと言うとなぜかその傍にある小さいテーブルで宿題をしていた。

俺「ふわ~ぁ・・・」
木葉「んー・・」
俺「なぁ木葉」
木葉「なに?」
木葉はシャーペンを置いて俺の方を振り向いた。
俺「その宿題明後日までだろ?」
木葉「うん、そうだよ」
俺「よいしょっ」
今宿題をやらなくていいことを再確認し、俺は起き上がった。 
俺「とりあえず後回しにして、どこかいかないか?」
木葉「わ、○○が誘ってくれるなんて珍しいわね」
木葉は、少し驚いた顔でそう言った。
俺「まぁ、こんなにいい天気なんだし・・・な」
木葉「うん、どこかいこうよ♪」
「宿題やってからね・・・」なんていうのかと思ったら意外と上機嫌な木葉。
俺「よし、そうだな・・・ちょっと、帰り、遅くなってもいいか?」
木葉「え、うん。大丈夫だよ。どこに行くの?」
俺「ああ、海に行こう。遠くの」
そうして俺たちは、ここから2時間ほどかかる舞ヶ崎海岸へと向かうことにした。
・・・と本来ならここで駅のシーンになるところなんだが

俺「でもその前に腹減った。ご飯作ってくれ・・・」
木葉「あはは(汗)分かったよ・・・」
そうして俺たちは朝飯とも昼飯とも言えないご飯を食べ、準備して木葉山駅から電車に乗った。

そして3度ほど乗換えをし、1時間半が経ったころ・・・
俺「さすがにこの辺りになってくると乗客もまばらだな・・・」
俺は誰もいない電車の窓を少し開けながらそう言った。
木葉「そうね」
乗客のいない4号車。のどかな風景の中、俺と木葉だけがただただ揺られている。
木葉「うーん、いい風」
気持ち良さそうに風に当たる木葉。
俺「・・・」
ガサゴソ・・・
俺「・・・よし・・・」
木葉「♪~」
パシャッ
木葉「わっ!」
俺「ははっ、結構いい表情してたぜ」
俺はカメラを持ち上げて木葉に思わず笑みを見せた。
木葉「わ、やだっ、撮る前に言ってよ」
俺「ふふっ、こういうのは構えてない自然体がいいんだぜ」
そんなこと言いながら俺は家から持ってきた古いカメラを見ていると
木葉「えいっ♪」
パシャッ
木葉もすかさず使い捨てカメラで応戦する
俺「わ、お前カメラ持ってきてたのかよ」
木葉「まぁね~♪だって海に行くのに写真の一つもないって寂しいじゃない?」
俺「ま、それもそうだな」
パシャッ
木葉「わっ」
俺「不意打ち」
木葉「うー、今の絶対マヌケな顔だったよー」
俺「そんな顔してるお前が悪い」
木葉「うー、言ったなぁ」
パシャリ
俺「わ、にやけてる時に撮るなっ」
木葉「これでおあいこだよ♪」
俺「なにおー!」
パシャッ
木葉「きゃっ」
すかさずスカートを押さえる木葉
俺「ちっ、膝下じゃ写らないぜっ!」
木葉「もうー!ミニだったら写ってたんだからっ!」
俺「あーそれは残念だなー」
木葉「うー、○○のエッチ!」
木葉は顔を赤くして今にも「むーっ!」って言いそうな顔をしている。
俺「わ、今の表情かわいいぜ」
木葉「えっ」
パシャリ
俺「やたっ!」
木葉「え・・・」
事態を把握しきれてない木葉
俺「かわいい顔ゲット・・・」
木葉「うー・・・」
俺「ん?」
木葉「もうー○○のばかっ!」
ポカポカポカッ!

プシュー・・・ガタン(←電車から降りた)
俺「まったく、電車の中でフィルム1本使っちまったぜ・・・」
木葉「はぁっ、○○がいけないんだよ・・・」
とかいいつつもどこか満足感に満ち溢れた俺たちは近くのスーパーでフィルムを買った。

