金利引き上げ

　日銀が長期金利の引き上げを0.5％かた1％へ容認して事実上の引き上げを決定した。この引き上げの為に諸物価の価格を改定してその地均しをしてきた訳で市場はこれをすでに織り込んでいたわけだ。市中銀行が一般の預金者に広くこれを行き渡らせるのはもう少し時間がかかりそうだがそれを多くの国民が待っていることだろう。銀行の窓口の行員さんと話す機会があるが、銀行の行員さえも早く金利を上げて欲しいと願っている姿をあちこちで体験することができる。失われた10年といわれて久しいが、今ではそれが10年ではなくて失われた30年といわれるほどのゼロ金利の状態が継続している。

　団塊ジュニアといわれる世代は今定年を迎える年代に入っている。この世代は預金ということを知らないしていない世代で日々の生活費は会社から勤め先からの収入だけという生活になっている。つまり、サラリーの一部を貯金して預金金利や株式配当で運用しようという意識が乏しい世代だからいわゆる人生の活気に乏しくなってはいないかだ。よく言われるように日本は今どんどん世界中から取り残されていてドンドン振興勢力のある国に追い抜かれているのである。金利を引き上げ活気ある日本を取り戻してゆかねばなるまい。

　大阪日日新聞が7月末でもって休刊するというニュースをNHKで知った。新聞の購読者が急減少している。近所の新聞購読者さえ先の値上げで取りやめた方が急増しているのである。ただでさえネットの普及でパソコンスマフォで紙新聞は少なくなっているのにこれに追い打ちをかける状況だ。サラリーマン時代、帰りの電車の駅のゴモ箱に捨ててある新聞を拾いあげて読んだのがこの大阪日日新聞だった。大スポとか日日新聞の広告欄をみるのが目的で私はこれらの新聞におカネを出すのもったいないという信念があったからだ。

　毎日我が家は朝日新聞で世の中の状況を少しでも取り入れたいとなんとか頭の脳を柔らかくしている。今日は日銀の長期金利上限1％容認という記事を見て身体の中から何となくエネルギーが沸いてくるのを覚えた。