今日は八位と九位を紹介します。
第八位
熱田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかないぬ 今は漕ぎ出でな
(巻一・八 額田王)
「にきたつに ふなのりせんと つきまてば しおもかないぬ いまはこぎいでな」
百済救済のため、朝鮮半島の白村江へ向かって
まさに出航しようとしている時の歌。女帝斉明天皇が
西下し、月待、潮待でいたようです。額田王も同席し
伊予国の石湯で詠んだそうです。この歌には、一同を
鼓舞するような力強さを感じます。
結句が八音で終わっていますが「な」が勢いを付けて
いるということです。私は第一位の「茜さす----より
この歌が好きです。
小山硬 万葉画の世界 熱田津に
第九位
銀も 金も玉も なにせむに 優れる宝 子に及かめやも (巻五・八〇三 山上憶良)
「しろがねも くがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも」
私たちの詩吟の教本では巻五の八〇二の、長歌
瓜食めば---の後に続けて吟ずるようになっています。
山折哲雄先生は、この歌は子守唄の原型のようだと
言っています。
人間も動物も同じですね
第八位
熱田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかないぬ 今は漕ぎ出でな
(巻一・八 額田王)
「にきたつに ふなのりせんと つきまてば しおもかないぬ いまはこぎいでな」
百済救済のため、朝鮮半島の白村江へ向かって
まさに出航しようとしている時の歌。女帝斉明天皇が
西下し、月待、潮待でいたようです。額田王も同席し
伊予国の石湯で詠んだそうです。この歌には、一同を
鼓舞するような力強さを感じます。
結句が八音で終わっていますが「な」が勢いを付けて
いるということです。私は第一位の「茜さす----より
この歌が好きです。
小山硬 万葉画の世界 熱田津に
第九位
銀も 金も玉も なにせむに 優れる宝 子に及かめやも (巻五・八〇三 山上憶良)
「しろがねも くがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも」
私たちの詩吟の教本では巻五の八〇二の、長歌
瓜食めば---の後に続けて吟ずるようになっています。
山折哲雄先生は、この歌は子守唄の原型のようだと
言っています。
人間も動物も同じですね