そして海岸まで15分ほど歩く
木葉「うーん、潮の香りがするね」
俺「そうだな・・・」
海の近く独特の潮の香りが漂ってきた。
木葉「うーん、気持ちいい」
俺「あ、海が見えてきたぞ」
木葉「わ、本当だ♪」
最後の角を曲がると、眼前に海が見えてきた。
俺「まだ泳げないけどな」
木葉「うん、それでも気持ちいいよ」
すごく満足そうな顔を見せる木葉。なんだろう、こんな幸せそうな木葉を見るのは久しぶりかも知れない。だから俺は・・・
パシャッ
木葉「わ、またっ」
木葉は不意打ちに拗ねた顔を見せる。
俺「今の木葉、すごく可愛かったからさ」
木葉「はぁっ、○○って実はそんなことをよく女の子に言ってるの?」
ちょっと拗ねてみせる木葉。
俺「バーカ、そういうのは俺みたいなのが言ったって意味ないし、言わないって(キモいだけだし)」
そういって俺は木葉の頭にポンと手を置いた。
木葉「・・・・あたしには意味あるもん・・・」
木葉は口を尖らせて消え入りそうな声でそう言った。

木葉「とうちゃーく♪」
俺「おお、やっぱ人の手の入ってない海はいいなー」
正確には海水浴場なので人の手は入っている。まぁここで言っているのは船舶が止まる港ではなく泳げる場所だって意味だ。
木葉「うんうん♪」
俺たちは荷物を置くための小さなシートを敷くとそこに荷物と靴を置いて海に近づいた。

バシャバシャバシャ
海水が気持ちいい。さて、何をしようか・・・と考えながら木葉の方を見ると、木葉は膝下まであるスカートを横で縛り、一生懸命膝上スカートにしていた。
俺は海水を両手ですくい・・・・
俺「・・・」
バシャッ!
木葉「わっ!」
木葉の膝にかけた。
俺「命中」
木葉「わ、○○ったら、もー、やったわねー♪」
パシャッ!
俺「わっ」
木葉も負けじと俺の膝めがけて水をかけてきた。
木葉「おかえし♪」
俺「ふっ、やるな・・・」
パシャッ
木葉「わっ、負けないんだからっ♪」
そうして俺たちは服のまま水をかけあっていた。

俺「うわ、びしょびしょだぜ・・・」
木葉「もー、何やってるんだろあたしたち、あはっ♪」
俺たちの水の掛け合いはあの後エスカレートして、まぁ本気ではなかったがそれでも海水を掛け合ったせいで服がかなり濡れてしまった。
それにしても今日の木葉は本当に楽しそうだ。「♪」の多さがそれを物語っている・・・ってそういう表現よくないな(汗)
まぁ、それはそうと、透けてるぞ、木葉。
木葉「ん?どうしたの?」
俺「い、いや、なんでもない・・・」
まぁでもそんなことも気にならないほどに楽しいってことだろう。
俺はやましいことを考えた自分に罪悪感を感じ、視線を木葉の胸から海へと移した。
すると、手に何かが触れた。
俺「ん?」
それは木葉の手だった。
木葉「えへへっ」
俺「ははっ」
俺たちは意味もなく、ただ手を握りあっていた。

そして30分ほど経った頃。
木葉「あ、そうだ・・・」
木葉は繋いだ手を解くと、何かを思い出したように鞄の中から何かを取り出し、そしてまた俺の隣に座った。
木葉「ねぇ、○○、覚えてる?」
俺「ん、何がだ?」
木葉「えっとね・・・」
そう言うと木葉はまた俺の手に触れた。木葉のひんやりした手とともに、何か固いものが触れる。
俺「ん?なんだ?」
俺はその固いものを見るために手を開いた。
俺「これは・・・」
そこには小さくて綺麗な貝があった。
木葉「思い出した?」
俺「ああ、懐かしいな」
木葉「うん・・・」
この貝は、そう、俺と木葉が初めてここに来た時のことだ。もう、10年くらい前になる。あの日の俺たちは今日と同じように、いや、あの時は水着だったが、二人で水をかけあったりして遊んでいた。夕暮れまでお城を作ったり、水を掛け合ったり、とにかく楽しかった。俺は今でもあの時のことははっきりと覚えている。
そして夕暮れ時、帰る時間になった頃、俺と木葉はまだまだ遊び足りないというように帰るのを拒んだ。でも、そんな子供の意見なんか通るはずもなく、結局その後すぐに親達は帰りの支度を始めた。
俺たちにとってその時間は今までの何よりも楽しかったかもしれない。それだけに帰らなくてはいけないという現実は酷く辛かった。その時の俺は大人になったら誰に止められることもなくずっと遊べると、いつかきっと木葉と一緒にここに来れると、だから俺は、木葉に帰り際にみつけたこの貝を渡し
『また、一緒にこようね』
そう言った。

