石巻市立門脇小学校

2024-03-14 13:57:24 | 日記
 12日の朝刊のコラムで得た新知識が石巻市立門脇小学校である。当時の校長は鈴木洋子さん(現在73歳)だった。あの日、揺れが収まった後児童や教職員全員が学校の裏山に避難して全員無事だった。3階建の鉄筋コンクリートの校舎は津波のよって流されてきたガレキやクルマによって延焼した。裏山に逃げたのがこれまた幸いしたから一人の死者も出さずに済んだわけで、もし校舎の屋上だったら炎と煙でどうなったかわからなかったはずだった。鈴木校長先生の適切な配慮は表彰ものであろう。
 これに反して同じ石巻市立大川小学校では児童と教職員合わせて84名の尊い命が奪われたがこの大きな差は一体どういえばよいのだろうか。校長は非番で休暇だったそうだがこれに代わる教頭先生ほか指示を出すひとはいたハズではなかったのか。裏山には避難すべき絶好の場所がありながらそこには見向きもしないでああでもないこうでもないとバラバラの意見が錯綜してあの三角地帯に児童を連れて津波に巻きこまれてしまった。こうなったのは非常時の避難場所が決定されていなかったことが最大の理由であろう。
 門脇小学校は震災慰霊記念物として校舎の一部を残すそうだ。一方の大川小学校も同じだが同じ慰霊塔でも片や表彰物の校舎ともう一方は命を守るべく先生方の判断ミスの記念塔として後世に語られそうで残す記念物としてはそれぞれ持ち味があって良いものになりそうだ。