俺「また、一緒にこようね・・・か」
木葉「うん・・・」
俺「10年ぶりだな・・・」
木葉「うん・・・」
木葉のはしゃぎっぷりはこの思い出を思い出していたからなのかも知れない。
俺はこの貝を見てそれを強く確信した。
俺「今日は、楽しかったか・・・」
木葉「うん・・まだまだ、遊び足りないくらい・・・」
俺「ん?何かまだやりたいことでもあるのか?」
木葉「ううん、それはもう十分、でも・・・」
俺「ただ・・・」
俺は木葉の方を向いた。
木葉「もう少し、こうしていたい」
そういうと木葉は俺の手を強く握った。

俺「すっかり遅くなったな」
木葉「そうだね・・・」
時刻は午後9時、ここからだと電車を乗り継いでもおそらく木葉山には11時過ぎになっているだろう。
「お互い今日は家に親がいないとはいえ、明日学校だしな・・・」
「うん、ゆっくりもしていられないよね・・・」
俺たちは、暗闇がそうさせたのか誰からともなく手を繋ぎ、舞ヶ崎海岸駅へと向かった。

ガタンゴトン
電車は暗闇の中を走る。こんな田舎ではこんな時間に電車に乗る人も少ないんだろう。乗客は俺たち二人だけだった。
俺「なぁ木葉」
木葉「・・・」
俺「なぁ・・・」
木葉「すーすー」
俺「あ・・・」
俺は木葉に話しかけようとしたが、よっぽど疲れたのか木葉は眠っていた。
俺「ははっ、かわいい寝顔・・・」
俺はそんな木葉の寝顔を見て、なんだか幸せな気分になるのを感じていた。
俺「俺も、一眠りするか」
そして俺は、木葉の手を握ったまま、寝ることにした。

そして途中、乗り換えをし、なんとか11時半に木葉山の駅まで着いた。
俺「はぁ、疲れたな」
木葉「うん」
俺「このまま寝たい気分だ」
木葉「でも、海の後はシャワー浴びないと辛いよ・・・」
俺「そうだな・・・」
俺たちはそんな現実的なやり取りをしながら、家路を急いで・・・はなかったが家に向かっていた。
なんだろう。夜だから誰にも見られないだからだろうか。またもや手を繋いでいた。まぁ、昔はよく手を繋いでいたし、別にそう取り立てていうことでもないか。

そして、俺たちは家についた。
俺「おつかれ、木葉」
木葉「うん、お疲れ様、○○」
そうしてお互いの家の間で名残惜しそうに手を離す。
俺「また、明日な」
木葉「うん、明日ちゃんと、起きられるかな?」
俺「俺にはその自信はないぞ」
木葉「あはは、あたしも」
俺「でも、起きなきゃな」
木葉「うん」
俺「じゃあ、おやすみ、木葉」
木葉「うん、おやすみ、○○」
そうして俺たちはお互いの家に入った。

ジャーーーーー・・・キュッ
ガチャ
俺「ふーっ、さっぱりした」
俺は風呂場からでてきて、木葉の言葉を思い出して、こう言った。
俺「たしかにシャワー浴びないと寝られなかったな・・・」
さっきふとんに入って寝ようと思ったが、あまりに気持ち悪く、結局シャワーを浴びることになった。
俺「なんかあるかな・・・」
俺は冷蔵庫の中を覗くと、目の前にちょうどジュースがあったのでそのジュースを取り出し、それをコップに入れた。
俺「ごくっごくっ・・・」
たったいっぱいのジュースが喉に潤いを与える。
俺「ふー、じゃ、寝るか」
満足した俺は寝ることにした。

パチン
俺「よし、電気は消した。寝るか・・・ってあれ?」
寝ようと思って電気を消すと、枕元においてある携帯携帯が光っていた。
俺「メール?誰だ・・・」
ガチャッ
俺は折りたたみ式携帯を開いた。

名前 桜塚木葉
件名 起きてる?
本文 ○○まだ起きてる?もし起きてたらそっち行ってもいいかな?

俺「ん?木葉?」
それはどうやら1分前に来たメールらしい。だから俺は
俺「・・・・」

件名 Re:起きてる?
本文 ああ、起きてるよ。窓開けるから、こいよ。

そう返した。
ガラガラガラ
そして俺は窓を開けた。

ガラガラガラ
隣の家の窓が開く。
そこには、パジャマ姿の木葉がいた。
木葉「ごめんね」
俺「気にするな、いいから、こいよ」
木葉「うん」
木葉は自分の家の屋根から俺の家の屋根へと移った。
俺「暗いから気をつけろよ」
木葉「うん」
そうして俺は木葉の手を取り、部屋に入れた。
木葉「ありがと。それとごめんね。なんか一人でいたら寂しくなっちゃって」
と枕持参の木葉。
俺「そっか、気にするなよ」
俺はふとんへと招き入れた。
木葉「失礼します」

そうして二人で一つのベッドに入った。
木葉「なんか、こういうのっていいね」
俺「そうだな」
なんか恋人同士のような会話だと思ったが、まぁそれには突っ込まず、俺たちはお互いに顔を確認するかのように向き合った。
俺「・・・」
木葉「・・・」
そしてどこからともなく手を繋ぎあう俺たち
俺「・・・はは」
木葉「・・・あはっ」
そうして俺たちはお互いの顔をさらに見つめあった。
俺「今日は疲れたから、早く寝ないとな」
木葉「うん」
俺「俺、起きれないかもしれないから、その時は起こしてくれな」
木葉「うふふっ、それ、いつものことでしょう?」
思わず笑い出してしまう木葉。
俺「ま、そうか(汗)」
木葉「うふふっ」
俺「あははっ」
そうして俺たちはふとんの中で笑いあった

俺「じゃあ、俺、寝るな」
木葉「うん、あたしも寝る」
俺「木葉、おやすみ」
木葉「うん、○○、おやすみ」
そして俺たちは、手を繋いだまま、深い眠りへとついた。


翌日、鈴音坂(鈴音台高校通り)
俺「まぁ、案外起きれるものだな」
木葉「そうねー。あたし寝坊したらどうしようかと思っちゃったよ」
朝、俺たちは意外にもどちらに起こされることなく自然と7時に目が覚め、ゆっくりと朝食を取り、ゆっくりと通学していた。
俺「いつもこうだといいんだけどなー」
木葉「それは○○次第だよ?」
俺「ううっ、やっぱりそうか」
木葉「だって、あたしは起きてるもん」
俺「うー、俺だって頑張ればなー」
木葉「頑張れば・・・なに?」
俺の目を下から見つめる木葉。勢いで言ったことが見透かされてるようで気まずくなった俺はその目を逸らし
俺「きっと起きれる・・・ハズ・・・たぶん・・・ね」
そう言葉をはぐらかした。
木葉「なにその頼りなさげな発言は(汗)」
俺「う・・・まぁ、でも頑張って起きるようにはするよ」
木葉「うんっ♪」
そうして俺たちは、坂を上った。

??「あ、木葉~、○○~、おは・・・ってええっ!?」
俺「あ、エリー、おはよう」
木葉「おはよう、エリー♪」
エリー「おはよう・・・って2人とも、それよりいつからそんな関係になったの?」
俺「そんな関係ってなんだ?」
木葉「??」
エリー「ちょっと、とぼけないでよ。ほら、その手・・・」
そう言ってエリーは俺の右手と木葉の左手を・・・って
俺「あっ!」
木葉「あっ!」
ほとんど同時に声を上げただろう。

俺&木葉「手を繋いだままだった・・・」

エリー「まったく朝から見せ付けてくれちゃって」
俺「いや、これはだな。無意識というか、クセになっちゃったというか」
木葉「そうそう、別に意識してやってたわけじゃないのよ」
なんか後からよく考えると逆に誤解を招きそうな発言をしている気がするが、気が動転して俺と木葉はそんなことを言っていた。
エリー「はぁー、ごちそうさま。」
エリーはあきれたようにため息をついた。
俺「・・・」
木葉「・・・」
そんなエリーに言い訳するのも無駄だと思い、俺たちは顔を見合わせた。
エリー「それより、ホームルームはじまっちゃうよ?」
俺「え、もうそんな時間?」
エリー「うん、もうあと3分だよ」
木葉「わっ、早くいかなきゃ」
俺「いくぞ、木葉」
木葉「うんっ」
今年の夏は、今までとは違ったものになるかもしれない、そう感じた春のことだった。


いきていく